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「はぁ…ッ はぁ…ッ 」
息を荒らげながら俺は目を開けた。
嫌な夢を見ていた。
それは俺の中で今となっては思い出したくもないトラウマだった。
あの日俺は暗殺の任務が急に入ったため急いで支度した。その日は大雨で風が強かった。髪を整え、コートを着て、暗器を定位置に入れた。そして大雨の中フードを被りターゲットのもとに向かった。
今回のターゲットは40代後半の政治家。依頼主はこの政治家の敵対していた30代半ばの政治家だった。依頼内容は、「この政治家の政策に国民の豊かな暮らしを考えない政策について議論し、もう少し国民の暮らしを考えた政策をして欲しいと言ったら、『お前の家族はいつでも殺せるんだぞ、家族が無惨に死んだ姿を見たくなかったらこの政策に同意しろ』と言ってきた。それに、こいつは半グレと繋がりがある事が前々から噂されてた。俺は家族の命を守るため、この国の未来を守る為にこいつを殺さないとダメだと思った。だから出来る限りこいつの悪事と半グレとの繋がりの証拠を集めた上で暗殺して欲しい」だそうだ。仕事熱心な政治家だ。だが、こういうの風な政治家は大抵欲が深い上層の人間に早かれ遅かれ潰される。本当にクソみたいな社会だ。
「もしこの人が今後も生きて、国民の為の政策を続けたら俺もここから逃げ出せるのかな…」
俺は無意識のうちに言葉が出ていた。本当は暗殺なんてしたくない。普通に生きたい。みんなと楽しく学校生活をしたい。自分のしたい事を自由にできる人生を歩みたい。けれどそれが叶うことは一生無いだろう。何故ならこんな場所から抜け出しても、両手は既に血で染まりきっている。普通にはもう成れ無いんだ…。そんなことを考えながら止まない大雨の中1人ターゲットのもとに歩き続けた。
現在ターゲットがいる場所はターゲットの政治家の父が住んでいた屋敷だった。この父親は有名な政治家であり、数年前に何者かによって殺され、ニュースとなって話題になった。その政治家は今回のターゲットと同じで私利私欲で多くの人から金を巻き上げ、この邸宅を購入したらしい。親が親なら子も子か…。依頼内容はターゲットの悪事と半グレとの繋がりの証拠を集め、その上でターゲットの暗殺、面倒な仕事だ。現在時刻は午後11時21分。いつも道理にいけば2時間弱で終わるだろう。早く終わらして寝よう。
屋敷に入るなり面倒なことになった。今日に限って武装した半グレが1組5人体制で5つのグループに別れて屋敷内を巡回している。薄々気づいていたが今日は重要な取引が行われる日だったんだろう。先程身を潜めるために隠れた部屋で隠し部屋を見つけた。その中には半グレ組織とのクスリの取引の契約書や土地売買の契約書など様々な書類があった。幸いここに置かれている書類のデータが入っているUSBがあったため、近くのノートパソコンでUSBの情報と書類の内容が合ってるか確かめた。内容が一致していることを確認し、ノートパソコンを閉じUSBを抜きポケットに入れようとした時に後ろから強い力で首を絞められた。咄嗟に内太ももに左手を伸ばしガーターナイフで後ろにいる奴の脇腹を思いっきり刺そうとガーターナイフを勢いよく横に振るが、他の奴に直前で左腕を掴まれ防がれた。それならと思い、背中にあるナイフを右手で抜きそのまま刺そうとした瞬間に視界が揺れた。どうやら酸欠によって意識が飛び掛けていたみたいだ。このまま目を閉じれば俺は無惨に殺されるんだろうな…。そう思いながら俺の意識はそこで途絶えた。
次に目を開けると知らない部屋でベットに寝かされていた。その上、コートは脱がされ、何故か下も脱がされていた。両手首には手錠がされておりベットと繋がれていて、口には猿轡…恐らく下を噛んで死ぬことを防ぐ為であろう。そもそも舌噛んで死ねる確証が有る訳では無いのに…、俺を拘束した人物はかなり用心深いようだ。だがひとつ疑問に思った何故下が脱がされているのかと…。するとドアが開き、数人の男が入ってきた。1人はターゲットの政治家、もう1人は恐らくこの政治家との取引相手だろう。そしてその護衛数人とここから逃げるのはかなりキツイ。
「ふむ、こいつが俺の命を狙った奴か」
「はい、ちょうど預かった書類を隠し部屋に置いてこようとした時に隠し部屋のノートパソコンで書類を持ちながら情報を確認してました」
「本来ならこいつを今すぐ殺すんだが、こいつはまだ若いし顔も悪くない、このまま何処かに売り飛ばすのも悪くない 」
「確かに…意外と中性的な顔立ちをしていて物好きに良い値で売れそうですね」
「そうだな、こいつを売れば高値で買い取るやつが出てくるだろう」
「ここに数人の見張りを置いとけ、そして逃げ出す素振りがあってもこいつを傷つけるな。傷が出来れば価値が下がる」
「分かりました。では、私達は例の件の話に戻りましょうか」
「ああ、お前らしっかり逃げ出さないように見張っとけよ」
「了解しました!」
そんな最悪な会話を終えてターゲットとその取引相手は何処かへ行った。そして、部屋には3名の半グレが見張りとして残っている。しばらくは逃げることは無理そうだし少し仮眠しよう。そう思い俺はそっと目を閉じた。
「ああッ!全くやる事がねぇ!暇すぎるだろ!」
「急に口を開くと思ったら愚痴かよ」
「だってよ!そこにいるガキさっきから寝てて見張るにしても動かないから特にすることもないだろ!」
「うーん、だからと言って暇を潰せるものなんて持ってないし…」
「いっその事そいつで暇つぶしたら?」
そんな会話を聞き流してたら衝撃の一言が聞こえた。俺で暇を潰す?俺を傷つけるなと言われたのに?
そう考えていたらまた驚きの一言が聞こえた。
「そいつを抱いて遊ぶんだよ」
そう言われて一瞬状況が飲み込めなかった。俺を抱く?何を言ってるんだ?俺は男だぞ?
「俺は男抱く趣味はねぇーよ」
「それは俺も同じだな」
他の半グレもそいつが言ってることに少し引いていた
「けどこいつ顔も少し女っぽいし、強い力の割に意外と体も細いしいいと思うぞ」
「確かに…」
「それならこいつでも抱いて遊ぶか」
そう言いながら半グレ3人は俺に近寄ってきた。
「おっ、ちょうどこいつも目が覚めたみたいだな」
「そうなら俺良いお薬持ってるんだけどどうせならこいつに使うか」
「その薬は?」
「体内に接種されるとあら不思議、身体が暑くなって、息が乱れて、頭が真っ白になり、気持ちよくなる薬だ」
「じゃあ俺が口枷外して口を閉じないようにしとくからお前は暴れないように足を抑えろ」
「了解、その代わりこいつの前借りるぞ」
「なんだ物好きだなじゃ俺はまずは口にしようかな」
「お、じゃ俺はこいつの処女貰うか」
「処女と決まったわけじゃねぇだろ」
「けどこいつ見た目からしてそういう趣味無さそうじゃねぇーか」
「確かに、それなら俺も後ろにしとけばよかった〜」
「もう言ったことは変えれないぞ」
「はいはい、それは順番よくするからさっさと口枷外せ」
「はいよ」
口枷が外れた瞬間俺は思いっきり下をかもうとした。だが男が事前に指を口に入れてたせいで舌を噛めなかった。
「痛った!!」
「危なかったな、危うくこいつが死ぬとこだったぞ」
「そんなことになってたら俺達も首が跳ねられてただろうな」
「良いからさっさと打て!こいつさっきら噛み付いたまま離さねぇんだよ!」
「ほらいい子だから舌出しな」
そう言いながら注射を持った男は俺の舌を引っ張り、舌に注射を打った。
「ほらもう打ったから指を咥えさせなくていいぞ」
「咥えるどころか噛みちぎろうとしてんだよこいつ!」
「大丈夫だろ、なんせこの薬はほかの薬と違って身体に回るのが早い、そして効力も高い優れものなんだから」
そいつがそう言うと身体から急に熱くなり、力が段々と抜けていった。
「ほらもう問題ないんだから指抜け」
「痛った!まじで肉少しえぐれてるんだけど?」
「じゃあ傷の処理しとけそれまで俺がこいつの慣らしとくから」
「いいけどお前挿れるなよ?」
「安心しろ俺はまずはこいつを気持ちよくしてから俺も気持ちよくなるから」
「ほら手錠も外せ、もうどうせ動く力もほとんど無いだろ」
「俺も準備してくるからこいつと楽しんどけ」
「ほぉ〜ラッキー」
「じゃ早速慣らすか」
「触るな!」
そう言いながら俺は思いっきり蹴ったつもりだった。けれどそいつに簡単に脚を掴まれた。
「ほら暴れない、暴れない。今から気持ちいことするんだから大人しくしてろ」
「そんなことする気なんか無いッ!」
「けどそう言いながら勃ってるけど?」
「は?」
俺はそう思うと下半身に違和感を感じた。
「ウアッ」
「ほらもうこんなに濡れて言い訳するつもり?」
「触…っるな…アッ」
「ほらほらそんな威勢張らないで素直になれよ」
「そんな…こと…するわけが…無いだろ…」
すると男は急にスピードを上げ始めた
「ウアッ…待って、やめ…」
「気持ちいなら我慢しないでいいんだよ」
「ウッ…待って…出…ちゃう…から…ッ」
「出していいよ」
グチュっと音を立てた瞬間に俺は見ず知らずの男にイかされた
「ハァ…ハァ…ッ」
「おぉ〜沢山でたね」
「じゃもう後ろ慣らそうか」
「待って、後ろは止め」
「おっ意外と初めてにしては柔らかい」
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
「ん〜と前立腺はこの辺りなんだけど…」
「ンッ!?」
「おっ!見っけ」
「待って…そこばっかり…アッ…」
「ほらこれでイけよ 」
「や…だッ…止めて…」
こいつに触られているところを押されると変な声が出て快感に襲われる。その度にイきそうになってしまう。
「ほらさっさとイけッ!」
「ウアッ…!」
強く押された瞬間、今までに感じたことないような快感とともにイってしまった。
「すご!まさか後ろだけでイケるなんて才能あるんじゃね?」
そんなことを男が言ってるとドアが開き、先程の男2名が戻ってきた。
「なんだもう始めてんのか?」
「いや、まだ前弄って1回、後ろ慣らしてる時にイかせただけだ」
「ならいいや、さっさとどけ」
「はいはい、終わったら交代な」
「嫌…」
「嫌じゃねぇんだよッ!」
ドチュンと不快な音を建てると共にそいつのが俺の中に全部入っていた。
「ンッ…ンッ…アッ…」
「ほら口空いてんだろ!」
「ンぐッ!?」
「ほら喉の奥使いながら舐めろ」
「ンッ…ンア…」
「こいつ初めての割にはめっちゃフェラ上手い」
「こっちも処女の癖にめっちゃ絞めてくる」
「やばい俺もうイきそうッ…!」
「俺ももう出るッ…!」
「ンンンッ…! 」
「うわっめっちゃ出た」
「俺も久々にこんなに出たかも」
「なら俺もやりたい」
そう言いながら離れて見てた男が近寄ってきた
「それじゃ頑張ってね」
そう言われた後俺の意識が途絶えた…
何時間だったのだろうか、ずっとこいつらに使われて頭が回らない、気持ちいのが止まらない…
「ふぅ…やったやった」
「もう出ねぇよ」
「もうこいつ使えないからつい最後まで楽しんじまった」
「…」
横を見るとナイフが置かれていた
「しかし本当に良かったな」
「こいつがもう使えないのが残念だ」
「いっその事俺たちで買い取るか?」
「それが出来たら苦労しないんだがな〜」
「…」
「ガハッ」
「大丈夫か!」
1人…
「まずい逃げ…」
2人…
「ヒィ!?助け…」
3人…
「あとはターゲットとUSBだけ…」
「…」
服を着てあの部屋から出た後ターゲットの寝室に向かった。道中あいつらに中に出されたのが漏れ不快な気分だった。それに加え、全身が酷く痛い。喉も枯れていた。早く終わらして帰りたい…。
ターゲットの寝室に着いた。今の時間は午前4時59分。こいつが早起きならもう起きているだろう。ここに来る道中誰とも会わなかった。もう取引は終わっていて、俺の監視役以外は全員帰ったのだろう。
そう思いながらドアを開けた。ターゲットはでかいベットの上で仰向けになりながら寝ていた。俺はベットにゆっくりと向かいながら歩いた。ベットに着くなりターゲットに股がり心臓を一突きで刺した。
それからは入った経路に戻りながら、隠し部屋に戻されてあったUSBを回収した。そして屋敷から脱出した。今の時間は午前5時30分、ランニングしてる人などがいる時間帯だ。
「人と会わないようにしないと…」
そう呟きながら俺は路地を歩いた。まだ俺の中にあいつらのが残っている。屋敷を出る前に掻き出したつもりだったがどうやらまだ奥に残っていたみたいだ。
「気持ち悪い」
そう思いながら足早に家に帰った。
あの日のこと、俺を襲った奴ら、ターゲットに、あの時の不快感、それらが未だに忘れれずこうしてたまに夢に見る。外を見るともう朝日が登っていた。
そんな朝日を見ながら俺は洗面台に向かっていた。
今はあの時のことは忘れよう。あの時とは違って楽しいことが沢山ある。それに頼れる仲間や先輩や後輩がいる。俺は当時無理だと諦めていたことが出来る。少なくともこの事をアキラや奏斗、雲雀に話すことは絶対に来ないだろう。話してしまえば3人とも変に気遣ってしまうし、心配をかけてしまう。それに俺はこの事を忘れなくなってしまう。それなら誰にも話さず、楽しい思い出で掻き消されるその日まで俺は待とうと思う。
end