〈矢印〉

03   仲

おどろくがその後目が覚めたのは二日後だった。

二日後に目が覚めた時には体のだるさもなかったし、すっかり動けるようになっていた。

それより、おどろくが住まわせてもらっている家はもともと、凸さんを含めて4人で過ごしてたらしい。

1人がななっしーさんっていう人。

一言で言うと頭のネジが吹っ飛んでるなぁ＿＿＿って感じ。

なんていうか「ザ・邪道！」って人で変なことばかりしてるイメージしかない。

もう1人がさもさん。

かわいいしゃけのパーカーをかぶってた。

ななっしーさんとは真逆の性格で「ザ・王道！」って感じなのにななっしーさんと付き合ってるんだって。

＿＿＿ところでおどろくさもさんと会ったことある気がするんだよなぁ。

で、次がしぇいどさん。

普段は温厚で優しい人だけど、怒るとめちゃくちゃ怖いらしい。＿＿＿知らないけど。（おどろくは怒られたことがまだない。）

お家の家事は基本的にしぇいどさんがやってる。たまにさもさんとか手伝ってるけど。

なんか昔に仲の良かった親友を探してるらしい。

って感じでみんな仲が良くていいなぁって感じだった。

おどろくの友達は昔ちりぢりになっちゃったから＿＿＿。

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今日は「起きろ〜」っていう凸さんの声で起きた。

かけられた暖房の風が頬に当たる。

あー寒い。布団から出たくない。

頑張って布団から出て一回に降りる。

顔を洗うのは冷たいからパスしようかなぁ。

おどろくが家に来てから1週間ぐらいがたった。

あれ？そういえば今日いつもより起こしてもらった時間が遅いような気がする。

リビングのドアノブに手をかける。

そしていつも通りにドアを押す。

＿＿＿その瞬間に「ばんっ」という小さめの破裂音が耳に入った。