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わたくし思ったんですよ
東方作品作りたい!でもBLも作りたい!
という事で東方キャラが全員男の東方別世界線作品でございます
地雷さんは素早くご退出ください
――この世界には、二つの絶対がある。
光を司る、博麗家。
闇を統べる、霧雨家。
両者は古来より対立し続け、均衡を保ってきた。
どちらかが傾けば、世界は崩壊する――
そのはず、なのだが。
博麗神社。
昼下がり、静寂を破るように境内に足音が響く。
魔理沙「よー、霊夢。遊びに来てやったぜ!」
霊夢「……ノックくらいしなさいよ」
縁側で寝転がっていた霊夢は、面倒そうに片目だけ開ける。
魔理沙「敵の本拠地にノックとか律儀すぎるだろ?」
霊夢「敵、ねぇ……」
ふっと小さく笑い、体を起こす。
霊夢「まぁいいわ。上がれば?茶くらい出すし」
魔理沙「お、さっすが光の当主。優しいな!」
霊夢「うるさい。自分で淹れる?」
魔理沙「それは遠慮するぜ」
勝手知ったる様子で腰を下ろす魔理沙。
ここが“敵地”であることを気にする素振りは一切ない。
その頃――
博麗家の結界外。
部下A「霧雨の気配が接近中!」
部下B「迎撃準備を――!」
だが、その報告は途中で止められる。
側近「……待て」
部下A「しかし!」
側近「当主の判断を待て」
ピリつく空気。
“戦い”は、いつでも始められる。
一方その頃、縁側。
魔理沙「で、今日は何して遊ぶ?」
霊夢「遊ぶ前提なの?」
魔理沙「当たり前だろ。戦いは仕事、遊びはプライベートだぜ?」
霊夢「……あんた本当ブレないわね」
呆れたようにため息をつきつつ、湯呑みを差し出す。
霊夢「はい、お茶」
魔理沙「さんきゅ」
一口飲んで、ふっと息をつく。
魔理沙「平和だなぁ」
霊夢「……そうね」
その一言に、ほんの少しだけ重みが混じる。
魔理沙「なぁ霊夢」
霊夢「なに」
魔理沙「もしさ――」
一瞬だけ、真面目な声。
魔理沙「どっちかが本気で潰しにいったら、この世界どうなるんだろうな」
沈黙。
風が境内の木々を揺らす。
霊夢「……崩れるでしょうね」
あっさりとした答え。
霊夢「だから、やらないんでしょ?」
魔理沙「……だな」
すぐにいつもの調子に戻る。
魔理沙「ま、そんな面倒なことするくらいなら、こうしてダラダラしてる方が楽しいしな!」
霊夢「ほんとそれ」
その時。
ドンッ――!!
遠くで爆発音。
二人は同時に視線を向ける。
霊夢「……始まったみたいね」
魔理沙「だな」
立ち上がる二人。
さっきまでの空気が、すっと消える。
霊夢「仕事の時間」
魔理沙「だな」
視線がぶつかる。
さっきまで笑っていたはずの二人が――
次の瞬間には、“敵”になる。
空へと跳び上がる二人。
光と闇がぶつかり合い、空が裂ける。
部下達「当主同士が交戦開始!!」
誰もが固唾を飲んで見守る中――
ドォンッ!!
派手な弾幕がぶつかる。
だが。
魔理沙「(……ちょっと右甘いぜ)」
霊夢「(そっちこそ左ガバガバ)」
目線だけで交わされる会話。
そして――
霊夢「はぁ……めんどくさ」
魔理沙「同感だぜ」
ド派手に戦いながら、
どこか余裕のある二人。
――これは、
世界の均衡を守るために戦う、二人の物語。
そして同時に、
誰にも知られてはいけない、“秘密の関係”。
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