※注意※
今回の話は舘さんが出ていた歌舞伎について少し触れてますが、現実とは関係ありません。
それを踏まえてお楽しみください。
「…んで、何があったの?」
岩本くん家でご飯を食べてまったりしている時にふと切り出された。
「…えっとさ、前みんなで旅行行ったじゃん。」
「あぁ、行ったね。」
「そこで、寝る時舘さんと隣だったの。」
「うん。」
「でね、夜ふと目を覚ましたらさ、舘さんが寝ながら泣いてて。」
「…寝ながら?泣いてたの?」
「うん。一晩中泣いてたみたいだったから気になって。舘さんにも何か悩みある?って話の流れで聞いたんだけどはぐらかされちゃった。」
「…成程、舘さんがねぇ…」
「何か分かることある?」
「……一つだけ予想を立てるとするならばね?」「うん。」
「入り込んじゃったのかなぁって。」
「入り込んでる?」
「そう。舘さんさ歌舞伎に出てたじゃん。その中にさ我が子に会えずに死んでしまうっていう描写があるの。」
「うん。」
「そのシーンって特に感情移入がしやすいシーンだと俺は思うの。」
「…つまり?」
「現実では宮舘涼太という人でいられてるけど、夢の中では上手く切り替えられてないんじゃないかなっていう俺の予想。」
「…成程…」
「でもこれが原因だったとしたら無理に介入は出来ないんだよなぁ…」
「どうして?」
「夢の中では役から抜け出せないって止めようがないじゃん。起こすことができてもそれが根本的な解決にはならないし。」
そう言って岩本くんはうんうん唸った。
「…ラウさ、舘さん家に泊まってみたら?」
「え!?舘さん家入れてくれるかなぁ…」
「俺とかだったら難しいかもだけどラウ対してだったら舘さんあまいからおねだりすればいけるんじゃない?」
「えー…お泊まりしてどうするの?」
「舘さんを観察する。」
「ご最もな意見だされた…」
「まぁ頑張れ、俺もサポートはする。」
「…うん、ありがとう。」
結局その日は結局夜遅いからって岩本くんの家に泊めてもらうことになった。
次の日、現場に着くと舘さんは椅子に座ってアンケートを書いていた。
「おはよう舘さん。何のアンケート書いてるの?」
「おはようラウール。朝の番組のやつ。」
「あぁ、あれね。面白いよねー」
「俺も楽しくてずっと笑ってるよ。」
くふくふ笑う舘さんの目はやっぱり少し赤い気がした。
「ねぇ舘さん。」
「ん?なぁにラウ、改まって。」
「いきなりなんだけどさ。」
「うん?」
「お泊まり行ってもいい?」
「…え?俺ん家に?」
「うん。…ダメ?」
「……まぁ、いいよ。」
「ほんと!?やったー!」
「俺明日早いから午前中には家出てもらわないとなんだけどいい?」
「勿論!ありがとう舘さん。」
にこにこ笑う俺を困ったように見ている舘さんはやっぱり何か隠している感じがした。
コメント
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続きありがとうございます☺️