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この小説には以下の要素を含みます。
・擬人化
・勝手な設定が盛られている
・私の妄想全開&推し優遇
・オリキャラ
・軽い暴力表現
・「ゆっくり育てていってね!」のネタバレ(ダンジョン行きますので未プレイの方はゆく育をちょっとでもプレイするか開き直ってからどうぞ)
以上のことが許せる女神のような心の持ち主様はどうぞお進み下さい。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
それではどうぞ。
剣豪「剣士。なんだそれは」
剣豪は剣士の後ろに隠してある地図を見つけ、言う。
剣士「えぇっ!?これですか?その……あぁあれですよ!依頼主の方から頂いたんですよ!」
剣豪「ふーん……鉄鉱山だなこりゃ……お前の依頼主って農家じゃねぇのか?害獣駆除に行ってたんだろ?なんで鉄鉱山の地図なんて持ってんのか?あれ、これは拾ってきた剣か?中々のもんじゃねぇか。なおさらなんでこんなもん農家が持ってんだろうな」
地図を取り上げ、中を開く。
剣士「あぇ……そ、そうでしたっけ?」
剣豪「正直に答えろ。お前、寄り道してダンジョンでも潜ったな?」
剣士「いや、だから、その……」
剣豪「ってことは一緒にいた重戦士も共犯か?」
剣豪はどこからか木刀を取り出し、剣士の左肩に乗せる。
剣士「ひぃっ!」
剣豪「正直に言えば軽めで済ませてやるよ。どうする?」
剣士「はいすみませんでしたぁ!重ちゃんも共犯です!」
剣豪「……一瞬で仲間売ったなお前」
剣士「でもでも大発見ですよ!」
剣士はダンジョンで反応速度を見つけたこと、鉄鉱山ダンジョンに行くと言っていたことなど、全て話した。
剣豪「なるほどな。じゃあ明日にでも行くか。今日は日曜日……お前らは確か依頼入れてなかったか?」
剣士「はいぃ……」
剣豪「どうせなら依頼は俺が代わってお前一人ダンジョンにぶち込んでも良いんだぜ?」
剣士「無理ですよ!確実に死にますって!」
剣豪「はいはい。んじゃいつものメンツか……ってことだから準備しといてくれ」
剣豪がジェネラルと魔法少女の方を向く。ジェネラルはスマホをいじっており、魔法少女は魔導書らしき本をめくっている。
ジェネ「尋問かよ」
剣豪「なんか文句あるかよ」
ジェネ「別にねぇけどさ」
魔法少女「それって首いくの?」
剣豪「いや首はいかねぇよ。肩だよ肩。しかも利き腕と反対の。それもあんま動きに支障が出ないとこだよ。優しすぎる位だ」
剣士「それでも腕持ってかれる可能性ありますけどね……」
魔法少女「嘘でしょ!?木刀だよね!?」
剣豪「まあ持っていかねぇ保証はしてねぇってだけだろ?」
剣士「ほらぁ!」
剣豪「それはいいだろ?ほら、準備しとけよ」
魔法少女「あー……剣豪さん……ごめん!明日だけは勘弁してっ!」
両手を合わせ、剣豪に頭を下げる魔法少女。
剣豪「どうしたんだ?」
魔法少女「実は……明日魔法学校の入学試験でさ、ティロ先輩と同じ学科行きたくて……」
剣豪「お前魔法学校行く気だったのか」
魔法少女「そうよ!……本当はティロさんに見てて欲しかったけど……」
ジェネ「ティロ?最近暴れてるあの冒険者か?」
魔法少女「操られて、ね。」
ジェネ「……そうなのか?ギルドではとっくに除名処分食らってるし、そろそろ指名手配にもなりそうな勢いだが」
魔法少女「えぇっ!?でもでも!ちゃんと私には操られてるってわかったもん!あれはティロさんの魔力じゃない!」
ジェネ「……ま、俺に魔力が分からない以上魔術師の言うことを信じるしかねぇか。……でも、俺に言ったって何も変わらねぇよ」
魔法少女「……分かってるけど……良い。絶対元凶を捻り潰して学園でティロさんに会うんだから!」
ジェネ「……それじゃ、今回はお預けだな」
魔法少女「……まあ、仕方ないわね……」
剣士「それじゃあ私はこれで……」
剣士が立とうとしたその時。肩に乗っていた木刀が急に重くなった。
剣豪「おい待て。まだ帰って良いなんて一言も言ってねぇぞ」
剣士「ひぃっ!」
剣豪「そうだ、今度は寄り道せずに帰ってくるんだぞ。……いや、お前がダンジョンから生きて帰ってこれるって俺知っちまったなぁ、今度お前には未踏破のダンジョンの攻略に……」
剣士「すみません二度と寄り道なんてしませんからぁ!まだ死にたくないぃ!」
剣豪「分かれば良いんだ」
パシィッ!
甲高い音とともに木刀が振り下ろされる。
剣士「いっっっっったぁ……」
剣豪「鎧の上からで良かったな」
剣士「良かったなじゃ無いですよ!」
そして剣豪は、今戦っている重戦士と騎士の方に行きかけ、足を止めた。
剣豪「剣士。騎士が何してたか知らねぇよな?」
剣士「えっ?……はい……えっ師匠知ってるんですか?」
剣豪「いや知らねぇけどよ……ちょっと怪しいと思ってんだ。実験してみるぜ?」
すると剣豪は縁側まで行き、窓を開けて2人に向かって言った。
剣豪「お前らもな!次は寄り道すんなよ!」
騎士&重戦士「……!!」
2人とも動揺し、体勢を崩す。
剣豪「はいダウト。」
剣士と顔を見合わせ、ニタリと笑う。
重戦士「剣士!自信たっぷりに任せろって言っといて!何してるんだよ!」
剣士「ごめん重ちゃん一瞬でバレたー!今左手動かないー!」
剣豪「……やっぱりお前もか」
騎士「な、何で知ってるんですか師匠!?」
剣豪「いや。やけにボロボロになって帰ってきたもんだからもしかしてと思って言ったら動揺してたから。やってなかったら平然と言い返せるだろ?」
騎士「あっ……えーっと……」
剣豪「っつーわけで、お前ら、後で説教な」
次の日。剣豪、ジェネラル、雷神、風神はダンジョンに入っていた。4人で入るには少し狭い。ここは昔鉱山だったとのことで、トロッコが走っていたであろう線路のあとが見える。少し先の暗闇から、人影が出てきた。
剣豪「反応速度!」
そう。影は反応速度のものだった。
反応速度「あれ?師匠じゃないっすか。わざわざ俺を探しに?でも無理っすよ?師匠には悪いっすけど、ここでくたばってもらいます」
言うが早いか、反応速度は剣豪に切りかかる。雷神も参戦し、ジェネラルもマシンガンを構える。洞窟内に銃声が響く。
ジェネ「……おい」
風神の耳に、そんな声が届く。ジェネラルの声だった。
風神「……ど、どうしたの?」
ジェネ「攻撃しないのか?」
風神「……!あ、え、えーっと、その、っ……」
ジェネ「……ああ、そういうこと……」
ジェネラルは一度理解したかのように言う。しかし、次に向けられたジェネラルの視線は厳しかった。
ジェネ「……自分が足手まといになってるってこと、考えたことあるか?」
風神「っ……!」
その時。
バリッ!!
雷神「『雷切』!」
雷神の声と共に、閃光が走る。いつの間にか、反応速度は居なくなっていた。しかし、一度反応速度の方へ向かった光は、引き返してジェネラルに突進する。ジェネラルはそれを軽々避けると、持ってきていたライフルを雷神に向けて撃つ。弾は大剣で弾かれ、さらにもう一度ジェネラルに剣を振り下ろす。
カキン!
剣豪「落ち着け雷神!」
その剣を、剣豪が受け止める。その大剣を跳ね飛ばし、それでようやく落ち着いたようだった。剣豪も剣をしまう。
雷神「先、行くよ」
そう言い放つと、雷神は剣を拾い、さっさと先に行ってしまった。