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夕方の部屋。制服のまま、理央はベッドの端に座っていた。
蓮はシャツの袖をまくりながら、微笑む。
「……ねぇ、今日も吸っていい？」
理央は一瞬、じっと見返して――目を伏せる。
「……好きにしたらどうですか」
そう言いながら、ゆっくりと首元のシャツのボタンに手をかける。
蓮の視線を感じながら、少しだけシャツを緩めて、首をさらけ出す。
「じゃあ……いいよね？」
蓮はゆっくりと理央に近づき、指先で優しく喉元に触れた。
「……っ」
ぴくんと震える肩。
そのまま、唇が理央の首筋に触れて――
「ん、っ……ふ、あ……っ」
軽く、浅く、でも確実に血を吸われる感覚。
その甘くてくすぐったい刺激に、理央は息を詰めた。
「理央の血、やっぱ美味しい」
「……やめてください、そういう感想……」
蓮は微笑んだまま、理央をそっと押し倒す。
制服のシャツを脱がしながら、そのまま正常位の体制に移る。
「今日、最後までしてもいい？」
「……もうしてるようなものじゃないですか」
「そっか。じゃあ、続けちゃおっか」
⸻
「んっ、く、ぅ……っ、や……あっ、は……っ」
蓮がゆっくりと奥を突き上げるたび、理央の声が震える。
目を逸らし、唇を噛みながら、必死に表情を保とうとするその顔も――全部、蓮は見逃さない。
「理央……大丈夫？ 苦しくない？」
「うるさい……っ、そういうの、いらないですっ……」
蓮は笑って、理央の頬に唇を落とした。
「……好きだよ、理央」
「またそれですか……好きって言えば、許されるとでも……っ」
「ううん。ただ、本当に好きなだけ」
「……っ」
静かな時間。
ふと、理央が蓮の肩に手を伸ばして――
自分から、唇を重ねた。
「っ……理央……」
「……黙ってください。……喋らないで……」
そのキスは、たどたどしくて、ぎこちなくて、
だけど確かに“想い”がこもっていた。
蓮の動きが少しだけ早くなる。
理央の腰を抱えて、深く結ばれていく。
「…はぁ……ん、あ っ、蓮っくん…っ…」
「……呼んでくれた」
「……っ、呼んでません……気のせいです……っ」
蓮は笑いながら、最後の一突きを与える。
「あ゛っ」
「理央はずっと俺のだよ」
「んっあっ、もっ…勘違いっしないでください、蓮くん。僕はっ ただ、 あなたのことをっt“嫌いじゃない”だけっなので」
「……うん、それで十分だよ」
二人の手が、ぎゅっと重なった。
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