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ある昼休み、私の幼なじみの健と大晴が、社内のカフェテリアで私を捕まえた。彼らはこの会社の古株で、私が入社した時に驚いた顔をしていたけど、今はすっかり馴染んでいる。
〔桃井、めっちゃ晶哉と仲良いよな?なんか匂いが同じ時あるし〕
健がニヤニヤしながら言う。
大晴も頷く。
{ホンマや。付き合ってるやろ?}
私は慌てて首を振ったけど、顔が熱くなる。
「そんなんじゃないよ。ただの先輩後輩……」
でも、心の中で佐野くんの顔が浮かぶ。
もう、ただの後輩じゃない。
その時、佐野くんがカフェテリアに入ってきた。
『お、桃井先輩!小島さん、福本さんも』
佐野くんが自然に席に座る。
幼なじみたちは彼を歓迎するけど、すぐに質問攻め。
〔晶哉、桃井のことどう思ってるん?〕
晶哉は笑って、私の肩に軽く手を置いた。
『先輩のこと、好きですよ。愛してるもん』
「えっ!?」
私は慌てて佐野くんの口を塞ごうとしたけど、遅かった。
健と大晴が目を丸くする。
{マジか!付き合ってるんやな!}
「待って、そんなんじゃない……」
でも、佐野くんが悪戯っぽく続ける。
『先輩、俺の彼女やで?みんなに言うてええよな?』
幼なじみたちは大喜びで、社内の噂になりそう。私の完璧な仮面が、少しずつ剥がれていく。
〔相変わらず、桃井は嘘つくの下手やな。〕
{確かに。付き合ってんのバレバレやったで。}
「えっ……。」