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授業初日(月):休み時間
瀬崎愛華「智叡さん、だったよね?みんな校長のとこ行くのに教室にいるなんて珍しいね。」
智叡「えっと、色々言いたいことはありますけど、あなたもですよね?金曜日は居ませんでしたけど。」
愛華「その言い方だと昨日もいたんだね。じゃあいかなければ良かったかな。まぁいいや。それで、話したいことあるから今日の放課後私の家きてね。これ住所。 」
智叡「あの、急すぎませんか?まず初対面ですよね?えっと、少し怖いので遠慮しときます。」
愛華「そっかぁ。まぁならいいけど、つまり仲良くなればいいんだよね!というわけでなんか聞きたいこととかある?」
智叡「なんでそう距離が近いんですか?あふれ出る陽キャ感が。」
愛華「わかったよ。そんな級に来られても困るってことならまぁ。でも仲良くなりたいしさ。」
智叡「なんでそんなに私に来るんですか?他の人で、いやみんな校長のところか。」
愛華「それもあるし、興味が出てきちゃって。校長のとこにもいかないし、何でここに来たのか理由とか知りたくて。」
智叡「ただ偏差値が高かったのと、文芸部です。私小説家目指してて、理系の学校なのに文芸部が有名だったので気になって。」
愛華「私は文章書くの苦手だからなぁ。読むのは好きだけど、書くとなると頭が働かなくなる。」
智叡「私はそんなものですよ。中学校で趣味で小説書いてる友達からおかしいって言われましたけど、頭で何も考えずにとにかく書いていってから少し整えるだけです。表現の方法とか書かれてる順番とか。」
愛華「何で書けるの?私なんて手が固まってるくらい動かないんだけど。今度読みたいんだけど、いい?」
智叡「中学校3年間で作ったものがあるので明日それを印刷して持ってきますね。多分明日はまだ教室には人いないでしょうし。」
愛華「でも明日までみたいだよ。校長が生徒と交流するために設けた期間。だからどのくらいあるかわかんないけど名作を早く読まなきゃなんだ。」
智叡「もちかえってもらってもいいんですよ?結構細かいとここだわったので見てもらいたいですし。」
愛華「本当に!ありがとう!明日が楽しみだなぁ。そろそろ終わっちゃうね。」
智叡「確かにそうですね。まだ初日だから授業が少ししかなくて校長との交流時間になっていて暇だと思っていましたけど、結構短かったですね。」
愛華「そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいなぁ。」
智叡「そういうのは、気づいても言わないほうが、いいと思いますけどね。」
愛華「照れてる~!かわいい。ーねぇちょっとすねないでよ。ごめんって。え?明日持ってきてくれないとかないよね?」
その後は全部無視しました。でも何故か話しやすくて仲良くなれました。最初は変な人だったのに。