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「えーっと…監獄に行かないと…」とネムが言う
監獄とは迷冥界の人生に飽き、天国、地獄に行きたいものが集まるところだ
抜除氏はそこにいる人々を狩る
例外もあるのだが…
「ぐァぁぁ…?」と人の形を成してない何かがネムたちのまえに立ちはだかる
「抜…最近出るわね…」とスカーレットは鎌に手をかける
抜、とは監獄に行ったものに何かが起こった例外というものだ
「スカーレット、早くやって」と抜を指さし言う
ネムがそう言うと同時スカーレットが鎌を持ち跳躍する
数メートル飛び鎌を振り上げ抜に突き付ける
「アァァァァッ!! 」と抜は雄叫びを上げ消滅した
「ひと仕事したわ〜」と鎌に付いた血を飛ばしながら言う
「元あった仕事じゃないから仕事自体は片付いてないんだけど…」やれやれとネムは監獄へ歩き出す
「来たよ〜」とネムは看守室に声をかける
「いらっしゃいんし〜」と眼鏡をかけ白衣を来た女性がだるそうに言う
「あ、あんたがいるんだ」とネムがその顔を見て少し驚く
「そんなに驚くかぇ?」と女性がカナハに似た喋り方をする
「コーヒーある〜?」とスカーレットが後から看守室に入ってくる
「スカーレットはんもいらっしゃいんし〜」
とタバコに火をつける
「あ、カナヤここに派遣されていたの?」
「そうでありんす〜」と気だるそうにスカーレットにコーヒーを渡す
「あんたらは何も変わらないねぇ…」と奥から声が響く
「ネム、いらっしゃい」と中性的で個性を削ぎ落としたような、唯一言うならば雑に括った髪を邪魔にならないようにあげているというだけが特徴の人物がネムの頭を撫でた
「ミク!」とネムは中性的な人物に抱きつく
「身長もでかくなったかぁ〜?」とミクと呼ばれた人物はネムと視線を合わせるために少ししゃがむ
「ミクぐらいすぐに越すもんね!」とネムは背伸びをする
「おーおーすぐに越されるのか〜」とネムを抱き上げソファに下ろす
「…ミクに会った時だけ子供っぽくなるわね……」とスカーレットが悲しそうに言う
「寂しいでござんす?」とカナヤがタバコを吸いながら言う
「たしかに早く大人になろうと背伸びをするネムはミクにあった時は背伸びをせずにそのまま、ありのままのネムでござんせんね…」とカナヤが目を細め言う
「…仕事してくるわ」と看守室を出ようとするスカーレットの方に手を置くカナヤ
「…何よ」
「たまにはスカーレットはんも甘えんしゃいね」とニコッとなれない笑顔を見せるカナヤ
「…はいはい」と苦笑いをするスカーレット
「仕事しに行くなら一緒に「いい」
「今ぐらい、子供っぽくしときなさい」とスカーレットは全てを見透かす目でネムを見据える
「…終わったら迎えに来てよね」
「わかってるわよ…」とスカーレットは看守室をでていく
「これ…自分がお守役任された感じかぁ…」
「そんぐらいスカーレットはんが信頼してるってことでござんすよ」
「…昔は竜胆でござんした……」
「は?竜胆?」ネムの隣に座りながら言う
「分かったら答えを言うござんしょ〜」とカナヤは看守室を出ていった
「ミク〜遊ぼ〜」とネムは手招きをする
「……ネム」とミクは凛とした声で言う
声のせいか、ネムも喋らないからかその言葉は部屋の中に響いた
逃げテ