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独占欲高い桃さん好きっすね...ありがとうございます とここで一つ! 青桃足りてなくない?\wow wow‼/ 青桃足りてなくない?\wow wow‼/ 青桃足りてなくなくない?\ハイッ‼/ なくなくなくなくなくなくない?
第6話です。
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「…来てない」
いつも通り生徒会室のドアを開けた。
そこに俺の好きな人はいなかった。
毎日のように来てくれてるのに、…あぁ、俺の事嫌いになったかなあ。
嫌いになられても俺は好き、なんて、まだ嫌われてると確定された訳でもないし、落ち込んでてもしょうがない。
「…」
机にある山積みの資料。
負荷をかけさせていたな、と、ふと。
1枚目を手に取る。
さっと目に通して2枚目を手に取る。
何枚か読んで、資料を整理する。
…こんなの、俺でも出来るのに。
全部全部1人で抱え込みやがって。
今日は授業出れないなぁ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「先生」
「ん?あぁ、ないこ。どうした?」
「すみません、生徒会の仕事があるので今日の授業には出れないです」
「あぁ、そうか。じゃあ、他の先生にも伝えておくから、仕事頑張ってな」
「はい、ありがとうございます。」
先生に今日授業が出れないことを伝え、生徒会室に戻る。
1人の生徒会室が寂しく感じた。
あいつ、いつも1人でこうやって仕事してたのかな。
もっと早く、そして上手く、あいつに寄り添えてたら、そしたら、
…あにきに、適ってたのかな
…やめよう。惨めになるだけだ。
とりあえずこの仕事をおわさなきゃ。
仕事が終わったら課題をして、資料も作んないとなぁ。
「…たまには、こんなに忙しくても良いかな」
あいつの気持ちを知るには丁度いいだろうか。足りないかもしれない。
でもいい。もう無理させないって決めたんだし。この仕事が苦じゃないとしても、俺は手伝いたい。
…もしかしたらこっちを向いてもらえるかもしれない。
なんて、ずるいか。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「…え、休み?」
放課後、生徒会の活動をしていた時、りうらから思わぬ知らせを聞いた。
「うん。今日まろ欠席だったけど、ないくん知らなかったの?」
俺の左側に座っているりうらはそう告げる。
知らなかった。休み?まろが?
珍しすぎる。なにかあったのか?でも仮にまろに何かあったなら高確率であにきも休むはずなのに。今日もあにきは学校に来ている。
「理由聞いてもせんせー教えてくれなかったんだよねー体調不良だとかなんとか」
やっぱり負荷をかけさせていたのか。仕事はやって正解だったのかもしれない。
それ以外にもありそうな気はする。
昨日のまろの言動を考えれば分かる事だ。
…追い詰められている感じがしたし。
休息を取るのも大事だし、深追いはしない。
「体調不良かぁ…」
…心配だなあ。
「まろのことだし明日には来るよ。どんなに体調悪くても、少し良くなったら登校してくるほどだったんだから、休んでるだけいいでしょ」
そう、以前、まろはどれだけ体調が悪かろうと、歩ければ問題ないからと学校に登校していた。
そのせいで保健室に運ばれることも度々あった。どれだけ心配になったことか。
あの事件が解決して以来、あにきが休ませてるのか初兎が休ませているのかは知らないが、体調を崩したら休むようにはなっていた。
たまに無茶して登校して、あにきと初兎ちゃんに説教されていたことはあったけど。
休んでるなら、まだいい方か。
なんて思ってる俺らも俺らだよなぁ。
「よ、ないこ。お疲れ」
「…あにき」
「なんや、浮かない顔しとんなぁ。なんかあったん?話聞くで?」
いつも通り接してくるあにき。まろのことについて話す気はなさそうだけど、一応聞いてみるか。
「いや、今日まろ休みらしいから、大丈夫かなって」
「あぁ〜まろな。明日には来ると思うで」
「りうらと同じこと言うじゃん」
「まぁそれほど重いやつじゃなかったしな。」
風邪でもひいたのか?明言しないあたりは怪しいけど、俺がそこまで言及するのもあれだしなぁ。
「大丈夫やって。ないこのこと嫌いになったわけではないと思うで」
「ばっっなんで知って!?!」
「顔真っ赤やな〜」
「真っ赤じゃねえ!!」
「ないくんりんごみたい」
「うるせぇ!!」
「わーお兄ちゃんこわーい」
え?そんな好きって分かりやすかった?
いやアタックしまくってたけどさ、そんな?え?本気に見えた?え?
まじ恥ずいほんとに恥ずい、なんでまろが俺の事嫌ってるんじゃないかって思ってたことまでバレてんの???
俺誰にも言ってないんだけどなぁ!?あにき怖いよもはや!!!
「まろはそう簡単に人のこと嫌いにならんよ。常に一緒にいる人間は特にな」
「あんなにくっ付いて無理やり剥がされたりしないんやから、相当信頼されてると思うで」
…確かに、クラスメイトは無理やり剥がされたりしてた気がする。ちょっと可哀想だったけど。ざまぁって思ったのは内緒。
「…そんなしょげた顔すんなって」
くしゃ、と頭を撫でられる。
「大丈夫や。まろもないこも考えすぎなだけ」
…まろがあにきを凄く信頼している理由が分かった気がする。
この人は、人の本心を付くのが上手い。それでいて、慰めるのも上手い。
絶対に秘密と言われたことや言ってはいけないと判断したことは口にしないほど口は固い。多くの人に好かれているが本当に仲がいい人は数少ない。
こんな彼を信頼しないやつがいるだろうか。
…あにきだったら、もしかしたら許せるのかな。
まぁ、誰だろうが死んでも奪われたくないけど。