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「相棒! 朝飯だぜ〜!」
いつもの朝。
「口にソース付いてんぞ。
ハハッ……まだ寝ぼけてんのか?」
何気ない日常。
幸せすぎて、その……ちょっと胸が苦しいくらい。
「これで、本当に、いいんでしょうか!!」
バンッ! と効果音がつきそうな勢いで、テーブルに顔を埋めた。
「幸せで良いと思いますよ!
何か……ダメなんでしょうか?」
カフェテラスでジャンヌに近況を話していたけれど、真面目すぎるジャンヌには、
どうにもピンと来ていない様子だった。
私に対してのサーティーンはノンデリが減り、世話を焼き、優しい目で笑うことが増えた。それは良い。すごい嬉しい。
でも………
「もっと、恋愛的なこう…その…」
何か、キスとか言うのは恥ずかし…
「……っは!キスとかですか?!」
きゃーって感じで口元をおおってニッコニコのジャンヌ。
サーティーンの物事の優先度は常に私。
相変わらず零夜には警戒マックス。
戦闘後には抱き寄せて頭よしよしか、
…たまにハグして額にキス。
周りに人が居ても”大事な相棒”呼びから”大好きな相棒”呼びになった。
何よりサーティーンのナンパが皆無に。
…言わなくても見てたらわかるか、そりゃ。
恋人的な感じになってるのは明白だ。
家に帰ると、サーティーンはすでにリビングのソファにどっかり座っていた。
「遅ぇぞ、相棒」
「ごめん、ジャンヌとちょっと長引いちゃって……」
「ふーん」
そう言いながら、サーティーンは無言で自分の隣をぽんぽんと叩く。
座ると、すぐに肩を寄せてきた。
「……あんまり遅いと、心配なんだよ。
…別に怒ってる訳じゃねぇ。」
ぎゅうっと抱きしめられて、まるで「どこにも行くな」と言われているみたい。
温かくて、少し汗ばんだ匂いと、彼の重みが背中に伝わってくる。
見上げると、バチッと目が合った。
その瞬間、額にちゅっと優しくキスを落とされた。
唇が離れたあと、熱を孕んだような瞳で私を見つめている。
「……相棒」
低い声で名前を呼ばれて、胸がどくんと跳ねた。
サーティーンは私の顎をそっと指で持ち上げて、ゆっくり顔を近づけてくる。
「…目、閉じろよ」
言われるままに目を閉じると、
次の瞬間、唇に柔らかい感触が触れた。
最初は軽く、触れるだけ。
でもすぐに角度を変えて、深く重なる。
「……っん」
サーティーンが小さく鼻にかかった声を漏らして、 キスがさらに深くなった。
「……はっ…」
私も思わず息を漏らして、
体がびくっと反応してしまう。
最後にちゅっと小さくリップ音を立てて、名残惜しそうに唇が離れる。
「……もっと、欲しくなっちまうな」
蕩けるような優しい声で笑うサーティーン。
私はもっと欲しくて、サーティーンの顔を両手で抱き寄せ、自分から唇を重ねた。
「……んっ…!」
サーティーンの目が一瞬びっくりしたように見開く。
でもすぐにぎゅっと目を閉じて応えてくれて、 今度はサーティーンが私を抱きしめ返してくる。
「……ふっ…」
サーティーンが小さく息を吐いて、
キスが深くなる。
息が絡み合って、
「……ぁ…」
どちらからともなく甘い声が漏れて、
時間が溶けるみたい。
唇が離れた瞬間、サーティーンは顔を真っ赤にして、 今にも蕩けそうな甘い声でつぶやいた。
「……俺っち、幸せすぎてどうにかなりそう。」
私も同じ気持ちだった。
胸が苦しいくらいに幸せで、涙が出そうなくらい。
「……愛してる。 私だけのヒーロー…」
サーティーンは照れくさそうに目を逸らして、 でもすぐにまた私を抱き寄せて、
耳元で小さく囁いた。
「……俺もだよ、相棒。
ずっと、離さねぇからな」
ああ、幸せすぎて、
どうにかなりそう。