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廊下を全力で走る
背後から
重い足音が追いかけてくる
md「ちかいナ、、、」
その時
横の扉が突然開い
「こっち!」
腕をぐっと引かれ
そのまま部屋の中に引き込まれる
レウさんとみどりくんも続けて中に入る
次の瞬間勢いよく 扉が閉まった
全員で息を潜める
廊下を 青い化け物が通り過ぎる音がした
しばらくして
足音が遠ざかっていく
そこでやっと、目の前の人物を見る
シワひとつないスーツに
少しふわっとした雰囲気
「、、、あれ?」
その人が首をかしげる
「みんな?」
md「、、、コンちゃん」
コンちゃんがふわっと笑う
cn「よかった、人いたんだ」
コンタミに引っ張られて入った部屋は
図書室だった
高い本棚
古い紙の匂い
外の廊下は静かだ
さっきの足音はもう聞こえない
ru「ここ、、、図書室なんだね」
レウさんが小さく言う
みどりはぐるっと部屋を見回している
md「、、、鍵さがサなきゃ」
地下室の鍵はあと4つ
きっとここのどこかにもあるだろう
本棚を一つずつ見ていく
その時
レウさんの手が止まった
ru「、、、あれ」
棚の奥からある一冊のノートを取り出す
古い手書きのノートだ
そっとページを開くと 中には、
びっしりと料理のレシピが書かれていた
みどりが横からのぞく
md「りょうり、、、?」
レウさんは何かを思い出したのか
ふっと懐かしむように笑った
ru「うん」
「昔、よく作ってたんだ」
ページをめくる
スープ
シチュー
オムライス
どれも誰かに作る前提の量だ
ru「、、、みんなで食べるとおいしいんだよ」
少しだけ、声が柔らかくなる
するとレウさんは
ピタッと固まってしまった
覗き込むとそこのページが空白だった
ru「、、、あ」
ノートの間から、何かが落ちる
カチャン
床に転がったのは、小さな青色の鍵だった
みどりいろが拾う
md「、、、かぎ」
レウさんがそれを見ると
少し驚いた顔をしていた
そして小さく言う
ru「、、、まだ作ってなかったな」
「みんな、に」
レウさんは少し悲しそうに笑った
「今度、作ろうかな」
レウさんがノートを閉じる
md「、、、ふたつめ」
地下室の鍵だ
あと三つ
コンちゃんが本棚を見上げる
cn「それにしても、、、この館、広いねぇ」
少しふわっとした声が広がった
その直後またあの 足音が聞こえてきた
cn「どっか隠れられる場所は、、、」
md「、、、 あそこは? 」
タンスの中で息を殺す
誰かの肩が腕に当たっている
狭くて 苦しいが 動けない
_ドンッ
_ドンッ
足音が、図書室の中に入ってきた
歩く度に床が軋む音がする
ゆっくり
ゆっくり
本棚の間を歩いているみたいだった
タンスの隙間から、少しだけ外が見えた
青い影が、本棚の間を通り過ぎていく
人みたいな形なのに
人間の2倍はあって、足音がやけに重い
_ドンッ
そいつが机の前で止まった
あのノートが置いてある机だ
あいつはそれを見たまましばらく動かない
何かを探しているみたいだった
俺たちは誰も動けなかった
息をするのも怖かった
その時 コンタミが
ほとんど聞こえない声で言った
「、、、たぶん、未練の場所に来る」
俺はその言葉の意味が分からなかった
未練?
何の話だろうか
でも聞き返す余裕なんてなかった
青い影が、ゆっくり振り向き
こっちを見た気がした
心臓が止まりそうだ
そしてゆっくりと、
此方へと近づいてきた
1歩、1歩、着実に_