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何やかんやありまして。
ハイドせんせが色々やらかしたようで。
ドタバタしていたのが収まると、理事長が壇上にあがって咳払いをする。
「みなさ~ん!静粛に~!!」
「大変お待たせしました!漸く準備が整いましたので、入学式を再開しま~す!」
その横ではハイドせんせとダンテせんせがわちゃつく。
すれば、理事長からの説明が入る。
何でも、ダークウィックアカデミーには予言が託されているんだとか。
『メモリーポッド』と呼ばれた道具から映し出された”ソレ”は言葉を紡ぎ始めた。
:::*:::*:::*:::*
くだらねぇ、本気でくだらねぇ。
何が『救済者』だよ、その辺に湧いてるファンタジー漫画の設定かよ。
「うさんくさ……クソゲーの設定かよ……」
……白波とは気が合うかも知れんな。
「では続きまして、皆さんにもう1人紹介したい方がいます!」
その言葉と同時に、何処からか視線を感じる。
見てみれば、俺より少し上くらいの歳の女が、此方を見詰めていた。
何、彼奴。
「今年度より、この学園に転入することになった、『特待生』さんです!」
『特待生』……?
「え、えっと、『特待生』です……よろしくお願いします……」
おどおどしながら挨拶をする女基『特待生』。
如何にも”今連れて来られた一般人”だな。
「彼女には”スティグマを強化する”能力があるんです!」
「ですから、今後は『監査役』として任務についていって貰うので、みなさん仲良くしてくださいね~!」
”スティグマを強化”……ねぇ……。
「あ!『泡沫マッチ』は効かないので、失敗したからといって記憶を消そうとしても無駄ですよ?」
は?あのマッチ対策されてんの?
だッる……あれで荒業クリアしてやろうと思ってたのに……。
此処からは『特待生』の詳細説明。
”1年後に死ぬ呪い”だとか言ってたが、俺には関係無い。
つまり、どーでもいい。
後は成行きで入学式終了。
俺は、ダークウィックアカデミー(以後DA)に移動した自室の引越し作業を済ませる為、フロストハイムへの道を歩いていた。
「あ”ーーーだッる!!!明日から早速任務は流石に無いだろうけど……てかこの辺寒くね……?」
長袖を着ていても伝わる肌寒さに疑問を抱く。
”フロストハイム”だからって、氷の城な訳……ねぇよな……?(フラグ)
コメント
2件
雪さ〜んフロストハイムのフラグ立っちゃってますよ〜