テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
Jinto side
なんだか様子のおかしなはやちゃんと
普段よりはよそよそしい3人は…まぁ、和やかな雰囲気…ではあるの、かな?
「俺、飲み物買ってくる」
はやちゃんが席を離れた瞬間、3人はぐいっと顔を近付けてきた
「なあ、佐野さんてさ、じんちゃんと…その…」
太智が言いにくそうに言うのを
「付き合ってるん?」
舜太はストレートに尋ねてきた
「えっ!?」
突然のことに仁人はこれでもかというほどむせた
「な、なんで…?」
「いや~佐野さんの雰囲気…?」
「と、仁人がいつもお世話になってます、ってやつ」
「絶対俺らのこと品定めってか…偵察?しにきたんよね?」
3人は興味津々な様子で次から次へと尋ねてくる
「いつから!?いつからなん!?」
「え…えっと…高1…」
「佐野さんて2年上の先輩やろ?」
「え、待ってもしかして遠距離やったん?じんちゃん地元って確か…」
「あ、そう…で、はやちゃんの大学に、近い大学を受験して…」
「うわ、じんちゃん意外と熱いな」
「今はラブラブなわけやな~」
友だち相手に言わなくて良いことを言ってしまった気がして耳まで熱い
「どうした?仁人顔真っ赤…熱ある?」
戻ってきたはやちゃんが心配そうに顔を覗き込んでくる
それも心臓に良くない
「…なんでもない、大丈夫!」
赤くなった顔を見られるのもはやちゃんの顔を見るのも恥ずかしくて顔ごとそらしてしまった
「はいこれ、みんな食べて」
飲み物と一緒に買ったらしい広げられた個包装のお菓子
「え、ありがとうございます!」
「いーよ、ってかタメでいいよ」
多分はやちゃんは人気者の顔で笑ってる
「じーんと?」
そっぽを向いたままの僕の顔を覗き込んできた
お願いだから今この状況でその恋人の声で呼ばないで
両手で顔を隠してしばらく耐えたのだった
「ばいばーい」
「じんちゃんまた来週!」
「はやちゃんもありがとー!またなー」
なんだか4人はすっかり仲良くなっていて
拍子抜けしてしまった
「いいやつらだな」
いつもの顔で、はやちゃんは笑った
吉田おいちゃん
354
307