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──────いえもん視点──────

暗殺者は刀を振り回し、的確に攻撃を防ぐ。防ぐ度に金属音がなり、静かな城内を音で満たされていく。


「黙ってないで、何か言ったらどうです?」


めめさんは顔を若干引き攣らせながらも笑顔で暗殺者を見つめる。

その鋭い目は暗殺者のローブを透視するかのように睨みつける。


「…何か言ってもいいけどネタがないんですよ」


暗殺者は口を開きつつも無機質な音を発している。その間にも刀を振る。その動きには的確に心臓や脳を狙っているという意思を垣間見ることが出来た。


「めめんとッ!そこ変われッッッ!!!」


めめさんは素早くスライディングでそこを離れ、代わりにラテさんが巨大な炎の剣を握りしめ、暗殺者を一刀両断しようとする。が、暗殺者も負けじと、それを刀で受け止める。


「バカがよォッッッ!!!」

「…ッッッ!?」


ラテさんは言い終わるや否やさっきまで赤く光っていた炎を青白く変化させる。そしてグラデーションをなぞるかのように紫色へと変化する。

火力はもちろん、温度も上がっていることが1目見て分かる。周りの温度はそれに合わせるかのように上昇していく。


うぱさんが素早く俺たちの周りに水の膜を張る。さっきまで体が溶けそうなほど熱かった体の熱が急激に冷やされていく。


「燃えろ燃えろ燃えろ燃えろぉぉおッッッ!!!」


ラテさんの目が真っ赤に染め上がり、髪が逆立つ。そして──────暗殺者の刀が段々と溶けていく。


「…!?」


暗殺者は驚いたと同時に影が膨れ上がり、ラテさんは後方に思いっきり叩きつけられる。


「あッッッが…ッッ…!?」


ラテさんは頭部から血をドクドクと流し、重力に添い、目から光が消え、そのまま目は濁り、倒れる。


「ラテッッッ…!!!」


うぱさんが急いで駆けつけようとスタートダッシュを決めるが、うぱさんも何者かによって吹っ飛ばされる。


…が、1度見ていたからなのか、水のクッションをひき、ダメージを最小限に抑える。


「ラテのを見て騙されるわけねぇだろッッッ!?」


しっかりと暗殺者を煽ってから、ラテさんに駆け寄る。うぱさんはラテさんを抱え込み、何かを叫ぶ。が、それに構っていられるほど戦況は良くない。


ラテさんは確実にあのまま推し勝てていた。なのに負けたということは、暗殺者の主な武器は刀では無いということだ。もしくは、他に武器を持っていたか…


可能性を考えていると、暗殺者はぶつぶつと呟きながら、起き上がる。その純白のローブは少し解けていたり、焼けていたりしている。が、それを気にもとめないで刀を捨てる。


「はぁ…刀が壊れましたか。そうなると


──────力加減できませんよ…?」


はらりとローブのフードを取る。

そこには可愛らしいピンクの髪色に艶が煌めいている髪、美しく輝いている目は翡翠色をしている。透き通っていて、見ていると吸い込まれそうになってしまう。そして、決定的に違うのは、暗殺者の髪と髪の間から、メキメキと角が生えてくる。しかし、その色は美しいトパーズのような輝きを持っていた。


「あぁもうッ!!皆さんトラウマ持ちすぎですよッッッ!?」


めめさんか半狂乱になりながらも叫び、城内に響きわたる。


「えぇ…とぉ?私は貴女方にお会いした記憶はありませんよ?人違いでは?」


嘲笑うかのようにメメさんを見つめ、残酷にも瞳を歪ませる。


「そうですかね?まあ、いいでしょう。メテヲさんを引き渡すつもりは無いですから」

「まあ、いいですけど…それならこうしましょっか!No.73。目の前の敵を──────殺せ」


暗殺者が静かな声でしかし、様々な人の声をにご混ぜたかのような声でその数字を呼ぶ。


途端にさっきまでピクリとも動かなかったメテヲさんが動き出す。


「ぁがッ!?は…ッ?」


メテヲさんは痛みを悲痛な叫びで訴えるが、そのまま起き上がる。その目には怯えと恐怖が浮かんでいる。


「愚かな裏切り者さん♪君の仲間を殺しちゃえ♪」

「は…?するわけが…¿ッ!?い”“ッッッ!?」


メテヲさんが突然頭を抑え出す。メキメキと漆黒の翼がメテヲさんの健康骨から生えてくる。生える度に叫び声を上げ、助けを求めてくる…が、謎の結界のようなものが貼られ、近づくことは出来ない


「ぁッ…!?だすけッ」


必死に手を伸ばそうとするが、その努力は虚しく、目は充血し、瞳は赤に染まる。


黒く、厭離な角が生え、翼が生え、目の色が赤色、様々な要素が元々メテヲさんであったことを隠すかのように圧倒的な存在感を放つ。


「やぁ…ッッぁあ”ッッ」


その叫び声が最後の言葉となり、それっきり何も喋らなくなる。ただ、悪意や憎悪、様々な感情により、濁りきった瞳は俺達に向けられる。


──────どうして助けてくれなかったの?


メテヲさんは涙を浮かべ、悲しそうな顔へと歪ませる。


──────そんな幻覚を見た気がしたのは、申し訳ないと自分でも自覚してるからなのかもしれない。



…地獄が始まる












はい!ここで切りまーす!なんか思ってた展開と変わってしまいました…。(元々メテヲさんはそのまま誘拐される予定だった。)

他にも予定と実際の小説の内容が違うことが結構あります。こっちの方が良くね?っと小説を書いていると、アイデアが浮かんできてしまい、結果、ぐだります。

それは許してください…

めめ村メンバー全員集合できたら、過去編?みたいなのもやりたいと思ってます!一応設定は色々練っていますが、付け足したり消したりしているのでまあ、絶対にこれ!って決まったら番外編とかで出すと思います。期待はしないでおいてください。


それでは!おつはる〜

一明日を見るためにー

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口調で笑っちゃったw

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