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孤独毒 第3話
「あなたがお姉さんこと施設の代理管理人ネイビーね?」
「…はい、そうです。」
「あなたは2年前に旦那を亡くし、旦那の持っていた借金を背負った。保険金を当てても返しきれず、この仕事に就いた。そして一人娘のロヴァーも亡くし、施設の子供を本当の子供のように愛している…。と聞いたわ。」
「合ってます!お姉さんは、私達を大切に育ててくれていました!」
私はそう声を出した。
「貴方がロヴァーに似ているという、ノアね?」
「私がノアです。」
「シュクレについて行きなさい」
「え、?」
「やあ、ノア。こっちへおいで」
私は男の人に手を引かれ、その場を離れた。その時、お姉さんの泣き声が聞こえた。
「ねえ、お姉さんはどうなっちゃうの?」
私はそう男の人に聞いた。男の人は
「…罪を償うのさ。」
そう言った。私は
「私ね、親がいないの。だから、」
そこまで言って、私は気を失った。深い深い眠りについた。目覚めると見慣れない豪邸にさっきの男性と女性がいた。
「ここは…」
「貴方、うちの子にならないかしら?」
「え、?私…?」
私は驚いた。そして考えた故に、
「私、なりたい!」
「貴方は確か…誕生日10月19日の5歳…カカオの妹ね。」
「はい、」
そして私はもう一度眠りに落ちた。
「やあ、君が僕の新しい妹かい?」
「えっ、誰?!」
知らない男の子が目の前にいた。
「確か…アメールだったね。」
「ちょっとカカオ…ってその子…その子がアメール、?」
「わ、私は…ノア」
戸惑っていると、
「こらこらアンタ達!まだ伝えてないんだからやめなさい。」
「そうだったのね。」
戸惑い続ける私にこの間の女性が話しかけてくる。
「私は貴方の母よ。お母さんって呼びなさい。そして…あなたは今日からアメールよ。そしてこっちがシュクレ。あなたの父よ。お父さんって呼びなさい。そしてこっちがショコラ。こっちはビター、こっちはカカオ。こっちはガーナよ」
「…よろしく」
「よろしくね。アメール」
ショコラとお母さんに呼ばれた子は私にふっと微笑みかける。
「よろしく、ショコラ。カカオ、ビター、ガーナ」
「こちらこそだにゃ!」
すごく優しいけど…心を開き切るのは難しい…かも。