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「お前ッ…!!絶ッ対に”ッ…!!」
「すごいでしょ。これ。」
「rdをッ…!!そんな風にッ……!!」
その瞬間、俺の体の内側から燃え滾る物があった。細胞の一つ一つが膨れ上がり、悲鳴をあげる様で、目は赤黒く変色。棘の弾丸を打ち込まれたところからツルがギュルギュルと伸びて行く。
「その程度。俺でも押し返せる。」
rdのマフラーが俺に向かって、凄いスピードで向かってくる。マフラーの先が硬くなり、槍のように尖る。
俺のツルは、スパスパと切り裂かれ、肩と足を貫いた。rdのマフラーを汚したくなかったが為に、攻撃が躊躇われてしまった。
膝から崩れ落ちるように倒れ込んでしまい、立ち上がれなくなってしまった。それでも俺の目は奴を睨んでいる。
「いいマフラーだね。柔らかくて暖かい。」
「フーッ…フーッ…。」
「息が上がってるよ?大丈夫?休憩する?」
「テッメェッ……!!」
「君の能力素晴らしいね。きっとこれは適合者さえいれば、戦争にも使えるよwまぁ、今のところの適合者は僕だけなんだよ。他の者は、細胞単位での拒絶反応で死んでしまったよ。残念だねぇ。」
「rdの意思をッ!!汚すなァッ……!!」
「rdはッ!!戦争なんて望んでない…!!」
「俺はッ……!!」
「だって。笑えるね。この世界の平和のために、この力は使うよw」
先端の尖ったマフラーが俺の方へ向かってくる。避けられない。「ブチブチブチッ」と音がした。
「あ”ァあう”ァ”か”あ”ッ…!!ッか”ッヴアッあ”ァ」
火の海になった病院の敷地内に響き渡る断末魔が耳の感覚を抉って行く。
足が、もう、感覚が、ぁ、無いッ、から…
腹を、腕を、傷口を、刺して、抉って、掻き混ぜて。やりたい放題だった。俺は、怒りで我を失いかけていた。
穴だらけの体を起こして、かろうじて残った片目で睨む背中のあたりから出たツルで立っているが、ずっと崩れ落ちそうになっていて、立つだけで精一杯だった。
「まだ立つの?流石人外だね。」
「rd…の、マフラー…をッ…返せッ…!!」
「人間辞めてるじゃんw身体中穴だらけで立つとかw痛くないの?w」
「死ね…ッ!!」
「そんな身体でどうするのさ。」
「身体中穴だらけ、片耳片目を失って足の感覚もない。出血多量で貧血で、感覚もない。骨まで綺麗に見えてるね。rd君って君との相性良かったんだね。綺麗だよ。」
「ブツンッ……。」と何かが切れる音がした。いや、正確にはしてない。でも、俺の意識はそこで途切れた。
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