【 桃side 】
一人目はお洒落好きな大学生だった。
流行りのものや、俺に似合うものを
たくさん教えてくれた。
俺のことを、これでもかという程
愛してくれた。
…だけど、互いに忙しいという理由で
疎遠になってしまった。
一ヶ月程で自然消滅という形に
なってしまった けれど、
新しい恋を見つけて幸せになってね。
ごめんね。
二人目はちょっと阿呆な
元気の良い子だった。
彼が笑えばどんな時でも笑顔になれた。
俺が落ち込むと彼なりに励ましてくれたし
それがとても愛おしいと思った。
…だけど、徐々に彼のテンションに
ついていけなくなってしまった。
二ヶ月で別れてしまったけど、彼なら
もっと素敵な恋を見つけられるだろう。
ごめんね。
三人目はふわふわした雰囲気の
優しい子だった。
俺が弱音を吐いた時には静かに
寄り添って、時には 癒しをくれた。
関西人特有の、けれどその中でもきっと
彼にしかない面白さが好きだった。
…だけど、俺のことを 好きだという
他人の為に 身を引いてしまった。
今でもふとした瞬間に
俺のどこが駄目だったんだろうと
考えてしまう。
……そう思えるくらいには大好きだったのに。
四人目はガタイの良い髪の綺麗な
大人の人だった。
仕事から疲れて帰ってきた時には、
暖かい料理で迎えてくれた。
俺を色々な場所へ連れ出して、
新しいことをたくさん教えてくれた。
…だけど、愛が重過ぎると言われて
振られてしまった。
束縛をしているつもりはなかったし、
あれが、俺なりの愛情表現だったのに。
…ごめんなさい。
五人目はハイスペックなエリート社会人。
仕事から帰ってくると、癒しを求めて
たくさん甘えてくれる。
愛が重いと振られた俺のことを、
しっかり受け止めて愛してくれる。
…今だってほら。
「 ないこ、ご飯作ったから食べよか 」
「 ん、あぁ…首輪外すの忘れとった、w 」
「 絶対に俺から離れちゃあかんからね。 」
俺自身の自由は殆ど無くなってしまったけれど、代わりに彼が全てやってくれるから。
「 ないこはここで、俺とずーっと暮らすの。 」
「 …俺だけ見ててね。 」
たくさんたくさん、愛してね。
ー
…何を書きたかったんでしょう…、(
コメント
18件
時が経つにつれて愛が重くなるのめっちゃ好きです…🫶
いろんな愛の形みたいなの書けてるのすぎょい やっぱ愛重めの子はかわええんや…😙 共依存っていいよね桃さん首輪とかつけられてるのにそれも彼なりの愛なんだって思ってる(かは知らんけど思っててほしい)の好きすぎて泣ける🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻
深夜テンションであんまりよく覚えてないけど多分「看病がかり」のスクリーンのとこ参考にして作ってるんだと思う...((