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7さん
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放課後、体育館のコートにはいつも通りのボールを叩く重い音が響いていた。
ネット越しに見える黒尾の姿は、朝の少し緩んだ表情とは打って変わり、相変わらず鋭く全体を観察している。ブロックの跳躍、着地の音、視線の交差。互いに自分のやるべきことに集中し、言葉を交わさずともプレイの中で思考が噛み合う感触があった。
練習が終わると、月島は素早く片付けを済ませ、鞄を肩にかけた。
「月島、お疲れ〜。今日もキレてたね」
「お疲れ様です、山口。……まあ、普通ですよ」
部室を出ると、先に着替えを終えていた黒尾が、入り口の壁に背をあずけて待っていた。他の部員たちに気づかれないよう、ごく自然な動作で月島と視線を合わせる。
「じゃあな、月島。週末、忘れるなよ」
「……言われなくても覚えてます」
ボソッと返した月島の声に、黒尾は満足そうに口元を歪め、ひらひらと手を振りながら先に歩き出した。その背中を見送りながら、月島は小さく息をつく。
もどかしくてイライラさせられることも多いけれど、この先もこうして少しずつ重なっていく時間を、悪くないと思っている自分がいた。
月島は鞄のストラップを握り直し、夕暮れの帰り道を一人、静かに歩き出した。
コメント
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うわ、この静かな距離感、すごく好きです。体育館の音や視線の描写だけで、お互いをどう見てるかがちゃんと伝わってくる。「もどかしくてイライラするけど、悪くない」って月島が思う気持ち、染みますね。黒尾の待ち方も自然で、二人の関係性が積み重なってるのが感じられるエピソードでした。