落第忍者乱太郎 、
地雷✧︎苦手な人は 見ないことをお勧めします。
オチ みたいなのも あります。
✧︎お熱を出した 数馬 を 藤内が 看病したりする話。✧︎
浦風藤内 × 三反田数馬
⚠ 本編は 何気微妙な 接吻要素もあります。
御注意ください。
2人 は お付き合いをしている前提でのお話で進めております。
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日差しの強い ある日、 いつもの様に、学園には朝が来る。
生徒もぞろぞろ、と長屋を開けて、 準備をはじめていた 。が、
そんな中、 ひとつの長屋だけは、まだ 扉も締めきっており、日差しを差し入れていなかった。
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「うぅ 〜 … 熱が出る予習なんて、俺してないのにぃ…今からでもしようかな…?」
と、呻きをあげたのは、 3年 は組 の 浦風藤内 だった。
彼は、今 同室である、 三反田数馬を 看病している所だった。
締め切った部屋で、藤内を見ている数馬が、
こう述べる。
「藤内、 今は 予習なんて、しなくていいよ。」
彼の声は 少々 嗄れており、 聞きなれた声とは、程遠く、どこか辛そうであり、首を絞められているようだった。
そんな彼を見て、放っておける訳もなく、島内は、
「じゃあ……なにかして欲しいこととかは?あるでしょ?ほら!薬欲しい……とか?」
あやふやでそう 提案する藤内 。
すると彼は、上体を怠そうに起こして、彼の手を取り こう述べる。
「……じゃあせめて、……此処に居てよ。」
数馬は、頬を紅く染めていた。が、もはや照れているのか、熱のせいなのかはよく分からない。
彼は暫く 藤内の返事が無いことに違和感を感じ、さっきまで 紅くし、照れていた顔をあげると、
「……と、藤内?」
彼は 予想外の言葉に 固まってしまっていた。
「……か、数馬……。……それは、予習してない答えだよー!しっかり……こう、何?……だからあ_」
そんなことを言う彼の頬を両手で包み、
「病人の前で、ましてや、何して欲しい、とか言っときながら、今更マニュアル通りにしか、してくれないの…?」
む、として拗ねたような顔をする 数馬。
そんな顔を見て、藤内も思わず吹っ切れたかのように、
「分かったよ。俺が悪かったから、機嫌直してくれ。看病するの、初めてだったから、つい……」
えへへ、と頬をかく彼。
「……じゃあ、此処に居てくれるの?」
上目でそういう数馬と、
「いいさ。勿論 、居てあげるよ。」
下目で見つめる 藤内 。
何かを通じ合うかのように、2人は ふふ、 と 優しい 笑顔を 浮かべた。
「数馬の笑顔って、なんだか優しいね。」
そう突然 云う 藤内 。
それには 数馬も ぱっ、と 耳元から ぶわ、と紅くなるのが分かった。
「あ、数馬、今照れてるね?」
見破り、にやけて、 そっと数馬の頬に手を当てる藤内。
「これじゃあ、熱が出てるのか、照れているのか、よく分からないなあ。」
ふふ、と笑いながら。
「もう、からかうのは辞めてってば。」
それでも嫌がることもなく、手を掴んでいる。
「嫌じゃないの?」
と聞くと、
「い、嫌なわけあるか。逆に……嬉しくて。」
自分の存在を、今こうして認識してくれて、頬を優しく 包み込んでくれている。
これでも、かなり嬉しかったようだ。
「……数馬。」
そっと額同士を合わせた。
「なぁに?」
合わせられたことで少し近くなった 口を開く。
瞬時に、 2人の 唇を合わせられていた。
「……、」
終わって 口を離せば、 数馬も 怒って
「ばか 病人と 接吻はダメだって ……_」
「いいじゃないか。少しだけだし。」
にっ と笑う 藤内。
「良くない! ……もう 感染っても知らないからね。僕。」
心配そうだが、どこか呆れもある表情を浮かべた数馬。
✧︎ ___
それから 数週間後 …… _
「も 〜 。 やっぱりあの時、 感染ったじゃないか 。」
呆れた顔をしている 数馬。
「えへへ、ごめん……」
げほ 、 と咳き込む 藤内 。
「全く、 仕方のない奴。 まあいいさ。今度は 僕が 看病してやるから。」
馬鹿らしくて 遂々 笑みを浮かべた 2人。
今度は 口 …… では無く、額に 接吻 を。
「どう?これなら うつらないよ。」
「ええ ! そんな! やだよ! 接吻は 口じゃないと! 予習してない!」
また 予習 ……。
「はいはい。 病人は 寝ててね。 」
こうして また、 3年は組の 2人は 、
扉を締め切ったまま、 夜を迎えたのだった。
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