「死瀬さん、赤也さん、ミッション発生、制服を渡すから向かってくれる?」
教室に奏㮈凛の声が響く、2人は顔を見合わせ頷いた、2人が着た制服は赤が目立つ制服だった
2人は詳細を聞かされた、山に近い高校で行方不明の生徒が計3人、目撃情報では山へと行ったそうだ、今回はその居なくなった理由と、出来そうなら救助との事だった
赤狐高校
「さーてと…まずは情報だな、被害者達のクラスは〜1ー3!行くよ赤也!」
死瀬がそういうと走って行ってしまった、足音は廊下全体に響いて、赤也はそれを追いかける
1ー 3
教室に入るとひそひそと話す声が聞こえる、話しかけるのが普通では気まずいがそんな事気にせずに2人は事情聴取を始めた、そして時間はたち放課後…
「どうやら山奥の神社に行ったようだな」
「ここ、狐の神様が宿ってるらしいね、狐の妖怪…あ!」
「「妖狐!」」
2人はすぐにその神社へと向かった、向かった先には先が見えないほど続く階段がそびえ立っていた、2人は走るように階段を駆け上がった、駆け上がる途中に真っ赤な鳥居が並んでいた、駆け上がった先には小さな昔の家がポツンと立っていた、その家の前に賽銭箱がある、死瀬は少し考えた後賽銭箱へ足を、運びながら財布から5円を取り出し、賽銭箱に投げ入れ、わざと礼の仕方を間違えた、すると賽銭箱の中が赤く光輝いた、その輝く炎の中から1つの魂のような青い炎が出てきた、赤也はその炎に自分の赤い炎を当てた、青い炎は森の中へと消え、木々の中から1つの大きい影が出てきた、妖狐だ、青い瞳が2人を睨んでいる
「ゴーストラーク!」
死瀬は自分の身長程ある鎌を妖狐へと振りかざす、妖狐は攻撃を避け、赤也へさっきの青い炎を2つ飛ばした
「ファイヤーチャージ!」
赤也は青い炎へ攻撃をした時に違和感に気づいた、有名な形では妖狐の尾は9つ、だが今見た時は一つだ、そして青い炎が妖狐の元へ戻るとそれが尾の形となり、今度は2つの青い炎が死瀬へと飛んで行った
「あーあ、なるほどな」
赤也がそう呟く
「なるほどって何?共有しろ!」
死瀬が炎を薙ぎ払いながら声を荒げる
「あいつ炎2個しか投げてこない、尻尾も3本、そして行方不明の3人、」
「聞いた事ある!妖狐の尻尾は魂から出来てるって噂!あれ3人の魂って事!?」
「その通りだ、やるべきは本体のあいつ!」
赤也はそう言いながら妖狐へと走りながら近づいた
「ファイヤーチャージ!」
技は的中したが、妖狐は無傷、死瀬がその隙に鎌を妖狐へ振りかざす、
「ゴーストラーク!」
妖狐に当たりチリとなって消えていくと同時に3人の行方不明者が現れた、2人は3人を病院に連れて行き、バスに乗りながら帰る時に赤也は死瀬に声をかける
「この鎌って重いのか?」
「昔から持ってるからあんまり!慣れてるからね〜」
2人でそんな会話をしながら帰って家に帰りただいまと言う明るい声が響いた、
「帰ったぞー!あれ?うちの癒しは?」
死瀬が水谷と冬海に聞く
「春咲の事癒しって呼ぶなよ、スノの散歩だ、」
水谷が返事をする、少しもやっとしたそうだ
「おかえり、怪異どうだった?」
冬海が赤也に聞くと赤也は返事をした
「妖狐って奴!早めに解決できてよかったー!」
赤也は明るくそう言ってソファーに座った
「スノ、そろそろ帰ろうか!」
春咲がスノへ話しかける、辺りはすっかり暗くなって居る、スノは急に春咲の後ろへ隠れてブルブルと震えている
「スノ?どうしたの?何が…」
春咲が何かを言いかけると後ろから謎の気配を感じる、春咲は声を震わせている
「…スノ、帰り道分かる?」
そう言ってリードを離した、スノはさっきまで歩いていた道を走り戻って行った、春咲は恐る恐る後ろを振り向くとフードを被った男が居た、
「こんばんは、お嬢さん、今日は月が綺麗だね!こんな夜は君と話してみたかったんだ!春咲莉奈!」
「…なんで私の名前をご存知で?」
「みんなはね俺たちの作戦の邪魔になっちゃうんだ!だから始末するの、ごめんね?」
「いきなりですね、でも私は帰らないと行けない所があるのです、失礼します」
春咲はそう言って当たりに毒草を咲かせフードを被った男から離れていった
「…これは楽しい戦いになりそう!楽しませてよー?」
家
「…春咲遅くないか?」
水谷がみんなに話を切り出す
「うちも思った…流石にもう暗いもんね」
「俺も同感だ、こんなに遅いとなると事件も考えた方がいいか?」
話していると扉を突き破る音が聞こえ、スノが冬海の周りをぐるぐると回った
「どうした?春咲は?」
スノは着いてきてとでも言うように冬海のズボンのすそを引っ張る
「…嫌な予感がする」
「同感、春咲に何かあったのか?」
冬海と赤也が話している
「…スノ、案内してくれ」
水谷はスノのリードを掴み玄関まで足を運んだ
「ばか!絶対何かある!」
「それでも行かないと最悪な事が起きるぞ、きっと」
水谷はそう言ってスノと扉を開けて走って行った
次回 episode7 どこに
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