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ようやく重い腰を上げました…結局6月過ぎてるしねwごめんなさい

もう誕生日記念でもなんでもないな…w





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中也視点



シャワー室から出るやいなや、俺は首領に呼び出された

火急だとのことなので、何事かと思い急いで向かうと、微笑んだ首領に

「いらっしゃい中也くん、まぁそこに座り給え」

なんて呑気に言われたものだから、呆気にとられて、シャワー室が少し騒がしかったような気がしたことなんてすっかり忘れていた





「そ、それで首領、火急の御用とは…?」

戸惑いを隠せず尋ねると、首領は微笑んだままこう言った


「中也くん、まだ血が付いている

もう一度シャワー室で洗い流してきなさい」

と、それから、

「ごめんね、あまり恨まないでくれよ

これも必要な工程なんだよ」

とも言った



訳が分からなかった

血なんて付いていないのに

首領は何に対して謝った

工程?なんの為の

ずっとそんな疑問をグルグルさせながら俺はシャワー室へ向かった






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太宰視点



何回目の気絶の時だったかなんて覚えていないけれど、やっと全員一周したようで、少しだけ僕の身体は解放された

勿論逃げれるなんて思っていないけれど、ほとんどシャットアウトした頭で、本能的に這い蹲って脱衣所に向かっていた

部下達はそれを分かっていたはずだけれど、何故か僕を止める手は伸びて来なかった

きっと後ろで嘲笑っていたのだろうが、その時の僕はそんなことにも気付かず、ただただ目的の為に這い蹲っていた


やっとの思いで手に目的の小瓶を掴んだ僕は、

絶望で叫び出したくなった



小瓶の中身、そう抑制剤が、明らかに少なかった

森さんから貰ってまだそんなに経っていないのに

そういえば、薬の量を少なくしとく、なんて言っていたっけ

そこまで思い出して、僕の頭は急に冷静になった


あぁ、これは全て森さんの策略だ

森さんは僕のヒートが近い事を分かっていてわざと薬の量を減らしたのだ

そして僕に血で汚れるで有ろう仕事をさせ、シャワー室に誘導した

そう、全てはこの状況を作り出す為に


だが何の為に?そんなことをして森さんになんの得があるというのだろうか


答えは直ぐに出た




中也と僕を番にする為




全身の血の気が引いた

もし本当にこれが森さんの目的だとしたら

次に起きるのは…



もうすぐ中也がこのシャワー室に来る






駄目だ駄目だ駄目だ、中也にだけは見られてはいけない、どうすればいい、あぁ、あぁ、終わりだ、もうどうしようもない、もういっそ本当に死んでやろうか、

僕は延々頭の中でそう叫んでいた

いや、無意識下に声に出ていたのかもしれない

部下の一人が僕に近づき小瓶を取り上げた

「随分ご乱心のようだな

なんだ?これ。あぁ、抑制剤か」

そう言って目の前で瓶をカラカラと振ってくる

「か、返してッ…!」

反射的に手を伸ばしたけれど、ヒョイと上に高く持ち上げられてしまう

「そうだなぁ、返して欲しけりゃもう1回全員相手しな」

其奴がそう言うと、後ろにいた部下達がぞろぞろと近づいて来た


また、犯される


そしてきっと、もうすぐ中也がくる




もう、どうしようもないじゃないか









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僕は実に、中原中也という男を好いていた

それは友人としてでも、相棒としてでもなかった


だが僕は、決してこの恋心を表に出してはいけなかった


何故なら、僕がΩであるから


Ωはこの世界で最も弱い立場だ

何事に於いても、Ωというだけで差別され虐げられる

そんなΩである僕が、αの中でも優秀な方である彼を好いていい筈がない

だけれど、時間を重ねる毎に彼をどんどん好きになっていく

もう止められそうもない恋心

どうしていいかなんて分からなかった



そんな時、僕は思い付いてしまった

彼にΩだと打ち開ければ良いのだと

彼の前で発情期になれば良いのだと



これまでの経験から、僕の発情期の際のフェロモンが強力なことはわかり切っていた

もし彼の前で発情期に陥れば、きっと彼は僕を犯す

好きな男だ、僕もきっとより一層多くフェロモンを出す事だろう

そうなってしまえば、もう彼は僕のものになる


もっと良いのは、僕が彼の前で他者に犯されること

勿論僕の発情期で、彼自身もそういう欲求に駆られるだろう

それに、彼は優しい

僕が嫌がりながら犯されていれば、その優しさ故に僕と番になるだろう


森さんの策もこれだろう



確かに僕は中也と番になりたかった


けれど、そんな表面上の、身体だけの関係になって何になる


そんなもの僕は望んじゃいない



それに、1番辛いのは彼だ


彼は僕の事を酷く嫌っている

番になってもきっと僕は彼に甘えることなんて出来ないのだから、余計に僕達の仲は悪くなるだけだろう

けれど彼は優しいから、そうなっても僕を見捨てはしないのだろう


そんな関係、ただお互いが辛いだけじゃないか








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分かっていた

いつかはバレるであろう事


ならばもう抗うことはやめにしてしまおうか

いやだめだ、まだ、まだ何か出来ることがあるはずだ



私は、1人目の男に犯されながら、解決策を探していた


そして2人目の男に犯された時だった

その男は更に腰を打ち付ける速度を速めながらこう言った


「ったくこんな人数相手しといてまだまだ締まる

中々お目にかかれない名器だぞこれは

しかも容姿端麗、頭脳明晰、おまけに次期幹部候補ときた

いっそ此奴と番になるのもいいな」


僕は思った

あぁ、それだ、と

見えた、唯一の解決策


僕が此奴らの誰かと番になれば良いのだ

そうすればきっと…


中也は解放されるのだろう









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全然Rじゃなくてごめんね〜

駄作は通常運転でーす

まぁ後編は頑張るんで、許して下さいよ

ばいばーい

中太(モブ太)オメガバース

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