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題名
魔女と少年
これは、ある御伽噺のお話
『厄災の魔女と救世主』
昔々、とてもとても悪い魔女が居ました。
魔女は自然の恵を奪い、この国を飢饉に陥れた。
毎晩のように人を殺し
物を盗み
街を壊し
国は復興不可能かと思われました
でもある日、救世主が訪れました
救世主は魔女を追い払い、神秘的な力で国を復興しました
それが今の王様の先祖です。
そんな、普通の御伽噺
でもある少年は疑問を抱いた
「何で、こんなに都合のいい物語なんだろう」
「何で、救世主は訪れたんだろう」
「魔女って本当にいるのかな?」
「王様を目立たせるための嘘なんじゃ無いの?」
疑問は成長するにつれ大きくなっていった
「今の王様は587代目、何でこんなに昔の記録が残っているの?」
大人は何も言わなかった
いや、言えなかったのだろう
そのまま月日は流れ
ある日森を歩いていると、誰かの声がした
可愛らしい、けど芯の通った声だった
「貴方、もしかして!」
「だ、誰ェ!?」
思わず尻餅をつく
まさか少女とは思わなかったので、驚いてしまった
「貴方、厄災の魔女と救世主に疑問を持っているのでしょう?」
「ま、まあ」
「名前は!?」
「ルカ」
「あら、私と同じね!私もルカ。」
「ルカ・アリーシェよ。」
「アリーシェってもしかして、」
「そう、私は王族。」
「そして、”厄災の魔女”」
「厄災の、魔女!」
本当なの、?逃げないと、?そんな考えが頭をよぎった
でも、それ以上に彼女に興味がある。
「貴方が疑問を抱いているように、あの話は本当の事じゃない」
「ぐちゃぐちゃに真実を折り曲げて、歪ませた御伽噺」
そして、彼女は語り出した
本当の『厄災の魔女と救世主』を
昔々、1人の少女が生まれました
その少女は生まれつき不思議な力を持っていました
王様はその力を利用しようと考えました
遥か遠くの大国へ戦争を仕掛けたのです
王様は幼いルカをこき使い、自然の恵みを奪い
人を殺し
財宝を奪い
街を壊した
そして、ルカを使い直し、あたかも自分が救世主である、と思わせたのです。
その後少女は王様の命により、森へ捨てられ
2度と帰ってこれないように封印されました
何十年、何百年、何千年と時が経ち
封印が緩み、少女は自由に行動ができるようになりました
「これが今の状況」
「で、私はこの腐った王国を一度叩き潰して、新しい国として生まれ変わらせたい」
「貴方なら御伽噺も疑ったし、頭も良さそうだし、次の王様にピッタリね!」
「え、僕が王様?」
「僕なんかに務まるの、?」
「大丈夫よ、しばらくは私が教えてあげる!」
「その洞察力と頭の良さを使えばきっといい王様になるわ。」
「が、頑張る」
「それじゃあまずは、腐った上層部を消しにいくわよ」
「私に摑まって!」
「は、はぃ」
初めて見た空からの景色
広々とした、空
下に広がるのは住んでいる街並み
今まで味わったことない開放感
額には汗が滲み、唾をゴクリと飲み込んだ
だけれども、心は跳ねていた
「わぁぁぁ!凄い!」
「でしょ?でもね、この綺麗な姿が保たれているのだって」
「封印しただけじゃ飽き足らず、私の力で保っているのよ」
「なにからなにまで、酷い、、」
「さぁ、着いたわよ」
「ここから、貴方と私の下剋上が始まるの!」
この時、誘いを断っていれば
この手を取らなければ、あんな結末にならないで済んだもしれない
城に着いた途端、彼女の声色が変わる
声が低くなり、聞いているだけで震えてしまう様な、そんな迫力のある声だった
「さぁ、今までの復讐よ」
風が舞い
水が流れ
雷が落ち
炎が燃え盛る
城は崩れ
住人たちは逃げ惑い
正に、地獄絵図
「え、、?な、なんでッ」
「腐ってる王族を倒してッ」
「いい国を作るんじゃ、なかったの!?」
「そんなわけないじゃない」
「私の話した御伽噺は本当のこと」
「でもね、私はもう」
「闇に堕ちてしまった」
「もう戻れない」
「人を殺し、国を壊す」
「今の私は、本当に」
「”厄災の魔女”なんだよ」
そう言った彼女は
とても危険な香りがして
でも、今までで1番
美しかった
その後、厄災の魔女と化した彼女は、国を滅ぼし
生き残ったのは少年1人になった
「なんで、なんで僕だけッ」
「僕も殺せよ、、他の人達みたいに!!」
彼女は少し沈黙し、
口を開いた
「だって、貴方はこの国の、」
「王様にならないと、いけないの!」
「は、、、?」
意味がわからなかった
だってコイツは
この国を滅ぼしたんだぞ、?
みんなを、殺したんだぞ、?
なんで、なんで今更、、!
「今更、でしょ?」
「でも、こうするしかなかったの、ごめんね、ルカ」
「これが、最善手なの、」
そう言った彼女は、今までで1番弱々しくて
役目を終えたかの様に、消えてかかっていて
そして、ゆっくりと確実に、消えていった
最後まで彼女は、謝っていた
その後、僕には不思議な力が芽生えたようで
人々を蘇生し、国を復興した
これが彼女の願っていたことかはわからない。
でも、ただ一つわかるのは、今この国は平和だ。
それだけで、きっといいのだろう。
エピローグ
昔々、ある女の子が生まれた
運命の悪戯か、その女の子は不思議でとても危険な力を持っていた
その女の子は力をコントロールできなくなり、
厄災の魔女と呼ばれた
女の子は心優しかったがために、その現状を受け入れられず、しばらくの間身を隠した
でもいつしか、厄災の魔女が御伽噺になったころ
彼女は、覚悟を決めて再び現れた
そして、ある少年と話し、この国を更に良くしようとした
でも、力は再び暴走してしまった
この力はもう、誰も止められない
そう気づいた彼女は、自らを殺し、その力の一部を少年に渡した
そして、少年は受け取った力を使い、この国を更に平和へと導いた
この物語は魔女と少年と名付けられ、今でも多くの子供たちが読む絵本となっている
魔女と少年、完
あとがき(読まなくてもいい)
ここまで読んでくれて本当にありがとうございます。
こんな語彙力終わってる文章力ない文章ですが、楽しく読んでもらえたなら幸いです。
つまらなく読んだならごめんなさいね。
それじゃあこの小説で、玲由のコンテストに行ってきます!
みんなもコンテストに興味があったら、参加してみるのもいいかも。
3/9現在、まだ期限は残ってるよ。
2回目だけど、読んでくれて本当にありがとう!
コメント
6件
え、おもろ 最高やん!!👍👍
めっちゃ良いやんこの話! 「最後まで謝っていた」これは泣きそうだった。あと、その厄災の魔女って言われてた子の…不思議な能力は…具体的に何か、あるん…?全体的な意味?