テラーノベル
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ーーー春ーーー
晴海高校の校門を、7人の男女が並んで歩いていた。
「奈海。今日の数学の課題やった?」
そう聞いたのは北斗。
「…やってない」
「即答すんなよ(笑)」
「だって昨日寝ちゃったんだもん!」
奈海が笑いながら答えると、樹が横から口を挟む。
「どうせ昨日も慎太郎と電話してただろ」
「え、なんで知ってんの?」
「声でかいんだよ。廊下まで丸聞こえだわ」
「うそ!?」
「ほんとほんと(笑)」
慎太郎が楽しそうに笑う。
その隣では、ジェシーが奈海のカバンを勝手に持ち上げた。
「はい、重そうだから持ってあげる!!」
「いや、自分で持てるから!」
「いいからいいから!」
「じゃあおねがい(笑)」
「任せて!!」
「甘やかすなよジェシー」
高地が呆れたように笑う。
大我はそんな6人を少し離れたところから眺めながら、
「朝からうるさいなぁ(笑)」
といいつつも、顔は笑っていた。
7人。
小さい頃からずっと一緒だった。
家が近くて、同じ公園で遊んで。
小学校も、中学校も。
そして今は、同じ晴海高校。
7人でいることが、当たり前だった。
ーーー放課後ーーー
「今日どこ行く?」
慎太郎が聞く。
「コンビニ!」
奈海が即答すると、
「またかよ(笑)」
樹が笑う。
「いいじゃん!新しいアイス出てたんだよ!」
「じゃあ俺も行く!!」
「俺も!」
「俺も行く!!」
気づけば、全員が奈海について歩き出していた。
「….なんかさ」
奈海が振り返る。
「私がコンビに行くって言っただけで、全員ついてくるの面白いね(笑)」
「だって7人でいったほうが楽しいじゃん」
ジェシーが笑う。
「それな」
慎太郎も頷く。
「じゃあ今日も7人で行きますか!」
高地がそう言うと、みんなが笑った。
ーーーーー
コンビニを出たあと。
7人は近くの公園のベンチに座っていた。
夕焼けが空をオレンジに染めている。
奈海はアイスを食べながら、ふと6人を見る。
「ねえ」
「ん?」
「私たちってさ….」
奈海は少しだけ考えてから、笑った。
「高校卒業しても、こうやって集まるのかな?」
一瞬、静かになる。
すると樹が、
「当たり前だろ」
といった。
「俺らが集まらなくなるとか、ありえないじゃん」
「うん」
北斗も頷く。
「7人でいるのが普通なんだから」
「卒業してもずっと遊ぼうよ!!」
慎太郎が笑う。
「絶対ね!!」
ジェシーが手を差し出す。
「約束!」
「子どもかよ(笑)」
大我が笑いながらも、その手に自分の手を重ねる
高地も。
北斗も。
樹も。
慎太郎も。
最後に奈海も、その上に手を重ねた。
「じゃあ、約束ね」
7人の手が重なる。
この瞬間が、ずっと続く
誰もが、そう思っていた。
ーーこのときはまだ。
この先、自分たちが別々の道を歩くことになるなんて。
そして数年後。
もう一度、7人が出会うことになるなんて。
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草(腐)。
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誰も知らなかった
コメント
3件
うわーん、第1話からもう胸がぎゅーっとなったよ!!😭💕 7人でいるのが当たり前って思える関係、尊すぎる…「高校卒業しても集まれるかな?」って奈海が聞くところ、なんかすごくリアルで刺さった。 最後の「誰も知らなかった」で一気に続きが気になりすぎるんだけど?! ゆきのさん、この日常がどんどん大好きになる予感しかしないよ~~次のエピソード楽しみにしてるね!!🌸✨