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普通に学校に行って、友達と喋って、授業を受けて、帰るだけの日常──
そのはずだった。
sha「⋯は? どこや、ここ⋯」
気づくと俺はどこか見知らぬ神社の鳥居の前に立っていて、頭の中には声が響いてきていた。
──こっち来て。こっち、鳥居の中に──
知らない声。
知らない喋り方。
知らないはずの音──
sha「⋯誰やねん、お前」
どこから聞こえるのかも分からない。頭の中に直接響いてくるような声に、俺は声を返した。
──こっち来て──
ざぁ、と風が俺の髪を揺らす。
鳥居の奥から鈴の音がした気がした。悲しいような、嬉しいような、そんな音。
怖い、と。
行きたくない、と。
そう思ったはずなのに。
気が付けば、鳥居の奥へと踏み出していた──
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