テラーノベル
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林 檎 飴
290
NIKITA
87
#snjn
のりもちさん
19,017
・ 急に始まります
・ [少女レイ]の曲パロ
・ 一応snpn
・ pn彡ほぼ出てこない
・ 死ネタ
・ 中に出てくる花の言葉や 少女レイ以外にも曲を仕込んでます 🫶
・ 色々とぐちゃぐちゃ 兼 処女作ですが生温かい目で見てください。
🎧
二度とは帰らぬ君--
“本能が狂い始める”
どれが悪で、どれが正なのか
わからなくなってきた。
僕は、僕たちは本当に正しかったのか?
“追い詰められたハツカネズミ”
日に日に知らない誰かから追い詰められてく。
まるで、僕たちを どう動かしたら どう反応して、
どういうことをしたら 反抗するのか、
試しているように思える。
“今、絶望の淵に立って
踏切へと飛び出した”
もう、彼は諦めてしまったのかもしれない。
ただの人間のフリをして、
踏切へと飛び出してしまった。
“そう君は友達
僕の手を掴めよ”
彼とは友達だったはずだ。
僕なりに、彼に手を差し出していた。
彼は、この手を振りほどいてしまったけど。
“そう君は独りさ
居場所なんてないだろ”
彼には、僕しかいなかったはず。
家も、学校も、全て居場所がなかったんだ。
僕だけが彼の居場所で、
僕だけが彼の話を聞いてあげられる。
“二人きりこの儘
愛し合えるさ”
僕も彼しかいないんだ。
二人きりだったはずだ。
あの儘、愛し合えたはずだ--
“繰り返すフラッシュバック”
また思い出してしまう。
あの日の彼のことを。
あの笑顔が、隠している片目が僕にだけ見えて焦っているあの顔、好きな食べ物をもらって喜んでいる顔、全て僕がやったことだってわかったときのあの顔、僕にも恐怖を抱いてしまったあの顔、でも僕に縋るしかなかったあの気持ち。
全部全部、知ってたんだよ。
今となっちゃ、もういらない思い出だけど。
“蝉の声
二度とは帰らぬ君”
目を覚ます。
時計は8月14日、12時半くらいを指していた。
蝉の声が徐々に 鮮明に聞こえるようになっていく。
こんな時、君がいたらどうなっていたのかな。
君がいたら、アイスでもくれただろうか。
君がいたら、笑って蝉の声を掻き消してくれただろうか。
もう、わからないが。
あんな君なんて、いらないから。
“永遠に千切れてく
お揃いのキーホルダー”
前にあげた エビフライとドクロのニコイチ。
こんなの誰が買うんだって、ネットでも話題になっていた。
けれど、逆に誰にも取られなくてよかったと思う。
僕と君だけの、二度とくっつくことはない
千切れてしまったキーホルダー。
“夏が消し去った白い肌の少女に
哀しい程取り憑かれてしまいたい”
八月が終わり、九月になった。
もうすぐ二学期。
君のいない学生生活なんて想像もできない。
少しでも気を紛らわせようと
目を閉じてみる。
よく夢に出てくる、白い肌の少女…?
いや、少年か。
少年は彼に似ていた。
片目は隠していないし、うるさくもないけど。
雰囲気というか、笑った顔とか、驚いた顔とか、何か隠していそうな顔とか。
どことなく、彼に似ている気がしたのだ。
彼に縋っているのは、僕の方かもしれない。
“本性が暴れ始める”
彼がいなくなってから、僕はどうしてしまったのだろうか。
彼を××してしまったことを
今更後悔している。
彼の××は僕が所持しているんだし、彼の家の××だって。
今更後悔することなんてないはずだ。
なのに、君の笑顔を、君の笑い声を期待している自分がいる。
“九月のスタート告げるチャイム”
二学期が始まり、最初の授業のチャイムが鳴る。
どれだけ目を擦ろうとも、
どれだけ寝ようとも、
君は帰ってこない。
そうわかっているんだ。
HRが始まる。
「天乃さんが行方不明により--」
天乃 という言葉だけ耳に入れ、他は流す。
事件の詳細だって、犯人だって、××の位置だって
全て知っている。
彼のことは僕が一番知っているのだ。
もう彼がいないのだから、僕も彼のとこへいきたいだなんて、
都合が良すぎるかな。
“次の標的に置かれた花瓶
仕掛けたのは僕だった”
先生が何故か面倒くさい提案をした。
「天乃さんに、せめて花瓶や花束を置いてやらないか。」
と。
もちろん、僕以外の立候補者は出なかったため、僕が彼に花束を送ることになった。
しっかりと花言葉を調べて、花瓶に花を入れて、早朝から彼の机へ置いてあげる。
白いスミレ、
トリカブト、
の二輪を彼の机に。
五十本の薔薇を、彼の××の隣に。
彼の××の隣に花を置くと、腐敗匂のせいで花の匂いは穢れてしまった。
“そう君が悪いんだよ
僕だけを見ててよ”
僕だけを見ていればよかったのに。
僕だけを見ていれば、今頃君は濡れていただろう。
だって、彼女たちを見ていないのだから。
何故か濡れているし、僕だけが慰めてあげられる。
なのに、彼は僕を見なかったから。
“そう君の苦しみ
助けがほしいだろ”
彼の苦しみをわかってあげられるのは僕だけ。
助けがほしいだろう、
僕の手が
届かなくてもどかしいのだろう。
“溺れてく其の手に
そっと口吻をした”
僕に溺れて、僕だけを見ていればいい。
あと少しで 君は僕に溺れてくれる。
僕の額に触れようとする手に、
そっと口吻をした。
なるべく傷つけないように 口吻したのは
彼を×す前の良い想い出だ。
コメント
1件
おお…これは最初から重くて美しいな。曲パロってのもあるけど、花言葉のチョイス(白スミレ=「 innocence 」「純潔」、トリカブト=「死」「復讐」)とか、エビフライとドクロのキーホルダーの「お揃い」感が、逆に歪な関係性をグッと際立たせてて好きだわ。主人公の「僕だけが見てた」って執着と、実際には縋ってたのは自分の方だったって気づきっぽいラストも、背筋ヒヤッとする感じで良かった…続き読みたい🔥