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朝からの仕事を終えたあと
グループの仕事のために移動をして
楽屋のドアを開けて中に入ると
そこには目黒がいた
「舘さん、おはようございます」
「めめ、おはよう」
あとから考えると少しおかしかったんだよね
普段分刻みの仕事をこなしている目黒が
一人で楽屋でのんびりしてるなんて
まるで俺を待ち構えていたかのようだった
そのときはまるで気づかなかったけど
「佐久間くんは一緒じゃないんですか」
グループでスケジュールを共有しているから
朝からの仕事で佐久間と一緒だったことを
目黒は知っていた
「ああ、もう来ると思うよ
知り合いのタレントさんに話しかけられて
足止めされてるだけ」
「知り合いの… 誰ですか」
「前に映画で共演した…なんて名前だったかな
ちょっと名前が出てこないけど 年配の」
「俺、見てきます」
途端に目つきを鋭くして
あっと言う間に楽屋から出て行った
多少の違和感はあったものの
何か佐久間に用事でもあるのかと思い
その違和感もすぐに忘れてしまった
佐久間は明るく人懐っこく
どの現場でも愛されるキャラクターだ
あの笑顔に惹かれるのは
ただ元気で明るいというだけではなく
実は繊細で思慮深い一面が見え隠れして
そこがミステリアスに感じるからじゃないか
俺にはかつて佐久間を避けていた時期がある
佐久間を見ていると感情が衝き動かされるから
それが何故なのか自分でも理解できず
突き離すような行動を取った
自分で自分を理解できないことほど
恐ろしいことはないからね
近くにいれば佐久間に魅了されるのは必然で
誰しも佐久間を好きになる
それがどういった『好き』かは人それぞれだし
ひとことで表すのは難しいけれど
声をかけてきたタレントさんも
目黒も 俺も 他のメンバーも
みんな佐久間のことが好きなんだ
その中に特別な『好き』を抱えている人間が
どれだけいたとしても
それは全く不思議じゃないだろう
コメント
1件
うわ、面白かった…!舘さん視点だからこそ伝わる、佐久間くんへの「好き」のグラデーションがすごく繊細でじんわり来たなあ。特に「近くにいれば魅了されるのは必然」って言葉に、かつて自分から距離を置いた過去が効いてて、舘さん自身の感情の重みがズシリとくる。めめがサクッと佐久間くんを迎えに行く仕草も、もう嫉妬とか所有欲とか透けて見えて大好きな描写だった。まだ3話なのにキャラの関係性がもう立ってて尊い…!次が待ちきれないです。
rn
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rn
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