〜キスから先に行けないfjswの話〜
第5話より抜粋
「もとき…」
藤澤が名前を呼ぶと、大森を押し倒す。
大森は、ぼふっと力を抜いたまま倒れた。
「僕も触りたい…」
藤澤が上から、顔を覗き込むと 大森の頬を撫でる。
「…うん」
大森はどきどきしながら、こくんと頷く。
藤澤の指先が、大森の太ももを滑るように撫でる。
大森が微かに息を吐く。
「足…開ける?」
藤澤が大森を見つめながら聞く。
大森は突然、恥ずかしくなってきた。
「あ…、」
それだけ言うと、ぱっと目をそらす。
「…」
しばらく沈黙が流れる。
藤澤は 、痺れを切らしてきた。
無理やりにでも足を開かせるか考えていると、 大森がぽつっという。
「…まくら」
「…え?」
藤澤が聞き直すと大森が寝転びながら、枕を掴む。
引き寄せるとぎゅっと抱え込んだ。
「顔…みないで」
「…わかった」
大森からそう言われたので、むしろ興味が湧いた。
こっそり見ようと心の中で思う。
藤澤は膝を掴むとゆっくりと足を開かせた。
大森が枕で、顔を隠す
藤澤は その為の枕かと、納得した。
確かに、そうされると顔が見えない。
藤澤は残念に思いながら、手の平にローションを出す。
「触るよ?」
藤澤は大森の肩をとんと叩きながら言う 。
「…うん」
藤澤は指を後ろの方に持っていくと、ローションを優しく塗りこんだ。
「つめた…」
大森が小さく言う。
「あ、ごめん」
「…触ってるうちに温まると思うから」
そういうと入口を入念にほぐす。
大森は始めこそは、くすぐったかったが慣れてくると意外と何ともない。
少しほっとしていると、藤澤が言う。
「…指、入れるよ?」
大森は枕の端から藤澤の様子を伺うと、こくんと頷いた。
藤澤は出来るだけ傷つけないように中指を寝かせながら、ゆっくりと指を入れていく。
「う…」
大森が呻き声を漏らすと、 中がぎゅっと締まった。
藤澤はつい、自分のを挿入した時の事を想像した。
興奮で身体がぶわっと沸き立つ。
「苦しくない?」
藤澤は大森に聞くと、くぐもった声で返事をする。
「…うん」
大森は苦しくは無かったが、違和感があった。
なんだか、お腹が気持ち悪い。
大森は、それを解消しようとゆっくり息を吐いた。
一方、藤澤は、少しづつ我慢が効かなくなっていた。
解していると時折、大森の中がぐっと締まる。
その度に、欲望が爆発しそうになる。
長い間、我慢してるからだろうか。
下も、ひりひりと痛み出してきた。
藤澤はわざと、大森に尋ねずに指をもう1本増やすと、ぐっと入れ込んだ。
「ぅ…!!」
大森がくぐもった声で鳴く。
藤澤は2、3回、ゆっくりと出し入れする。
「ぁ…う、」
「くるしぃ」
大森が喘ぐように言う。
「…」
藤澤の中で天秤が揺れる。
大森のペースを尊重するべきだ。
でも、藤澤は限界だった。
興奮状態の頭がよく動かない。
下は、今にもはち切れそうに痛んだ。
藤澤の頭の中で止まれと声が響く。
性欲に操られる程、自分は愚かでは無いはずだ。
葛藤しながらも藤澤は、大森の中にある指をぐっと曲げる。
そして上方向に、とんと押し上げた。
「ぅえ、ん゛!!」
大森の腰が大きく跳ねる。
藤澤が様子を見ると、大森は何が起きたのか分からない顔で藤澤を見つめた。
その表情で天秤が、 どろっと崩れる。
藤澤は大森のお腹を上から押す。
そして、指を立てると同じ場所を強く突いた。
「ゃ、だっ!!」
再び、大森の身体が大きく跳ねる。
中が、うねりと動く。
藤澤は指を引き抜くと大森の上に、おい被さった。
そして、下を後ろに当てる。
大森は藤澤が何をやろうとしているかを察して、藤澤の身体を膝で蹴り上げた。
しかし動揺しているのか、力が上手く入らない。
藤澤の身体が少し動いただけだ。
むしろ、興奮させてしまったのか目付きが変わる。
藤澤は大森が掴んでいた枕を奪うと、腰の下に敷いた。
「あ、返して!!」
大森が腕の中で暴れるが、藤澤は腰を掴むとゆっくり下を挿入した。
「はっ…」
大森が息を詰まらせて、藤澤の上着を掴む。
藤澤は挿れただけで、あまりの心地良さに頭が蕩けた。
大森の中は少しきつめで、 癖になりそうだ。
藤澤はさらに奥に下をねじ込む。
「ぉ、え…」
大森が、吐きそうな嗚咽をあげる。
後、少しで根元まで入るという所で何かにぐっと当たる。
藤澤のを全部、挿れるには大森の身体は少し小さい。
大森の身長を考えると妥当の長さだ。
藤澤は納得すると、その壁を押し上げる。
「くう゛!!」
大森の身体が強ばる。
大森は、どうにか目を開けると藤澤を睨む。
藤澤の髪の毛を、がっと掴むと引っ張った。
それでも、ねじ込むように押し上げると大森が低い声で唸る。
どうにか全部挿れると藤澤は一旦、息を吐いた。
一方、大森は腕の中で息も出来ず、身体を震わせた。
酸欠で頭がぐるぐる回る。
藤澤が今度は下をゆっくりと引き抜く。
「はっー…」
大森の身体がぐっと反ると、頭を強くぶんぶんと振った。
藤澤はふっと一息つくと、もう一度下を入れ込む。
「ぁ…もうっ!!」
大森が、ほぼ悲鳴のような声で叫ぶ。
指を藤澤の頬に当てると、爪で引っ掻いた。
「いって…」
藤澤は呟くと大森の腰を、ぐいっと掴んだ。
何かを察した大森が、恐怖で震える。
藤澤は腰を少し引くと、反動を付けて奥に下を打ち込んだ。
「い゛!!」
大森は身体をぎゅっと縮こませると、みるみると涙目になっていく。
藤澤がもう一度、奥を突くと大森が耐えられずに泣き出した。
「う゛んえぇ!!」
「くる、しい゛!!」
すると藤澤が大森をぎゅっと、抱きしめる。
大森は胸の中に包まれると、さらに大きな声で泣きじゃくった。
「あー、かわいい」
藤澤が耐えられないように本音を漏らした。
大森は、ぴたっと固まると恐々として藤澤を見上げる。
「元貴、好き」
藤澤は甘い声でいうと、仏のような笑顔で笑う。
大森は、このタイミングでこんな笑みを浮かべられる藤澤の人間性にぞっとした。
藤澤は、大森の腕を引っ張って起こす。
そして、膝の上に乗せた。
すると、刺激される位置が変わる。
藤澤の鉄のように固くなった下の先端が、ぐっとある場所を押し上げる。
その瞬間、大森の身体は電気が走ったようにびりっと痺れた。
「っ!! 」
大森は声にならない悲鳴をあげると、ぎゅっと藤澤に抱きつく。
「…え、どうしたの」
藤澤が戸惑いながら大森の様子を見る。
すると、藤澤のお腹の部分が濡れている。
「あ…いっちゃったの?」
大森が、ぶるぶると震えながら涙を零す。
「大丈夫だよ 」
「怒らないから」
藤澤は大森の頭を撫でる。
「気持ちよかったんだもんね?」
「仕方ないよ」
何かがズレている藤澤の言葉を、大森は訂正できずに、ただ受け入れる。
藤澤は大森に顔を寄せると、とんと触れるだけのキスをする。
何度か、それを繰り返されると少しづつ心が解けてくる。
大森は薄れていく思考の中、考える。
本当に、藤澤に心を預けるのは正しい事だろうか。
何か、 まずい気がする。
そう思うのに、藤澤の舌がぬるっと口内に入ってくると防衛的な思考が溶けていく。
藤澤はキスをしながら腰をゆっくりと引く。
「っんぅ…」
大森は気持ちが良くて、恍惚とした表情を浮かべる。
再び藤澤が下をぐいっと押し込むと、ぱちぱちと頭の中で快感が弾ける
さらに、追い込むように藤澤の下が奥を抉る。
ぞわっと 強い快感が湧き上がった。
「あ、あ゛」
大森は足を、ぎゅっと縮こませると意味の無い言葉を吐いた。
「えっろ」
藤澤が息を荒くしながら呟く。
藤澤は大森の腰を抱きかかえるように、ぐいっと掴むと身体を少し浮かせた。
「っ…」
察した大森は切羽詰まった声で藤澤に言う。
「あ、今は…!!」
「まって!!」
しかし、藤澤は大森の身体を落とすように下ろすと同時に腰を押し上げた。
「ぅうん…」
「っあ゛!!」
身体が落雷のような快感に襲われると、視界がチカチカとする。
大森は一瞬、気を失いかけた。
しかし藤澤が再び、腰を奥に打ち付けたので一瞬で現実に戻される。
「はっ、あ、」
大森は自分がどこにいるのか、何をしてるのか、良く分からなった。
藤澤のピストンのスピードが上がっていく。
頭が焼けるような快感に大森は耐えられず、うわ言のように呟く。
「もう、やだ、やだ」
藤澤がぎゅっと大森を抱きしめると、とんとんと緩急を付けて奥を刺激する。
「ひ…」
大森の中がぞわっと痙攣すると、絶頂する。
「ん゛あ゛!!」
藤澤は大森が絶頂をしても、気にせずに腰を動かした。
「ぅえ゛」
大森の身体が、 がくがくと震える。
「や゛、」
大森は藤澤の首に顔を埋めると、がぶっと噛み付いた。
大森は抵抗のつもりでやったが、何故か藤澤の下の硬さがより増した。
「く、そ」
大森が吐き捨てるようにいう。
藤澤のピストンが、より速く、深くなっていく。
大森の中で、何か巨大な物が膨れ上がっていく。
失いかけていた防衛本能が再起動する。
これを爆発されたら、まずい。
大森は直感的に発作が来ると分かった。
大森は何とか、息を切らしながら藤澤に伝える。
「りょ、ちゃん、」
「発作が…」
藤澤が熱に浮かされた瞳で、大森を見ると少しスピードを緩めて聞く。
「…来そう?」
大森は大きく頷く。
「分かった」
藤澤はそれだけ言うと、再びピストンを再開させた。
「は、」
「ちょ、っと」
大森は足をバタつかせて、抵抗する。
「な、んで!!」
藤澤は一層、腰を引くと奥に打ち付けた。
「うぅん゛!!」
大森の身体が、力む。
歯がかちかちと鳴った。
「なんで?」
藤澤が息を跳ねさせながら、答える。
「もとき」
「さっき、なんてお願いしたっけ?」
大森は、その言葉を思い出す。
同時に、心の底から後悔した。
藤澤の下の先が、ぐりっと敏感な場所を抉る。
「くぅ、あ゛」
大森が首を反らせる。
溶けていく思考の中、ふっと諦める。
もう、無理かもしれない。
「もとき」
藤澤が優しく名前を呼ぶ。
それが甘い快感になると、ぞわっと身体中を駆け巡る。
さらに、藤澤は絶頂に届かせようと腰を打ち付けた。
大森のいい所を、ぎゅっと潰すように押し上げると 中が痙攣する。
「う゛、あ゛」
大森が泣きそうな声を上げると腰を逸らして逃げる。
それでも腰を抑え付けて、打ち込むと大森の身体がぶるぶると震え始める。
そろそろだなと思った藤澤は、大森の膝裏を持つとぐいっと前に倒した。
より深く、下が入り込むと大森の頭がチカッと点滅する。
「は、っ、」
大森の身体が、一際大きく震えると絶頂を迎えた。
焼けるような快感と同時に頭が光に包まれると自分の声も藤澤の声も、全てが遠のく。
コメント
7件
りょーちゃん暴走…。すきですぴりさん。🫶
ひゃぁ〜!好きすぎる!
やば、すきです、!!