テラーノベル
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とん、と足が地面に着いた。
その途端にパッと目の前が開けるような感覚があって、俺は慌てて辺りを見回した。
前には参道。横には森林。後ろには鳥居。
完全に知らない場所だった。
sha「⋯どーしよ、これ」
途方に暮れた俺がもう一度あたりを見回すと、視界の端に人影が見えた。
橙色の作務衣に、〝天〟と書かれた紙面をつけた少年。身長は俺より10cmくらい低くて、やけに細いのに、妙に元気そうだった。
⋯小学生? 迷子なんかな。
俺が話しかけようと一歩踏み出した瞬間、少年と目が合った。
⋯いや、体ごとこっちを向いた。
?「⋯え?」
素っ頓狂な声を上げて俺をまじまじと見る少年に、少しだけイラッとした。理由は知らん。
sha「⋯誰やねん、お前」
?「こっちのセリフ過ぎひんか」
少年は困ったように頭をかいた。細い黒髪が指の間を通ってサラサラと流れていく。
?「⋯俺はrbr」
rbr「まぁ、呼び捨てでも何でも、好きに呼んだらええわ」
少年──rbrはそう言って手を差し出した。俺がその手を握ろうとした、その瞬間。
rbrはバッと手を引っ込めて、焦ったような顔をした。
sha「は? 何やねんお前」
rbr「いや、すまん。あんさんのせいじゃないんやけど、ちょっとした事情ってやつや」
申し訳なさそうに笑うrbrに少しの不信感を覚えたが、それくらいは誰にでもあるかと気にしないことにした。
rbr「で⋯えーっと、」
俺を呼ぼうとして困ったように考えあぐねているrbrに、俺は小さくため息をついて言った。
sha「卯月 春琉(うづき はる)」
その言葉を聞いて、rbrは嬉しそうに肩を揺らした。
rbr「ハル?」
sha「shaでええ」
rbr「shaね、わかった」
rbrはふわりと花が咲くような笑顔で笑った。その笑顔がまたどうしようもなく悲しく見えて、胸の奥がぎゅっと掴まれた気がした。
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