アズサの親はかなりきつかった。
機械の体と2年耐えたんだ。
さすがに親も折れてくれたそうだ。
アズサは手続きを終わらせて俺のとこに来た。
俺の両親は経済的も人間にも豊かだった。
それに暖かい人だったから、俺は幸福だった。
その為、広めな家を買ってくれた。
2人暮らしになるから、丁度良くなるかな。
今日は午後から少し仕事。
『お前、お腹減ってる?』
「…やっぱり空いてない」
『なんか食べた?』
「なんにも…」
『お腹減ってるっていうかさ、食べる気ある?』
「ない。面倒くさく感じる。」
『食べさせたげるわ。』
なんだか無感情で…ほんとに機械みたいだ。
「美味し〜♡ありがとねいつも。」
『うん…俺今日午後から仕事だから』
「あ、僕も。やだなー」
『まぁ、しゃーないよ』
「そっかー」
「まぁ”“、、トイレ!!!!」
呑気。楽しい。でもこれは違う。
でも俺はアズサの内側を知っている。
覗かず、感じた。
腹の火傷だ。自傷だった。綿棒で。
爪がボロボロなところとか、吐き癖とか。
機械って本当にすごい。
日に日に、アズサは弱くなった。
くせが身に染みていつも吐く。
触っても感じない程度には火傷で埋まった腹。
血が滴りそうな20個の爪。
噛み癖があったから、尖って爪で引っ掻いた腕。
大好き。大好きだ。
それを隠してシフトに行く。
辛く、悲しく、哀れで、好き。
『ただいまー』
「あへぇ、」
『またやってんの』
「うん」
『なんでなの』
「なんというべきか…ダメだった?」
『いいや全く。でもいい加減話して。』
「………………………」
『ここまで知ったんだから。』
「ありがたいし、話したいけど、無理だよ」
『なぜ?』
「話せる自信が無いの、。」
『ツギハギでも聞いてあげるよ』
「……死にたい」
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