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この小説には以下の要素を含みます。
・擬人化
・勝手な設定が盛られている
・私の妄想全開&推し優遇
・オリキャラ
・軽い暴力表現
・「ゆっくり育てていってね!」のネタバレ(ダンジョン行きますので未プレイの方はゆく育をちょっとでもプレイするか開き直ってからどうぞ)
以上のことが許せる女神のような心の持ち主様はどうぞお進み下さい。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
それではどうぞ。
あれから数日が経った。
冬乃「あの……魔法少女ちゃん?何でここに……」
ここは医務室だ。魔法少女がベッドの縁に腰掛けて、楽しそうに足をバタつかせている。
魔法少女「この前魔法学校の入試やったんだけど、今日結果が届くはずなんだよ!」
冬乃「それはいいけど……何でここで?」
魔法少女「あの人達に合格の喜びを分かってもらえると思う?冬乃ちゃんなら分かるよね?ね?」
冬乃「まあ……確かに……入試か……いい思い出無いなぁ……」
魔法少女「あっ!冬乃ちゃん窓開けて!」
冬乃「えっ?うん……」
冬乃が窓に近づくと、外では口ばしに手紙を挟んだハトが飛んでいた。冬乃が窓を開けると、そのハトが部屋に入ってきた。
冬乃「うわっ!?」
魔法少女「ありがとねハトちゃん!」
冬乃が振り返ると、魔法少女はハトを肩に乗せ、手紙を受け取っている。
魔法少女「さーて、運命の結果だよ……」
手紙を開け、中から折りたたまれた紙を一枚取り出す。恐る恐るその紙を開く。
魔法少女「やったー!合格だって!黒魔術科!キター!」
冬乃「おお!おめでとう!……って黒魔術科?学科あるんだ……」
魔法少女「うん!戦士科と剣闘士科と黒魔術科と白魔術科……だっけ?まあそれはともかく、入学の書類!ハトちゃんちょっと待ってね……OK!向こうの先生に、とんだ天才魔術師が入学したって言って来なさい!」
そう言って入学の書類をもとの封筒に入れ、ハトに渡すと、ハトは窓の外に飛んで行った。
その日の夜のこと。風神は一人神社に来ていた。
風神「『ウィンドカッター』」
風の刃が空を切る。やがて暴風が止むと、どこからか拍手が聞こえて来た。
雷神「上手じゃん」
暗い中でも良く分かる。雷神だった。
風神「雷ちゃん、来てたんだ」
雷神「攻撃の練習?手伝うよ……って何すれば良いかわかんないや。私が受けるって言ったらそれこそ逆効果だろうし。……ねえ、ジェネラルが言ってたことでしょ?別にさ、私は良いと思うんだ。だって風ちゃんには他に出来ることある訳だし、それに出来ないこと無理にするの良くないと思うの。だから無視しちゃって良いよ。あんなの……」
風神「……」
風神はしばらく黙っていた。
風神「優しいね、雷ちゃんは。でも、私ね、ジェネラル君は正しいことしか言ってないと思うの。私が足手まといってのもそう。……誰にも、置いていかれたくないんだ。」
雷神「……そっ……か。まあ、風ちゃんが言うなら、応援するよ。」
そして翌日。5人はダンジョンへ足を踏み入れる。
魔法少女「(というわけでダンジョン来た訳だけど……何?このお通夜みたいな雰囲気は……)」
前にダンジョンに行った日からは盗賊達の訓練で皆ドタバタと忙しく、なかなか皆でダンジョンに行く日が合わなかったのだ。何故わざわざ合わせる必要があったかというと、今来ているのは険しいと名が高いダンジョンなのだ。生半可な気持ちじゃ生きて帰れない、そう伝えられている。
魔法少女「(えっねえ待って何?出かける前もっとワイワイしてなかったっけ?!ねえなんか喋って誰か!あっ剣豪さん!関わってなさそう!よし……)」
魔法少女は剣豪にテレパシーを送る。
魔法少女「(ねえ剣豪さん!あの3人怖くないですか?あと何ですかこの雰囲気!)」
剣豪は一瞬驚いた様子だったが、特に他の3人にバレた様子はなかった。
剣豪「(ああ、これな……前の時に色々あって……)」
魔法少女「(へぇ~)」
テレパシーを切ると、魔法少女はとにかく早く敵が来ることを祈った。そしてその祈りが届いたのか、ティロと反応速度が向こう側から歩いて来る。真っ先に剣豪が反応速度、雷神がティロに切りかかる。戦闘開始だ。しかし、何かがおかしい。事の発端はジェネラルのマシンガンからだった。
ジェネ「……!(弾が無い……だと!?)」
ジェネラルが顔を上げると、反応速度がジェネラルの薬莢を手にニヤニヤしながらジェネラルを見ていた。
魔法少女「嘘でしょ!?『クリエイト』!」
魔法少女は薬莢を作ろうとするが、反応速度が魔法少女を切りつける方が速かった。
雷神「魔法少女!」
雷神がそちらに気を取られたその隙を、ティロは見逃さない。手早く雷神をリボンで縛り上げる。あとは2対1だ。圧倒的不利に置かれた剣豪。ジェネラルも別で持っていたライフル銃で戦いだす。
風神「(どうしよう……このままじゃ皆……!)」
魔法少女の手当てをしながら、風神は4人を見ていた。ティロの弾丸に気を取られた剣豪に、反応速度が迫る。さらに剣豪が避けた弾丸が、ジェネラルに近づく。
風神「……!嫌っ!」
途端、暴風が吹き荒れる。その場の全員が驚いた。
風神「『ウィンドカッター』!」
風の刃が宙を舞う。その刃が狙ったのは反応速度。避ける凌ぐで精一杯だ。しかし、風神の目的はそれだけではない。
風神「雷ちゃん!」
雷神を縛っていたリボンを、風の刃が切り裂く。
雷神「ありがとう風ちゃん!ジェネラル!これ使いな!」
雷神はジェネラルに薬莢を投げる。縛られていた時に魔法で作ったものだ。触ると少しビリっとする。
ジェネ「(まさかあの状態で魔法を……?)ありがとう。」
マシンガンに薬莢を詰めると、ティロを狙った。しかし、途中でマシンガンは動かなくなってしまった。
ジェネ「(薄々感付いてはいたがやっぱり……完全にショートしている……こうなったら……!)下がれ!」
ジェネラルが叫ぶと、マシンガンを思い切り敵の方へ投げた。マシンガンは地面に付くと同時に大爆発。2人まとめて倒す事が出来た。
風神「剣豪君!その怪我……!すぐ治しますね!」
風神は剣豪の元に駆け付け、怪我を癒す。
風神「ごめんなさい剣豪君!私のせいで……」
雷神「ん?」
雷神が頭にハテナを浮かべる。
風神「これ……コントロールがまだなってなくて剣豪君に攻撃が当たっちゃってそれで……」
剣豪「構わねぇよ。正直、切れてるかも分からなかったし」
魔法少女「それはそれでどうなのよ」
血が滴る剣豪の腕を見て、魔法少女が突っ込む。
雷神「それよりすごいよ風ちゃん!初攻撃だよ!」
風神「ありがとう。……やっと分かったよ……自分がゆっくりを傷つけるよりも、雷ちゃん達が傷つく方が嫌だ……って」
ジェネ「風神」
風神「……?」
ジェネ「済まなかったな」
風神「……良いの。むしろありがとう。ジェネラル君があんなこと言わなかったら、私ずっと足手まといだったから」
ジェネ「……そうか」
魔法少女「あぁ、お通夜ムードの原因それかぁ……ってそれはそうと!ちゃんと謝りなさいよ!?」
ジェネ「だから悪かったって……あっあと雷神!どうしてくれるんだ!」
雷神「ごっごめんって!まさかショートするとは思わなくて……」
ジェネ「……」
剣豪「まあまあ……先進もうぜ?」
それからはいつもの賑やかさが戻り、5人で先に進んで行った。