息抜きで作ったやつだから変なやつかもしれへん
やってしまった。
片思い中の女の子への第一印象を酷いやつに変えてしまっていたかもしれん。
あ、俺は裕翔。滝野 裕翔。大学3年生の20歳だ。
そして片思い中の子は、美希。浅倉 美希。大学1年の多分19歳。
遡るは5年前。俺が中3、あの子は中1。
俺はその頃受験生。結構偏差値の高い高校行けるよう目指してた。偏差値は63くらいだったと思う。もちろん受験は合格したぜ。
あ、話は戻して。その頃受験で大変だからちょっと人への接し方が冷たかったんだ。多分だがな。あの子は中学入りたてだったから犬のようにはしゃぎ回りっていた。
俺は廊下を歩いているとき、あの子とすれ違った。あの子は振り返り、廊下を歩く俺の肩を叩き、俺に向かって急にこう言った
「好きです」
「名前なんですか?」
「カレカノ居るんですか?」
「年は何歳?」
「血液型は?」
と尋問並に聞いてきた。正直怖かった。俺はこう返してた気がする。
「いねーよ」
「早く離せよ」
そう言ってあの子の手をはらった。あのとき、俺も好きと思っていたのに、こんなことを言ってしまった。この時点でもう嫌われてると思う。あの子はその場でずっと立ち止まっていたと思う。振り返なかったから知らんけど。でも呼び止められなかったから、そうだと思う。
その後、あの子とは会うことはなく。高校も同じにならず。
だが、大学で同じになった。あの子は当時、黒く長い髪の毛をポニテにしてまとめていたが、今は肩と同じくらいの長さにまで髪を切って、赤茶色の髪の毛にしている。おしゃれだった。顔もあの時と比べてもっとキレイで美しく、可愛くなっている。きっと、彼氏がいるのだろう。彼氏に磨かれ、あんなオシャレな子になったのだろう。
なのにあの子に比べて俺は、全身脱毛はしておいたがモブみたいな髪型をしている。顔もフツメンのブサ寄りだ。落差がありすぎる。これじゃ駄目だ。きっと誰にもモテない。あの子も振り向かない。でもそもそもあの子は彼氏いそうだから振り向くわけがない。あの子は一途っぽいし。諦めよう。
そう思った瞬間、あの子は振り返って肩を叩き俺を呼んだ。
「貴方、もしかして、ゆうとさんですか!?」
え、え????
俺のこと覚えてたの???名前覚えてくれてたの????彼氏いるんじゃないの????
思わず、
「えええ???」
と言ってしまった。あの子は、
「あれ、別人でした?すみませんでした…なんでもないです。」
思わず
「違わないよ!?」
と突っ込んでしまった。天然になってる???
あの子も
「わああああ????」
って言ってた。お互いの頭の中が「????」
ってなっていた。ふーん、カオスじゃん。
とりあえず再会したので連絡先を交換。
日曜にファミレスでランチを一緒に食べることに。
あの時はあんな騒いでいたのに、今は顔と耳をえらく真っ赤に、縮こまって固まっている。なんで???。ちなみに俺は聞きたいこと(健全とNo健全)があるから平気だ。やましい事なんて考えてないからな???邪なことなんて…うん(諦)
まあ、このまんまだとご飯食べて終わりになってしまうので、俺は聞きたいことを聞いてみた。
「聞きたいことが2つあるんだけどさ」
「は、はひ!?」
なんだよその返事、笑。思わず吹きそうになった。あぶね。
「…な、なんでしょうか?」
「1つ目は、なぜこの大学に通えたのか。ここは理系。あの時、君…じゃない。名前は確か…」
「み、みきです!」
ほーん、みきか。いい名前じゃん。
「あの時みきは、『私は文系なんですよ!』と言ってたよね。なんで理系のコンピューター技術の大学へ?」
ホント疑問だった。
「…必死に勉強しました。あなたに追いつくためです。」
今謎の間があったよね??ん???
「そうなんですか。ずっと、覚えていてくれてたんですね。6年間ずっと。」
6年間はやばい。記憶力良すぎ。
「はい!そうなんですよ〜」
よし、ってえ???
「もしかして心の声聞こえてる??」
くそ焦る
「ずーっと前から聞こえてましたよ〜」
マジか
まあまあ?二個目聞くべ。
「2つ目のことを聞きます。」
「…」
「……彼氏って居るの?」
「えぇ!?」
そら驚くよな。
「…い、居ませんよ?」
でしょうn…ってえ??
「てかむしろゆうとさんに振り向いて貰うために自分を磨いたんですよ。」
マジか
「もしかして、彼氏がいると思ってるんですか???私は1度も彼氏を作ってませんよ、ゆうとさんのために。ゆうとさんは彼女作っちゃいましたか?」
まずこの顔で作れるわけないでしょうが(泣)
「今も昔もいないよ」
これってさ、今気づいたよ。
この展開、場合によってはだけど9割9分9厘告られないじゃん。
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