※オリジナル鯖と狩がでます
キャラ崩壊有り、CP要素もあるかも?
メタ発言もあります(*^^*)
ロビー君愛され
「新しいハンターさん来るらしいですよ。」
白黒無常が犠釰に言う。彼は嬉しそうだが、犠釰は心底どうでも良さそうな顔をしていた。
「……………それが何だ?」
ため息混じりに犠釰が言う。白黒無常がやけにテンション高いと思ったらこういう事か、犠釰はそう思った。
「早く会いたいですね!!」
「そうだな、、そう言えば新しいハンターはもう1人居るだろ?」
【隠者】と言う者が新しいハンターとしてここに来ているのだ。
「彼ですか?アルヴァさんですね!!とっても素敵な方ですよぉ!顔が好み♡」
犠釰はお前も似た様な顔だろと呆れる。
「………否、ちょっと待て。『好み』ってどう言う意味だ?」
「え?あぁ、こっちの話なんで気にしないでいいですよ。」(* ॑꒳ ॑* )
犠釰はこっちの話って何だ?となったが色々と察して何も言わなかった。
すると、白黒無常が犠釰の隣に座る。
「同世代ですね!」
「……………一応な。」
「お前ら、仲良いなぁ!!」
試合から戻って来たピエロとアントニオ。何やら窶れている。
「え?どうしたんですかっ?!!」
「ハハッ、、、ボコボコにやられた。」
「新しいサバイバー居るだろ?【骨薫商】って言うの。」
「あぁ!あの人かっ!!!!」
棒で滅茶苦茶叩かれたと告げる2人。
「私なんて棒で叩かれるわ、オフェンスのタックル食らうわ、探鉱者の磁石食らうわと!!あ”あ”!!イライラするう”!!!!!!!!」
成程、そりゃあ嫌にもなるなと2人を宥める。
「犠釰お”!!!!俺らの仇を取ってくれよお”お”お”!!!!!!!!」
「あはは、、💦」
「なーにしてんですかぁ?あんたたちはぁ?」
犠釰に縋る2人を見て呆れる様に言葉を発するリッパー。
「お前には分かんねえよっ!!!!!!」
「この大根頭っ!!!!!!!!!!」
「誰が大根頭ですかあ”あ”あ”?!!!!!!💢」
3人に挟まれる犠釰。
「ああもう!!3人共、落ち着いてぇ!!!!!!」
「………………。」
「……………………先が思いやられる、、。」
「……フゥ、、💢」
隅でずっと眺めていたアルヴァ、先輩があんなんなのかと少し絶望。レオは頭を抱え、お怒り状態。ルキノ、後輩にこんなところを見せてしまって絶望。
「あ!!アルヴァさんにレオさんにルキノさんっ!!!!!!」
白黒無常が3人を見付ける。
「ギクッ、、。」
「た、助けて下さあ”ぁい!!!!犠釰さんが圧死しそうなんですぅっ!!!!」
「犠釰君はもう死んでるよ?」
「ホントだぁ!!!!」
「……………( ´ᾥ` )」
騒ぎを聞き付け、アンやマリーもやって来る。
「どうしたんですか?……………アルヴァさん、顔が、、。」
「萎れたピカチュウみたい。(※白黒無常です)」
「皆聞いちゃダメよ。」
「大丈夫ですよ、無視してますから。」
「おぎゃあ”あ”!!!!!!(※白黒無常です)」
本当に先が思いやられると、犠釰とアルヴァは思った。
「はぁ、、。」
「新ハンターさんっていつ来るのー?」
ロビーが犠釰のズボンを引っ張って聞いてくる。
「…………今日の、、夜頃だと思うぞ。」
「楽しみだねー!!」
ロビー君、やはり癒し。
「やっぱり、一家に1人ロビー君ですよ。」
全員が頷く。
「吊られたい。」
「首あげます。」
「怖ぇよ。」
「なぁなぁ!」
ふとピエロが口を挟む。
「今って、誰が試合行ってんだ?」
辺りが静まり返る。1人だけ冷汗をかいている者が居た。
「…………………アハハ、。」タラタラ
白黒無常は苦笑いしている。
「笑って誤魔化すな。」
ゴーンッ!!ゴーンッ!!
白黒無常にレオの恐怖の一撃が落ちた。
「と、言う事があったんですよぉ、、💦」
「あらら、、大変ですねぇ。」
という事を話していた白黒無常。イスに縛られてその話を聞いている占い師。
「(救け辛ッ、、。)」
端っこから覗いている傭兵。暗号機は寸止め完了しているので、占い師を助けるだけなのだが、物凄くやりにくい。
「ですが、またこちらにも新サバイバーさん来るんですって!」
「ええ!そうなんですか!!」
なんだ、ここは女子会か?と傭兵が思った。
「………何あれ。」
遅過ぎるので手助けに来た画家が呆れた顔で2人を見る。
「分かんねぇ。なんか救助しにくいんだよ。」
その後、白黒無常が優鬼してくれてなんとか全員脱出。
夜 ━━━━━ 広間に集まったハンターたちは、新しいハンターがやって来るのを待つ。
「…………来たようだぞ。」
ふと顔を上げた犠釰が扉を見る。
ギイィィー、、
扉の開く音、現れたのはドクロの面をした男だった。
扉がバタンと閉まり、男は深々とお辞儀をする。
「御機嫌よう、ハンターの皆様。」
胸に手を当てもう一度お辞儀をする。中々礼儀正しいと思った。
「新ハンターさんも大きいね!!!」
ロビーが無邪気に近寄る。
「おや、興味深い。そのズキンはどうなってるんですか?」
「これぇ?元々だよー!」
「成程。」
終始ニコニコとしている男は自分専用のイスへ腰掛けた。
「こんにちは、新ハンターさん。」
「早速だが、自己紹介を頼めるか?」
白黒無常は男にお辞儀し、ベインが紹介を促す。男はコクリと頷き、立ち上がった。
「私は『観察者』、オルト・ヴィーガンで御座います。以後お見知りおきを。」
また深々とお辞儀した。
「オルトはんね!これからよろしゅう願いますわ〜!」
「分からない事があれば、聞いて下さいね!」
「はい、お願いします。」
「良い方ですねぇ?」
「そうだ、な、、。」
リッパーは何やら不適切な笑みを浮かべ、ハスターは嫌な予感がした。
「早速なのですが、私は明日から試合が有りますので!出来れば皆様に見ていただきたいと存じ上げております!!」
両手を合わせ、ニッコリ微笑むオルト。それには皆が賛同した。
「はぁ、、まともで良かった、、。」
「それをフラグって言うんだぞ?」
ルキノの言葉にフィリップが圧をかける。ルキノは素早くフィリップを睨み付けた。
「ゴメンナサイ。」
この日、またしても興味深いハンターが導入された。
次の日の試合 ━━━━━━ 待合室でサバイバーの方を見ていたオルト。サバイバーは空軍、心眼、傭兵、囚人。
「おやおや、やり甲斐がある方々ですねぇ。中々肉付きが良い。」
軽く恐ろしい事を言い、
パリィーーンッ、、
ガラスの割れる音、オルトが目を開けるとそこは軍需工場。
「おやおや。」
オルトは片手を掲げる。その途端に、禍々しいカマが現れた。ブンブンと振り回し、暗号機へ向かう。耳鳴りと共に囚人が見えた。
「見付けました。」
「いってぇ”!!!!!!」
ゴーンッ!!
一撃が入り、囚人は工場の方向へ向かって行った。
「おやおや。」
微笑みながらもう一度、囚人へ攻撃した。瞬間にオルトも板当てを食らう。
「おや、、。」
まだ微笑んでいる。囚人はそれが怖くなった。
「さぁ、イスへ行きましょうね♪」
オルトは囚人をイスに縛り、よぉく観察する。
「ふむ、、面白い構造だね、、興味深い、。」
「ヒッ、、!」
その時、何かがオルトへ飛んで来る。その瞬間、オルトはカマを投げた。
バア”ァ”ァンッ!!!!!!
空軍と傭兵が助けに来たのだ。赤い煙でオルトが囲まれる。その間に空軍が囚人を助け出すも、オルトが今さっき投げたカマが回転しながら飛び交って来る。
「キャッ!!!!」
「うわ”っ!!!!」
「早く、ッ!!!!」
3人が攻撃を食らう。回転するカマは煙の中へ吸い込まれて行き、煙の中から不気味な笑みを浮かべるオルトが現れた。
「あっ、、。」
ゴーンッ!!ゴーンッ!!
空軍がダウンする。傭兵は急いでその場から離れる。暗号機はまだ、一つしか終わっていない。
「この状態だと貴方方はどうなるんですか?」
ダウンする2人に跪き、問うオルト。
「え”っ、、、?」
「ハァ、、ハァ、、、そんなの出血死するに決まってるじゃないっ、、。」
オルトがニンマリ笑う。
「おやおや、それは興味深い。それでは拝見させてもらいましょうか♪」
「『えっ、、?』」
すると、遠くから回復した傭兵がやって来る。その方向を向いたオルトは傭兵へ溜め攻撃を食らわす。その途端、カマが回転しながら傭兵の方へ飛んで来た。あまりの事に傭兵は飛んで来たカマを避ける事が出来ず、直撃してしまった。
ゴーンッ!!
戻って来たカマを振り回し、もう一度攻撃する。
「く”っ、!!」
なんとか、空軍を立ち上がらせようとしたが、また回転するカマを出されてしまい、3人ダウンとなった。徐々に囚人がよろけ始める。
「おやおや?もう時間ですか?」
楽しそうに囚人の顔を覗き込む。
「もう1人も行ってきますかぁ。」
カマを振り回したオルトは3人の付近に赤黒い炎を出現させた。
「早く連れて来ないとですねぇ、、貴方たちをもっと観察したいですし。」
オルトは柱が揺れる暗号機に向かい、心眼を見付けた。オルトが心眼にドクロの印を付ける。
「キャッ?!!!!」
心眼は何故か攻撃を食らってない筈なのに1回分のダメージを負った。そのままオルトが直接攻撃し、ダウンする。
「ほぉら、連れて来ましたよ♪」
本人は嬉しそうで楽しんでいる様だが、サバイバーたちは恐怖しか無い。
「顔色が悪いですねぇ、、もう少しで死にますか?」
ニコニコと聞いてくる。怖い、傭兵たちはそう思った。
「ゴメンッ、、先に行くよ、、。」
ここで、囚人が脱落する。
「へぇ、、こんな風に死ぬんですねぇ。思ったより普通ですね。」
何度も立ち上がろうとしたが、やはり攻撃を食らいダウンする。それが繰り返し行われ続けた。
サバイバー: 全員出血死
勝者: ハンター
「………………。」
「……………………。」
無言が貫く。もっと紳士的かつ、情があるハンターかと思いきやこれである。
「誰ですか!『まとも』だなんて言った奴っ?!!!!」
「なんでいつも変なのしか来ないんだあ”あ”!!!!!!」
「言わんこっちゃない。」
ハスターと犠釖が呆れ、ジョゼフも頭を抱えている。
「………アハハ、、中々サイコパスだね、。」
「霧の、気が合うんじゃないか?」
「冗談じゃありませんよっ!!!!」
本人が居ない事をいい事に滅茶苦茶言いまくる古参組。
「寝たい、、。」
「私も帰って研究したい、。」
朝 ━━━━━ オルトは静かに起き上がり、ドクロの面を付け、頭にバンダナを巻く。部屋中に散りばめられた紙を見渡し、白紙を取る。どれも美しい絵が描かれており、天井や壁にも張り巡らされていた。
「今日は、、うん♪あのズキンの子でも描こうかな♪」
ロビーを描く様だ。慣れた手つきで描いていく。その時、扉がコンコンと叩かれる。
「どうぞ。」
「オルトさぁん!協力狩り行きましょお!!…まあ!素敵な絵!!!!」
入って来たのはヴィオレッタだ。ヴィオレッタは鉛筆で描かれた百合の花を見て目を輝かせる。
「とても嬉しいお言葉です♪」
「絵が上手なのね!!良かったらまた見せてくれない?!!!!」
「はい、ごゆっくり。」
やったー!と嬉しそうに飛び跳ねるヴィオレッタと今日は協力狩りだ。オルトは今度はどんなサバイバーと出会うか楽しみで止まないのであった。
場所は湖景村、中々厄介な場所だと思った。
「これでは彼等が上手く見えないなぁ、。」
ガッカリしているが顔は笑ったままだ。オルトは近くに居たマジシャンを追い掛ける。近付いて攻撃しようとするとマジックによって阻まれる。
「おや、面白い。」
ゴーンッ!!
一撃が入る。
「早いわね!私も頑張らないと!!」
ヴィオレッタから通話が入る。
「無理はせずに。」
すると、納棺師のゲージが溜まる。攻撃出来た様だ。オルトもマジシャンに最後の一撃を加え、イスに吊る。
「悪い!チェイス出来なかったっ、、!」
「大丈夫ですよ!!助けに行きます!!」
占い師がマジシャンの方へ走って来る。オルトは直ぐさまカマを回転させた。回転するカマは高速でオルトとマジシャンの周りを回転しえさている。
「くっ、!」
なんとかフクロウで防ぎ、マジシャンを救助する。
「残念。」
しかし、直ぐにカマを手に取ったオルトがマジシャンをダウンさせてしまった。
「うわっ!マジですかっ!!!」
「ゴメン!私は助けなくていいっ!!!」
「ごめんなさいっ!!!💦」
「おやおや。」
オルトは不気味な笑みで占い師を追う。ヴィオレッタも既に納棺師を吊っていた。
「これは面白くなりそうだ。」
そのあとは見付けた占い師を吊る。救助に来た少女に恐怖の一撃を食らわし、近くに吊る。
「おやおや、。」
次に救助に来たのは画家だった。画家はキャンバスに絵を描き、オルトに近付く。
「………………?!」
画家がオルトの目の前にキャンバスを置いた。オルトが釘付けになっている間に2人を救助する。
「………………フフ、、。」
キャンバスが消えたあともその場に立ったままで、オルトはニヤけた。
今回は、生存者: 3名でハンターの勝ちだった。
「きゃあ!嬉しいわぁ♡」
ヴィオレッタが嬉しそうに頬に手を当て喜ぶ。
「2人ともお疲れ様!」
「ありがとぉ!無常さん!!」
「光栄です。」
2人の勝利を祝う。隅ではアルヴァと犠釖が紅茶を飲んでいる。
「私も頑張らねばな、、。」
「いつか一緒に協力狩り行くか?」
「……行く。」
そんな会話をする。すると、犠釖がアルヴァを手招きした。
「……???」
「これからも増えるそうだ。」
「何がだ?」
「新ハンター。」
「………………は?」
犠釖の言葉に全員が反応した。
「今なんて?」
「………今のは本当ですか?」
「ぬしから言われた。」
「皆聞いちゃダメよ。」
「うぎぃ”ぃ。(※犠釖です)」
「何だその声?!!!」
「それで?今は誰が試合に行ってはるん?」
「すまん、私だ。(※犠釖です)」
「今度はお前かっ!!!!!」
「何回やる気だ、このくだり。」
今度はベインの恐怖の一撃が犠釖に入った。全く動じていないが、犠釖は「すまん」と行って試合に出る。
「今日はサバイバーはんから苦情でそうやわ。」
「そうだな。」
夜 ━━━━━ オルトは自室で描き終えた絵を手に外へ出た。
「おや?何処に行くんだい?」
ルキノがオルトを呼び止めた。
「いえ、サバイバーさんの屋敷に用がありまして。」
「珍しいものだね、まあ、気を付けて。」
「ありがとうございます。」
そう言うと、オルトはサバイバーの屋敷へ向かった。
サバイバー屋敷 ━━━━━
「中々、来ないなの、、。」
庭師が悲しそうに呟く。今は皆で新サバイバーを待っているのだ。
「まあまあ、もう直ぐ来るって。」
コンコン
規則正しいノック音か聞こえ、庭師の顔が明るくなる。
「来たなの!!!!」
皆が扉の方へ近寄る。庭師は急いで扉を開けた。しかし、出て来たのは新サバイバーでは無かった。
「こんばんわ、サバイバーの皆様♪」
オルトはドアを掴んでしゃがむ。
「きゃあぁぁあぁあぁぁっ?!!!!!!!!!!」
庭師が叫んで、扉を勢い良く閉めた。
「い”ったっ?!!!!!!!!」
オルトの右手が思い切り挟まっているが、パニック状態になっているのか庭師は扉をグイグイ引っ張る。
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。」
「お、おいっ!!エマ?!!!もう良いから!!!!」
「エマさん、落ち着いてぇ!!」
「えっ?えっ?えっ?あっ?!!ごめんなさいなのっ!!!!!!」
漸く、扉を開けてくれた庭師はオルトに近寄る。
「ご、ごめんなさいっ!!!!パニックになっちゃってぇ、!!」
「いえいえ、構いませんよ。」
ニコニコと答えているが、手には血が滲んでいる。
「誰か、包帯持って来てえ!!」
医師が駆け寄って来るが、オルトが静止した。
「直ぐに帰るので大丈夫ですよ。これを彼に渡してほしくて来たんですから。」
そう言うと床に置いてあったキャンバスを差し出す。
「わあ?!凄く綺麗!!!!」
それには画家の絵が描かれていた。
「彼に渡してくれるかな?」
「分かったなの!!」
ニコッと笑い、オルトはサバイバーの屋敷を出て行った。
「試合じゃあ、あんな怖かったのにね💦」
「おう、それな。」
「画家君!!」
医師が呼ぶ。絵を描くのに夢中になっていた彼はイヤイヤこちらを見る。
「何?」
「これ!新ハンターさんが貴方にって!!!!!」
「………あっ!!!!!」
画家の目が輝いたのが分かった。
「す、凄い!!!!」
庭師も自分の事かの様に喜んでいる。
「こ、これ!!あのハンターが描いたの?!!!」
僕もお返ししよう!!と張り切り、画家が部屋へ戻ろうとした時、
「おーい!」
扉の方から声がした。
「新しい子、来たわよ。」
来たのは昆虫学者と少女だ。2人は1人の女性の手を引き、こちらにやって来る。
「新しいサバイバーさんってあんた?!」
「は、はいっ!!ごめんなさい!!!遅れてしまってぇ!!!」
ペコペコと頭を下げ謝る女性は手招きされた椅子へ座る。
「私、『音楽家』のミア・スケラーです!!!」
「音楽家?歌歌うのか?」
バッツマンが問う。
「はいっ!!!歌も歌いますし、作ります!!!そう言うお仕事をしていたので、、💦」
「へぇ!面白そう!!」
「義翳さん、後輩さんできて良かったですね?」
ニコニコと問う占い師に義翳は首を傾げた。
「別に、、俺もここには来たばかりだしな、、。」
「確かにそうですね、。」
「あ、あのぉ、、。」
音楽家が、皆を見渡す。
「新しいハンターさんも来ているって聞いたんですけど、どんな方ですかねぇ?よく知らないんですよ、、。」
「さっき来てたよ!」
「あら、そうなの。」
昆虫学者も驚く。
「すっごく絵が上手いんだ!!!」
何故か興奮気味な画家が音楽家に絵を見せる。
「彼、凄いよ!僕とは1度しか会って無いのに、こんな繊細なところまで細かく描いてあるんだもん!!!観察力が凄いよ!!!!!!」
「そりゃあ【観察者】だしな。」
「この絵柄、、、何処かで、、。」
「どうしたの?」
「え?あ、ううん!なんでもないです!!!」
音楽家は何処かで見た事がある様な気がしたが、過去の事なので考える事を諦める。
「だからね!僕も描くんだ!!!!」
「絵の事になるとテンション上がるよな。」
傭兵の声は聞こえてなく、画家は自室へ走って行った。
ハンター屋敷、、
「オルト?オルト!!」
「どうかしましたか?」
ジョゼフはドアをドンドンと叩き、オルトを呼ぶ。
「君にお客さんだよ。」
「おや?」
オルトは顔を下に向ける。そこに居たのは画家と音楽家。
「おや、、、これはこれは、。」
「絵!!お返ししに来たよ!!」
画家はオルトに自分の描いた絵を差し出す。それはとても綺麗な鳥の絵だった。
「画家君、凄く張り切って描いてました!!!」
「へぇ、、君誰だい?」
「え”っ?!!!!あ、新しいサバイバーですよっ!!!!」
「あ〜、成程、でも新しい子がこんな所に来るなんて珍し、、否、彼もそうだったか。」
ジョゼフは義翳を思い出し、口を閉ざす。
「私、、貴方に用があって来ました。」
音楽家は真剣な眼差しでオルトを見上げる。
「……………。」
オルトも何時に無く真剣な表情だ(笑ってるけど)。
「僕も、、絵の事色々聞きたかったのに、。」
画家は不貞腐れながらサバイバー屋敷へ帰って行った。
「お茶入れますね。」
オルトは茶の入ったコップを音楽家に出し、ソファに座る。
「………………変わりませんね。」
「そうかね?見た目は大きく変わったよ?」
「いえ、中身は全く、、前と一緒ですよ。」
音楽家は懐かしむ様にコップを摩った。
「どうして貴方がここに居るんですか?」
「面白そうだったからかな?更なる未知を体験し、私は色々なものを観察したいんだ。」
ここに居る者たちは面白いよと付け加え、茶を口に運ぶ。
「もう、殺しはしないで下さいね、、?」
「う〜ん、、どうだろうねぇ?」
「もおっ!!!」
「なんの話してんだろ?」
「恋話かと思って聞いてみたら、なんか物騒な言葉聞こえましたけど大丈夫ですかね?あれ。」
「多分大丈夫よ。」
ドアに耳を当て、聞き耳を立てるジョゼフとリッパーとマリー。
「君とはいつ会えるかな?楽しみにしてるよ。」
「はい、私の得意な音楽で貴方を惑わせますから!!!」
ドアに近付いて来る足音に3人は急いで離れる。
「ちょっと早く退いて!!」
「逃げろ逃げろ。」
「では、ありがとございました。」
「もう来るんじゃないよ?」
「良いじゃないですかぁ!私まだ、貴方にサイン貰って無いですから!!!」
音楽家はそう言うと扉を開けたまま、帰って行った。オルトは小さくため息を吐いてドアを閉める。壁とドアの間に隠れていた3人は静かにその場を離れた。
「あっっぶなっ、、、。」
「ヤバかったですねぇ。」
「バレなくて良かったぁ、。」
「バレなくて良かったとは?」
3人が振り返る。そこには壁に凭れ掛かりながら腕を組むオルトの姿。ニコニコしているのが余計怖い。
「あ、、あぁ、、えーっと、、。」
「ご、ゴメンなさい、、最近サバイバーが来る事が多いから、気になっちゃって、、。」
「おやおや、盗み聞きは関心しませんねぇ。」
リッパーとマリーとジョゼフは思った。コイツ、犠釖より怖い、と。
「何してるのぉ?」
「あんたら何してるんだぁ?w」
そこに来たのはロビーとウィル三兄弟だ。
「ロビィ”ィ”ィ”ィ”君っ!!!!!!!」
マリーがロビーの後ろに隠れる。
「貴方ロビー君を吸いたいだけでしょうが、羨ましい。」
「スゥー、スゥー、。」
「おやおや。」
フフフと笑うオルトを見てリッパーとジョゼフはなんとか逃れたと息を吐いた。
次の日 協力狩り
「お前は優鬼した事あるか?」
「?????」
隣に座っていた悪夢がオルトに問う。なんの事かとオルトは首を傾げた。
「やった事無いか。」
「優鬼、、、ああ!成程!半殺しって事ですねっ!!!!」
「お前は悪魔か。」
手を合わせ言うオルトに鋭いツッコミを入れる悪夢。
「優鬼って言うのは、その名の通り優しく接すると言う事だ!!」
「私、これでも優しくしてるんですがね〜笑」
「ウソやろ、、。」
悪夢はオルトの試合を思い起こす。
全て出血死。
パリィーーン、、!!!
「否、吊れよ。」
「よぉく観察したいので。」
「それは優しいとは言わんぞ。」
暗号機を跨いで2人が話し合う。
「なんだ?優鬼か?」
木の影から覗いていた傭兵が話し合う2人に近寄る。
「はぁ、、コイツ、優鬼も分からないんだそうだ。」
「えぇ、、優鬼ってのは遊ぶためにしてんだろ?」
「私はいつでも遊んでますよ?」
コイツ、簡単に恐ろしい事を言う。
「あっ!!!!オルトさん!!!!!!」
「おや、、。」
少し嫌そうな「おや」が出た。音楽家と庭師がルンルンで駆け寄って来る。後からもゾロゾロとサバイバーたちがやって来た。
「悪夢さんが優鬼なんて珍しいですね。」
「あぁ、そうだな。それは兎も角、お前は私の足に引っ付くな。」
悪夢の足にしがみつく占い師。悪夢が足を振るも取れない。
「いやぁ、丁度いい推しが居たので。」
「そんな事言わない!!」ベシン!
悪夢が占い師を引っ叩く。
「ねえねえ、2人って付き合ってんの?」
フニャフニャと笑いながらバーメイドが問う。オルトは首を横に振った。
「いえ、違いますが?彼女は顔見知りです。」
「私!オルトさんの大ファンなんですっ!!!!!!」
「へぇー、、、え”ぇっ?!!!!!!」
「なので早くサインが欲しいんですが、、この人中々くれないんですよ、。」
「サイン?」
「こんな奴のサインなんて貰って嬉しいのか?」
本人の前でよくそんな事を言えるな。
「私も有名人ならまだしも一般市民ですからね。困ったものですよぉ笑」
「ヘラヘラしてる癖に。」
「この人のアート作品は全て最高傑作なんですよ!!!!壁に描いてあったり、地面にあったり!道行く人が彼の絵に魅了されてたんですっ!!!!!」
「うん、ファンの語り方だこれ。」
「熱いね〜。」
「お前、そんなに絵が上手いのか?」
「芸術に関しては全て得意です♪」
「へぇ〜。」
「おや?君は、、。」
オルトと悪夢がサバイバーに囲まれている中、少し離れた場所で壁に凭れ掛かっているサバイバーが居た。
「あれ?義翳君、こっち来ないの?」
「あ?あぁ、、。」
義翳は少し遠慮気味に近寄って来る。
「犠釖さんが言っていた方ですか、初めまして。」
「どうも。」
ここからはサバイバーたちが中々、暗号機を解読してくれなかった為、ハンターが投降する羽目になった。
「はぁあ、、。」
「デカいため息だなぁ。」
白黒無常が羨ましそうにオルトを見ていた。
「私と無咎の絵も描いて欲しいなぁ。」
「私は蛇を描いてもらったよ。」
嬉しそうにルキノが蛇の描かれたキャンバスを見せて来る。
「ああ!!!いいなぁ!!!!」
「ねぇねぇ!犠釖さんは何がいい?」
「……………ん?」
悩む犠釖、眉間にシワが寄っている。
「……………そうだな、虫。」
「虫?マニアックだね?」
ルキノが「まあ私もだが」と付け足す。
「次の試合、誰が行くんですか?」
「……ぁあ、私だ、、。」
アルヴァが慌てて時計を見る。
「もう行った方がいいか、、。」
「私も次の試合の準備をしておこう。」
ルキノはアルヴァの次の様だ。
「ルキノ・デゥクシッ!!さんも試合ですかぁ!!」
「ふっ、!!ww」
「なんだルキノ・デゥクシッ!!って。ルキノ・ディルシなんだが?💢」
「今日は誰かなぁ、、。」
待合室で椅子に座りながらソワソワしている音楽家。
「大丈夫だよ、デビュー戦が優だったのはあれだけど、。」
「仕方ないなの!!今日も皆で頑張ろうなの!!!」
「エマさん、気合入ってるねぇ。」
サバイバーは囚人、音楽家、庭師、ポストマン。
パリィーーンッ、、!!
場所はレオの思い出、、
「うぅ、寒っ、!」
音楽家は手を擦りながら暗号機へ向かう。その時、バチッと紫色の線が伸び、音楽家に赤い猫の印が付けられた。
「うわっ!!!えっと、この人は、、この人も新ハンターさんかぁ?!!」
ハンターは隠者、今頃囚人が愚痴を言っていそうだ。
すると、心音が徐々に近付いて来る。
「今日は頑張ってチェイスしないと!!!!」
そして、通り過ぎて行く心音。
「あれ?通り過ぎちゃった、、。」
一応確認しようもすると、なんと隠者が囚人から全速力で逃げている。
「…………え?」
「ルーカスッ!!!!!!ハンターは追われる側ではないっ!!!!!追う側だぞっ?!!!!!!」ゼェゼェ
「だから貴方がハンターしたらダメなんですってえ”!!!!!怪我したらどうするんですかあ”あ”あ”!!!!!!」
「あ〜、、平和ぁ〜、、。」
「ドンマイだね、、💦」
「ハッハッハ。」
ハンター屋敷で隠者の様子を観ていたハスターが良く笑っていたので、ゾロゾロとハンターたちが集まっていた。
「おやおや、気の毒で。」
ニコニコとモニターを覗き込むオルト。犠釖は顔を顰めている。
「………今日はろくな試合が無いな。」
「あわわ、、。」
「ふふふ。」
ふと、芸者が振り向きニコニコのオルトを見た。
「あんたぁ、良く笑いはるねぇ。」
「確かに、、癖かい?」
注目がオルトに向く。オルトはジョゼフの問いに首を横に振った。
「いえ、、これは病気です♪どんな時でも笑っているのも病気だからなんですよ。」
「へぇ、、確かに聞いた事はありますねぇ?そんなの。」
「ふふふ、珍しいらしいですよぉ?この病気は。」
「そんな病があるのか?人の子は不思議よの。」
「ええ♪」(*^^*)
「聞きたいですか?私の事?」
その言葉に全員が大きく頷く。しかし、犠釖は乗り気では無いのかその場から離れた。
「あら、犠釖はんは人に興味無いんねぇ。」
「フフ、あの人らしいじゃないですか?」
「それで!お前の事、早く話してくれ!!俺気になって仕方ないんだよ!!!!」
ピエロが促す。
「では、、、私は産まれ付きこの病気を持っていました。小さい頃はニコニコしているのが可愛いと母や父に良く可愛いがられましたが、私が成長して行くに連れて、段々私への愛も薄れて行きました。父は私が笑っているのをバカにしていると殴って来た事もありますし、母も私に残飯を投げて来たりもしました。挙句の果てには捨てられてしまいまして、私は路上で1人過ごしていました。私は母や父のあの変わり様が凄く興味深かった!人間の一つ一つの表情、そして生物の素晴らしさが出ていた!私は絵を描くのが好きだったので石を使ったりして母と父の様々な表情を壁や路上に描きました。だが私の好奇心はそれでは治まらなかった。今度は生物全体の外部だけでなく内部が知りたくなったんです!!」
「それが音楽家さんの言っていた「殺し」ですか?」
「はい!とても楽しい経験でしたぁ!!向こうから志願してくるとは思っても見なかったので!」
「自殺志願者居たもんだな、、。」
「それからは私は色々なものを描く様になりました。哺乳類、爬虫類、鳥類、植物、乗り物、機械も惑星も様々な知識を描き残して行く事が私は快感でした!!生物の内蔵を描くのはもっと楽しかったですねぇ。それに貴方たちを観察するのもとても楽しいです!私はここに来れたのが幸せですね♪それにこうやって私が幸せになれているのも母と父のお陰。」
「親の事はどう思ってるんだい?」
「そりゃあ感謝しかありませんよ!私にこんな幸せをくれたのも、生物の美学を教えてくれたのも母と父ですから♪」
よく言えるものだ。自分を捨てた親に感謝等、廊下の向こうで聞いていた犠釖はそう思った。
「以上です、どうですか?」
ニコニコと感想を聞いてくるオルト。
「うん、、君の親はヤバいけど、君も相当ヤバいね。」
「これが胸糞ってやつですかぁ、、。」
「本人の前でそんな事言わない💢」
「いだっ?!!!」ゴンッ!!
失礼だぞとレオがリッパーを殴る。
「人間って面白いですよね♪」
オルトは右手に巻かれた古い包帯を撫で、目を細めた。
「これは彼女が巻いてくれたんですよ、血が出てると言って慌ててまして。私の血じゃないのに笑」
ほんと、簡単に恐ろしい事を言う。
「ずっと付けてるのかい?」
「ええ、彼女は不器用ですが、頑張って巻いて下さっていたので、、。」
懐かしむ様に包帯を見る、その顔は正に幸せそうだった。
“あのぉ!!私、貴方の絵好きです!!ファンになりました!!!!”
“はぁ、そうですか”
“なので貴方のサインが欲しいです!!!!”
“……………”
“これに描いてくれませんか!!!”
“………ふっ、ふふふはははっ!!”
“え”?!!わ、私真剣なんですよ!!!!!”
“はははっ、、ごめんね、面白い子が来たなと思って、、けどサインは出来ないよ”
“え”っ?!!何でですかぁっ?!!!!”
“私の気まぐれかな♪”
“そんなぁ〜、、!!”
【荘園の観察者】〜完〜
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