運命とは・・・人間の意志をこえて、人間に幸福や不幸を与える力のこと。あるいは、そうした力によってやってくる幸福や不幸、それの巡り合わせのこと。そう言われている。だけど私はそうは思わない。どんな事も、強い信念や意思を持っていれば成し遂げられる、捻じ曲げられる・・・・・いいえ。ただ、そう思いたいだけなのかも知れない。真っ暗な空間で、一人の女は呟いた。「次は絶対に間違ったりなんかしない・・・・・これが最後なんだから」
また回線切られたよ・・・・切りも良いし昼飯でも買ってくるか。」液晶に映るWINの文字を背に、俺は着替えて外に出た。俺の名前は高原愛人。17歳童貞、ニートやってます。母親は小さい頃に事故死、父親は俺が物心つく頃には傍に居なくなっていた。今では両親の顔も思い出せない。だから俺は両親の実家に住んでいる。爺ちゃんと婆ちゃんの3人暮らし。”一人っ子”である俺には頑張って欲しいだろうけど二人は何も言わないし、それどころか普通に接してくれてる。逆にそれが申し訳なくて辛いが・・・・かと言って俺の長所なんてちょっとゲームが得意なだけで、ずば抜けていいなんて所はない。
なんやかんやでコンビニの帰り道。大きめの袋を手に、見慣れた道を歩き続ける。「やっぱりポテチだよなぁ~。ポテチ作った人絶対新世界の神になれるわ」ポテチを食べながらラブ○イブを見る時間は生きている中でオ○ニーの次くらいに幸せな時間だ。そんなウキウキ気分の時、目の前にばっちりスーツを着込んだ体格のいい人が現れる。ボタンがはちきらんばかりに膨れた胸筋。スーツがぴったり張り付いた上腕二頭筋。顔は某人気アニメ、どら○もんを老けさせたような顔だ。「君が高原愛人君だね?」「え?・・・まぁーそうだけど。でも何で俺の名前を知ってるんだ?もしかしてお知り合い?・・・いやでもボブ○ップといい勝負しそうな人俺は知らないしな・・・」マッチョえもんが低い声で俺に問いかけて来たので返答すると、マ(以下略)は懐からある物を取り出した。「あ・・・・それってさ・・・あれだよな。触るとビリビリして気持ちいいやt・・・・」バチバチと言う音と共に突き出されたスタンガンを押しあてられた俺は全身に走る鋭い痛みと共に目の前が真っ暗になった。この時は思いもしなかった。地獄の様な、運命を捻じ曲げる戦いが始まる事を・・。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!