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「はあ…」
わたしは、元気のないため息をついた。
最近、ユキと言う巻戻士とであった。
彼女は8歳にもかかわらず、2級巻戻士で…わたしとぜんぜん違う。
でも、ある任務でレモンという子を救えなかった、ってことをきいた。
「わたしったら、お兄ちゃん1人救えなかったからってこんなへこたれちゃって…」
おじさんや、ユキさんの方が、多く犠牲になった人見て、……
もし、Case 999で…わたしが…お兄ちゃんの代わりに…っ…
そんなことをおもった。
お兄ちゃんの方が運動神経いいし、頭もいい。ただ…ちょっとコミュニケーションが苦手なだけ。
そんなお兄ちゃんが、将来有望なお兄ちゃんが、死んでしまうなんて…
いっそ、わたしが…
いや、だめだ、
「わたしがやらなくて誰がやるんだ」
「特級巻戻士になれる人なんて、そうそういない。」
だから…わたしがならなきゃ。
やれるか分からない、できないかもしれない。
でも。
「お兄ちゃん、待ってて」
わたしは巻戻士寮を出て、タイムマシンにはいった。
「転送します!」
スマホンの甲高い声が、ブブブブという電子音とともに消えていった。
初めての任務。わくわくしてきた。