テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
- ̗̀⚠︎ ̖́-
inm愛され
匿名R様のリクエストです
素敵なリクエストありがとうございます!
暴言、監禁、inmの歌みたヴィラン要素有り、inmがヒーローからヴィランになってますご注意を
inm視点
本部の人に1年ほど前から悪口を言われたり嫌がらせをされるようになった。
最初の方は軽いもので、悪口を言われることも嫌がらせという嫌がらせをされることもなかった。
ただ挨拶をした時に挨拶を返されないとか、鼻で笑われるとか、目配せをされるとかそんなものだった。
それぐらいなら勘違いだと思い込むことが出来たのに。
今は明確に俺を傷つける為に言葉を選んで悪口を言っているし傷つけることを目的とした嫌がらせもされるようになった。
そろそろ自分が壊れてしまうと分かっていたはずなのに何も出来なかった。
きっと俺が壊れてしまったのは自己管理のできなかった俺のせい。
それでももうあんな場所でヒーローなんてしたくなかった。
Dyticaって言うグループが、居場所が、大好きだったはずなのにもうそれすらもどうでもいいと思えてしまう。
もう、全部どうでもいい。
それなら全部全部、壊してしまえばいい。
ねぇ、オトモ。
こんな俺でも一緒に来てくれる?
kyng視点
急に本部から招集がかかった。
寝ていたところなのになんだと思いながら本部へと向かえばライが失踪したので探してこいとの話だった。
信じられない。
あいつは誰よりもヒーローという仕事に誇りを持って全ての人を助けられるようにと頑張っていたのにそんな奴が全てを投げ捨てていなくなるとは思えない。
誰よりもヒーローで、最高にかっこいいあいつが居なくなるなんて。
信じられないという言葉がずっと頭にある。
あいつが本当に自分の意思で居なくなっていたんだったら……。
なにがあったのだろうか。
そんなふうに仕事を放棄していなくなるやつじゃない。
何か嫌なことがあって東に行ったのかもしれないとマナに連絡だけしておく。
その後に電話をDyticaのグループチャットでかけてみる。
『もしもーし、小柳くん?
なにかありました?』
『狼から電話とか珍しいやん、どしたん?』
『星導、カゲツ本部から話聞いたか?』
『?なにが?』
『何も聞いてないですけど……
何かあったんですか?』
『ライが、伊波ライが失踪した。』
『は、?』
『ちょっと待ってください。
なにかの冗談ですか?』
『そんな嘘つくわけないだろ……。
俺も嘘だと思いたいから今ライの家に来たんだが何も残ってない。
今日来た時には既に引越しが終わってた。
しかもヒーロー本部の名簿からライの名前が消されてる。
ライしか管理者権限を持ってない機械の方で。』
『…やる気でやったとしか思えませんね……』
『ぁ、』
『どうしたカゲツ?』
『この前いなみが、色んな工具とか機械を家に持ち帰ってた。』
『…その時から決まってたわけか……。』
『で、どうするんですか?
小柳くん?俺らの大切な人が逃げちゃったわけですけど。』
『捕まえるに決まってるだろ。』
『でも、どうするんですか?
ライが得意なのは機械で俺らが今まで触れてきたことの無い分野です。』
『それこそ俺らの得意な分野はあいつが苦手な分野で知識もほとんどない分野だ。
だからそれを利用して捕まえるぞ。』
『…ライ、探しに行ってくるわ』
『あぁ、俺も探してみる。』
『俺は目撃情報とかを探してみます。』
『頼んだ。』
『じゃあライ見つけたら”あの場所”に連れてってくれ。』
『わかりました。』
『了解。』
そんな会話をしてから2年ほど経った。
ライがいない戦闘はまともに戦えない。
Dyticaは基本ライが指示を出してその通りに展開していく。
何かあった時カバーに入ってくれるのもライ。
前衛でも後衛でもできたのがライ。
誰かの後ろに来た敵に誰も気づいてなかったらそれを何も言わずに倒してくれていた。
それがライが居なくなった今はどうだろうか。
それぞれが勝手に突っ込んでって各々怪我をして帰ってくる。
前まで賑やかな声が響き渡っていた拠点は今日も声など聞こえない。
そんなある日。
カゲツからある連絡が来た。
その連絡に俺は不気味な笑みが浮かんでいるがデバイスの画面越しに見えていたのにその笑みを辞められなかった。
mrkm視点
今日の任務は里の方の任務だったから路地裏を通って敵を追い、殲滅させる。
歌声が聞こえたため当たりを確認すると倒したはずのKOZAKA-Cが絶えず立ち上がってくる。
状況を確認するために木の上を見ればライのような背格好の人が、ライが使っていたハンマーのようなデザインをしたマイクを持っていた。
顔には仮面をつけているし青と黒のロングコートを来ているため分かるのは大体の身長だけ。
それでもその人物はいなみ以外の何物でもない様に見えた。
それと同時に理解した。
なぜ倒したはずのKOZAKA-Cが起き上がってくるのか。
それはライの、いなみの歌声を聞いたから。
あの歌声はというかマイクは、KOZAKA-Cに何らかの影響をもたらすらしい。
「…ライ!!」
そう呼びながらライの方へと周りの木を使ってライが立っている木の目の前まで行けば1層強く、今までのライの歌声など比べ物にならないほど力強いがなり声が聞こえてきた。
その瞬間、またしてもKOZAKA-Cが起き上がってくる。
けれど先程とは様子が違う。
何度も無理やり起こされたことによって限界を迎えたのか何体ものKOZAKA-Cが倒れて動かなくなっていく。
それでもなお無理やり動かすようにライは歌い続けている。
「いなみ、お前の負けやで。」
そう声をかければ観念したのか歌うのを辞めた。
かと思えば後ろに倒れていく。
ここは木の上。
しかも西の中で一番大きいと言われている御神木。
そんな木の上から落ちたら死んでしまう。
急いでライを抱き抱え2人に連絡をしたあと急いであの場所へと向かう。
ライ、これからはずっと一緒だからな。
絶対に逃がさない。
inm視点
あの後俺はヴィランとして戦っていた。
今まで運良く俺が居ることに誰も気づ居ていなかった。
だから安心して歌えた。
俺の歌とマイクが揃えばそれはKOZAKA-Cを動かす道具となる。
KOZAKA-Cを強化することも弱体化させることも変異体を作ることもできる。
あの人は俺が作った機械に特別な力を与えてくれた。
それを利用して戦っていたことに今まで誰も気づいていなかったのに。
2年も経ったから俺の事なんて忘れているだろうと思い前線へと向かったのが悪かったのかカゲツに出会ってしまった。
今までみたいに今回もバレないだろうと思っていたら普通にバレたし最悪。
なんて思ってたら力を使いすぎたのか普通に倒れた。
あの高さなら死んでる。
はずなのに。
なぜ俺は今手錠と足枷、首輪が着いた状態で薄暗い部屋にいるのだろうか。
そう思いよく部屋を観察していると足枷には鎖が着いていて鎖は鉄格子に巻きついていることがわかった。
せめて鎖は外せないかと鎖に触れようとすると手に電流が走った。
「ぃッ゛たぁ……。なにこれ…………。」
つい声が漏れた時どこからかドアが開く音がした。
「……ライ、?あぁ、起きてたんですね。
おはようございます。」
聞き覚えのある声が聞こえて顔を上げるとそこには星導が居た。
なぜ?本来ヒーローだった者がヴィランとして人々を傷つけていた場合ヒーロー協会から死刑が執行されるはず。
でもここはとてもヒーロー協会とは思えない。
どこなのかと考えながら周りをキョロキョロと見ていると星導が鍵を開けて牢屋の中に入ってくる。
「ライ、おはようは?」
「ぁ、ぉはよう……。」
いつもの笑顔を浮かべているはずなのに目は笑っていなくてこわくなる。
「そうですよね?俺らがライに挨拶したらちゃんと挨拶返してくださいね?」
「……ぅ、うん。」
「いい子。」
そう言って今度こそ心からの笑みを浮かべた星導に頭を撫でられる。
「ライ、ここがどこか知りたいですか?」
「知りたい……。」
「いいですよ。教えてあげます。
ここはね、俺たちがライのために作った家です。」
「ここからライは出られないし、例え出れたとしてもライはヒーロー協会の人間に殺されます。
だから、逃げようなんて思わないでくださいね。」
そう言いながら愛おしいものを見るような目で見ながら俺の首に着いているものを優しく撫でている。
首を触られるのは普通に怖い。
元々苦手なのに首輪に鎖なんか着いているせいで余計に怖い。
「……ほ、しるべ。」
「どうしたんですか?ライ?」
「こ、こわい…から………。」
そう言いながら俺がやめて欲しいと伝えたのは俺をここに閉じ込めたうちの一人。
怒られてしまうかもしれないけど今俺が嫌がることをしているのはここにいる星導だけ。
なんでもいいからやめて欲しかった。
「ライ、ライは本当に可愛いですね。」
そう言いながら頭を撫でられたと思ったら急に殴られた。
「ぃ゛ッ、!!たぁ……。」
「痛がってるライも、怖がってるライも可愛いですね。
でも、これは悪いことしたライが悪いんですよ?」
「ぅ゛〜〜ッ、ご、めんなさぃ。」
「ちゃんと謝れて偉いですね。
じゃあ、小柳くんとカゲツもいるので呼んできます。
ちゃんといい子にしてるんですよ?」
こくこくと勢いよく頷く。
俺はもう二度とここから出られないのだと思うと絶望する。
どれだけ傷ついていても絶対にヴィランになるのは行けなかったと今思うが時すでに遅し。
助けて欲しい。でも助かれば俺は殺される。
これから逃げられない苦痛の日々が始まるのを理解したライの目に光などなかった。
コメント
2件
て、天才ですか、、!!! 2回もリクエスト応えてくれてありがとうございます、!!! もう神としか言いようがありません、😌