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#ミステリー
#異能力バトル
名無の男2
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#児童向け小説風
layRa
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第5話、読み終わりました…!スカイたちがソラを救出しようと動き出すシーン、すごく熱かったです。特にリュウの「連れて帰る!」って言葉にグッときました。でも、ソラが自ら友人たちを気絶させる展開には切なくなりました…「ごめんね」のひと言に、彼の本心と苦しさが滲んでて。最後にパラサイトたちが動き出して、次どうなるか気になりますね。しっかり作戦、成功してほしいです😢
ソラがロードのリーダーになってから数週間が経った頃…。ヒーロー協会に一通の手紙が届き、その情報はヒーロー部にも届いていた。
「おい見ろ。奴らが宣戦布告を仕掛けてきた。2日後に全ての能力者を排除するらしい。」
「なんで…もしかして、ソラ先輩が?」
「わかんねぇ…けど、俺たちも危ねぇのは事実だ。」
「…」
スカイは手紙を眺めていた。綺麗な字で書かれた冷酷な文。スカイは確信していた。
「ソラの文字じゃない。ソラのは、もっと汚くて暗号みたいな字だもん。」
「何?じゃあこれは…。」
「ソラ先輩の許可無しで書かれた文ってこと?」
スカイたちには誰が書いたか分かっていた。
「まさか、他のエージェントが?」
「あぁ。恐らくパラサイトだろうな。あの顔色の悪い男…アイツ以外考えられねぇ。」
「早くヒーロー協会に伝えないと…!」
アイリは慌てていた。だが、今のヒーロー協会にソラのことを話しても聞いてくれるのだろうか…。裏切り者、ロードのエージェントとして処分されるだろう。
「だったら…俺らで!」
「バカ言わないでよ!何万人の兵士を相手すると思ってるの!?」
スカイの言う通りだ。
「私に作戦がある。リュウがヒーロー協会へ行き、ソラの事情とこの文面が偽造された物って話す。私とアイリでソラのもとへ向かう。」
リスクは大きいだが、ヒーロー部の部長としてリュウが話した方が、スカイがソラに説得した方が得策だった。
「…分かった。作戦決行は明日から。今日は各自準備を整えること。」
ロードの執務室、ソラは虚空を見つめていた。
「どうして…こんなことに。」
「おはよう。新リーダー。」
クリアが窓際に立ってソラに向かって微笑んだ。
「浮かない顔だね。もしかして、あの子達のこと考えてる?」
「あぁ。もっと、話したかったな…って」
「ここよりもずっと長くいたし、それにスカイだっけ?あの聖騎士の女の子。あの子の顔、すごく寂しそうだったよ。ま、リーダーの任期は5年だし。ちょっとの辛抱だよ。」
5年…リーダーとしては短いがソラにとってはとてつもなく長い。やってられない。
「それとイレイス。パラサイトたちがヒーロー協会に宣戦布告をした。あと2日後にヒーロー協会の人間や、街にいる危険因子を排除するらしい。それも君の名前を使ってね。」
「何?」
「アイツらガチっぽいよー?どうする?」
ソラは考えた。もしここで動いて負けたら?パラサイトの能力、パワーの力にはイレイスはほぼ無力に等しい。身体能力も策略もそちらの方が上だからだ。
「黙ったままなら、大切なもの…全部壊れちゃうよ?」
そう言ってクリアは姿を消した。
「大切なもの…」
その日の晩…スカイはソラとのチャットを眺めていた。毎晩寝落ちするまで続けていた通話も、ソラの冗談に照れ隠しでキレるスカイとのやり取りも…なぜだが全部が嘘に包まれている気がして苦しかった。
「帰ってきてね」
その一言をチャットに送った。もちろん既読はつかない。スカイはそのまま寝落ちした。
夢の中もスカイは、ソラの事でいっぱいだった。帰ってきて欲しい。世界で1人の大切な人。そんな人が失われるのがいちばん怖かった。静かな寝室で、スカイの唸り声だけが響いた。
翌朝…。スカイは朝早くに部室に向かった。ソラがちゃんと帰って来れるように…今日からの作戦をしっかり成功させられるように。
「朝早くからご苦労だな。スカイ。」
「リュウ…」
「寝れなかったろ?俺もだ。こんな状態で作戦決行するなんてな。」
リュウは笑ったが、目の奥は寝不足と疲労で真っ黒だった。部室の扉が開いた、アイリだ。
「おはよーございます。あれ、みなさん寝不足って顔ですね。」
「そういう、アイリもな。」
「えへへ、バレました?…やっぱり、ソラ先輩に帰ってきて欲しいですもん。3人だと寂しいですし。」
「だな。早いけど、作戦決行だ。昨晩、ヒーロー協会に「ソラ以外の人物が書いた」と話した。」
「返事はあったの?」
「あぁ。あっちもソラの文にしては真面目過ぎると話していた。」
「それ、ソラ先輩バカにされてません?」
3人は笑った。
「そうだな。だが、そこが信じて貰えたんだ。そこはアイツに感謝だな。」
「で、これから乗り込むの?」
リュウは頷いた。
「ロードに乗り込む。ヒーロー協会から応援も来るが、先に俺たちが偵察…いや、ソラを救出する!ソラを連れ出して、連れて帰る!」
リュウの言葉に2人は顔を上げた。やる気、気合い、情熱、今全てが3人の中で燃え上がる。
「私たちなら…」
「ソラ先輩のこと、救おう!嫌って言っても連れて帰りましょう!」
「あぁ!」
3人は身支度を整えヒーロー協会が送ってくれた、ロードの基地がある座標へ向かった。
森の奥に大きな基地がそびえ立つ。ここがロードの本拠地。ソラがここにいる。
「待って…正面に」
警備兵が2人。少なくとも相手は大人で戦闘経験も豊富だろう。突撃したら間違いなく返り討ちに逢う。
「裏口から?」
「いや、どこも警戒されてる。」
3人が茂みの中で考える様子を、ソラはモニター越しに見ていた。
「来たか。…3人を通せ。」
その通達は、警備兵にも伝わった。
「おい!そこの3人!」
「やべ、バレたか!?」
「ボスがお前たちを通すらしい。行け。」
3人は驚いたが、チャンスだと思いロードの基地内に侵入した。
「おい!何やってんだ!貴様!」
パワーがソラのいる執務室に入ってきた。
「無礼だぞ。パワー。」
「なんで部外者を…しかも、敵だぞ!?」
「彼らを潰すのは、この俺がやる。」
ソラは立ち上がりロビーに向かった。
「おい。そこで待ってろ。」
「待つ?なんで?」
アイリが首を傾げた。ロビーで待っていると、正面の階段上から軍服を着た少年が現れた。
ソラだ。
「よく来たね。元気?」
「元気?あぁ、お前の顔が見れて最高だよ。」
リュウなりの皮肉だ。
「そう。君たちを呼んだのは他でもない。俺の手で、君たちを消す。」
ソラは階段の踊り場から飛び降りて、リュウに殴りかかった。その拍子にリュウは体勢を崩したが直ぐに立て直し、波動の拳でソラに攻撃する。
「遅い」
しかし相手は一流のエージェントだ。戦闘経験は明らかにソラの方が上だった。リュウはみぞおちを殴られ気絶した。
「リュウ先輩!!」
アイリはリュウの様子を見て怒り、指鉄砲を構える。
「大人しくしないと、撃ち殺しますよ…!」
その手は震えていた。
「ごめんね。」
そう言ってアイリも倒れた。残るのはスカイだけ。もう逃げ場がない。立ち向かわなきゃ、ソラを攻撃するなんて…
「ソラ…わたし…」
「怖いよね。でも、こうしないと皆が危険だから。」
「私たちが危険因子だから?そうだね、ターゲットだもん。倒すのは正当な理由だよね。」
ソラは口ごもった。
「やっぱりこうするしか…。」
「いいよ。おいで。」
スカイは受け入れるつもりだ。
「ごめんなさい。」
謝りながらソラはスカイを気絶させた。ソラの足元には元友達が倒れている。それがソラの心に迷いを与えた。
「これでいいんだ…これで。」
「あーあ、やっちゃったー。」
踊り場にはクリアが立っていた。いつから見ていたのだろうか。
「で、これからどうするの?」
「運ぶの手伝ってくれ。」
「わかった。」
それだけ言って、スカイたちを運んだ。
先程の様子はすぐに基地内に広まった。「新リーダーが1人でしとめた」「危険因子を倒した」あまりいい噂は無かったが、それでもミッションクリアしたことには変わりは無い。だが、パワーやパラサイトはあまり良く思っていなかった。
「チッ、余計なことを…」
「まぁいい。我らの計画には、何ら差支え無い。」
スマホを操作する。
「…他のエージェントの準備が出来たみたいだ。」
「今からやるのか?」
パワーは肩を回した。
「あぁ。計画実行。」
そう言って、パラサイトとパワーは他のエージェントや戦闘兵を引き連れ、街に繰り出した。
「全ての能力者を消す。」
秩序のためではなく、支配のために。