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onkn / srnk
バタフライバースです。
本来はカニバリズム(人食)なのですが、流石にまずいと思い、ちょっと変更してあります。
カニバ別に嫌いじゃないんですけどね。
ただ想像が難しいので、今回は
食べる=キス にします。ゴリ押しですが。
簡易説明 ( 詳しくは作中で )
四つの種族があり、
蝶 ⇒ 恵まれた容姿。蜘蛛に食われる。
蛾 ⇒ 毒があり、食べると死んでしまう。
蜘蛛 ⇒ 蝶(蛾)を食べる。
蜂 ⇒ 蜘蛛を卵床にする。
今回は、蜘蛛 × 蛾 にします。
蜘蛛 ⇒ sr
蛾 ⇒ nk
注意 sr死にます。
何エン…とは言い難いですが、トゥルーエンドに近いものかと。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ニキさーん、」
「ダメ」
「まだ何も言ってないんですけど…」
「どーせキスでしょ。ダメ」
「なんでなん」
「ダメなもんはダメ!!諦めて」
ええー、と彼はいつものように笑って飲んでいたコーヒーに口付けた。
彼の目には俺は『蝶』として映っている。
彼の族は『蜘蛛』蝶を食べる。
けど俺は『蝶』じゃない。
俺は、『蛾』。見た目などは蝶同様。
違う点は、毒を持っていること。
『蜘蛛』を殺す、毒。
彼は最初から俺の事を蝶だと思っているらしく、疑いもしなかった。
だから毎度、この様にねだってくるのだが、了承するはずがない。
俺としたら彼は死ぬのだから。
彼が蜘蛛だと判明した時、俺は蛾だと伝えられなかった。
その時にはもうとっくに彼に依存していて。
離れられず、彼に勘違いをさせたまま。
俺が蛾だと知ったら、消えてしまうだろうから。
「…い、」
「ん?あ、ごめん聞いてなかった」
自分の世界に入り込み過ぎたようで、彼の言葉が上手く届かなかった。
「ちゃんと聞けよ」
「ごめんごめん、もっかい言って」
「ニキとできるなら、死んでもいい」
って言ったと、冗談っぽく笑った。
「えー、なにそれ、笑」
嘘つけよ。
俺としたら死ぬ癖に。
なんで僕の事疑わないのかな。
彼の期待に応えられない自分の怒りを、
彼と結ばれない人生に対する怒りを、
自分の中で彼に思い切りぶつけた。
彼のせいに、するかのように。
死んでも、いい。
それが俺の意思を操った。
「じゃあ、今日だけね」
その後、彼は優しく俺の頬を両手で包み、そっと顔を近づけた。
唇を重ね、舌を絡ませて。
その瞬間だけは、幸せだった。
すぐにその甘い時間は、暗闇に突き落とされた。
ゆーと🎲💎🐇🐱
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「う”、…っ、…」
彼は顔色が悪くして、呻いた。
毒が回ってきたんだ。
「…嘘じゃん、」
苦しそうに呻く彼に、生きたいと言う意思を感じ取ってしまった。
口から無意識にそう零れた。
「うお、…っ…!?、んん、…」
その言葉のすぐ後に、彼は起き上がって、また俺の口に噛み付いた。
「は、あ…っ、は、…え、…?」
途端の状況で、動揺が隠せない。
もう一度したら、毒が回るスピードは早くなるのに。
「知ってたよ」
心臓が勢いよく、大きく鼓動した。
今にも、血塊が口から出てきそうだ。
彼は静かに笑っている。
「お前が『蛾』だって、知ってた」
「なん、なんで、…」
涙が崩れ落ちるように流れた。
彼の手を必死に握ることだけが、今の俺に出来ることだった。
「来世では主人公補正かかるとええな」
俺の言葉を無視するかのように、
そう言って、いつものように笑った。
なんでそんなにヘラヘラできるの。
もうすぐ死が向かってきてると言うのに。
もう最後なのに。
「どうして、いってくれなかったの、…」
後悔だけが、俺を支配する。
言葉にできない。
「お前だって、言ってくれなかったやん」
そう言って、俺を押し倒す様に倒れ込み、
最期にそっと、キスをした。
コメント
8件
わぁぁぁ切ない、、! 「知ってたよ」ってさぁ!!かっこよすぎるよせんせー!!
安定に好き。 互いに愛し合った結果死ぬの儚い…そして切ない…だがそれがいい
お互いに愛した結果死んじゃうの儚いですね…けどすきです…🫶🏻 毎度ゞお茶さん語彙力がありすぎてしんどい😇