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2024年09月16日

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onkn / srnk


バタフライバースです。

本来はカニバリズム(人食)なのですが、流石にまずいと思い、ちょっと変更してあります。

カニバ別に嫌いじゃないんですけどね。


ただ想像が難しいので、今回は

食べる=キス にします。ゴリ押しですが。


簡易説明 ( 詳しくは作中で )


四つの種族があり、


蝶 ⇒ 恵まれた容姿。蜘蛛に食われる。

蛾 ⇒ 毒があり、食べると死んでしまう。

蜘蛛 ⇒ 蝶(蛾)を食べる。

蜂 ⇒ 蜘蛛を卵床にする。


今回は、蜘蛛 × 蛾 にします。


蜘蛛 ⇒ sr

蛾 ⇒ nk


注意 sr死にます。

何エン…とは言い難いですが、トゥルーエンドに近いものかと。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「ニキさーん、」

「ダメ」

「まだ何も言ってないんですけど…」

「どーせキスでしょ。ダメ」

「なんでなん」

「ダメなもんはダメ!!諦めて」


ええー、と彼はいつものように笑って飲んでいたコーヒーに口付けた。




彼の目には俺は『蝶』として映っている。

彼の族は『蜘蛛』蝶を食べる。


けど俺は『蝶』じゃない。


俺は、『蛾』。見た目などは蝶同様。

違う点は、毒を持っていること。



『蜘蛛』を殺す、毒。



彼は最初から俺の事を蝶だと思っているらしく、疑いもしなかった。


だから毎度、この様にねだってくるのだが、了承するはずがない。


俺としたら彼は死ぬのだから。



彼が蜘蛛だと判明した時、俺は蛾だと伝えられなかった。

その時にはもうとっくに彼に依存していて。

離れられず、彼に勘違いをさせたまま。


俺が蛾だと知ったら、消えてしまうだろうから。



「…い、」

「ん?あ、ごめん聞いてなかった」

自分の世界に入り込み過ぎたようで、彼の言葉が上手く届かなかった。


「ちゃんと聞けよ」

「ごめんごめん、もっかい言って」



「ニキとできるなら、死んでもいい」

って言ったと、冗談っぽく笑った。


「えー、なにそれ、笑」



嘘つけよ。

俺としたら死ぬ癖に。


なんで僕の事疑わないのかな。


彼の期待に応えられない自分の怒りを、

彼と結ばれない人生に対する怒りを、

自分の中で彼に思い切りぶつけた。



彼のせいに、するかのように。



死んでも、いい。

それが俺の意思を操った。



「じゃあ、今日だけね」






その後、彼は優しく俺の頬を両手で包み、そっと顔を近づけた。


唇を重ね、舌を絡ませて。


その瞬間だけは、幸せだった。

すぐにその甘い時間は、暗闇に突き落とされた。




「う”、…っ、…」

彼は顔色が悪くして、呻いた。


毒が回ってきたんだ。



「…嘘じゃん、」

苦しそうに呻く彼に、生きたいと言う意思を感じ取ってしまった。

口から無意識にそう零れた。



「うお、…っ…!?、んん、…」

その言葉のすぐ後に、彼は起き上がって、また俺の口に噛み付いた。



「は、あ…っ、は、…え、…?」

途端の状況で、動揺が隠せない。

もう一度したら、毒が回るスピードは早くなるのに。




「知ってたよ」


心臓が勢いよく、大きく鼓動した。

今にも、血塊が口から出てきそうだ。


彼は静かに笑っている。



「お前が『蛾』だって、知ってた」




「なん、なんで、…」


涙が崩れ落ちるように流れた。

彼の手を必死に握ることだけが、今の俺に出来ることだった。



「来世では主人公補正かかるとええな」

俺の言葉を無視するかのように、

そう言って、いつものように笑った。

なんでそんなにヘラヘラできるの。

もうすぐ死が向かってきてると言うのに。

もう最後なのに。


「どうして、いってくれなかったの、…」


後悔だけが、俺を支配する。

言葉にできない。





「お前だって、言ってくれなかったやん」



そう言って、俺を押し倒す様に倒れ込み、





最期にそっと、キスをした。









この作品はいかがでしたか?

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コメント

8

ユーザー

わぁぁぁ切ない、、! 「知ってたよ」ってさぁ!!かっこよすぎるよせんせー!!

ユーザー

安定に好き。 互いに愛し合った結果死ぬの儚い…そして切ない…だがそれがいい

ユーザー

お互いに愛した結果死んじゃうの儚いですね…けどすきです…🫶🏻 毎度ゞお茶さん語彙力がありすぎてしんどい😇

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