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- ̗̀⚠︎ ̖́-
👻 × 💡
にょたゆりです
先天的女体化の学パロ、いじめ表現有り
苦手な方はご注意ください
👻さんがだいぶ💡さんに甘いです
既に付き合ってます
幼なじみ設定
💡視点
中学の時から機械を作っていると良く色々なことを言われていたから慣れていたつもりだったけどそれは違うでしょ…。
なんて思ったところで誰にもこの思いは届くはずもないから今日も1人教室に残って教室の掃除をする。
いつも通り教室でいつも通り色々言われるだけかと思ったら殴られて蹴られて、私も一応女だから可愛く居るための努力をして可愛くなったのにロウちゃんもこんな奴に好かれてるなんて可愛そう。だのこんな奴のこと好きなはずがない。だの言われた。
そこまで思い出してほうきの柄を強く握る。
もしかしたらずっとそうだったのかも。
ロウは優しいから私と一緒にいてくれてるだけで本当は私の事なんて好きじゃなかったのかも。
じゃあ今までずっと私のわがままに付き合わせてたんだ。
なんてネガティブな考えが止まらない。
ロウはそんなこと思ってない。そう思えば思うほど本当にそうなのだろうかと考え始めてしまう。
ロウにまで迷惑かけるなんてって今まで思ってたけどずっと迷惑かけてたんだ。
視界が歪み上手く掃除ができない。
アザができてしまいそうなほどの力で蹴られた足が今更痛みを主張してきてじくじくと痛む。
せめてこんなところじゃなくてもっと安心できる場所で、誰にも見えないところで泣きたい。
それに怪我したのは足だけじゃないからちゃんと手当したい。
だから早く終わらせなくちゃ。なんて掃除に意識を持っていこうとしても出来るわけが無いし涙も止まる訳もなく声を押し殺して一人で泣いていたらこの教室に向かってくる足音が聞こえ始めた。
もしかしてこんな時間まで残ってる生徒が居ないかの確認?とか委員会の帰りの子?とか忘れ物取りに来たのかな?とかぐるぐると止まらない考えを始めそうになるけどそんなのどうでもいい。
今の私は伊波ライじゃ、私じゃない。
お願いだから来ないで。なんて願っても意味は無くて。
入ってきたのは今1番会いたくなかったロウで。
神様はひどい、こんな時ぐらい味方してくれてもいいのに。
でもそこまで考えて思い出す。
昔私のことを助けてくれたロウなら、また助けてくれるかも。見捨てないでくれるかも。
私の事を見捨てた神様より、助けてくれたことのあるロウの方が私の神様なのかもしれない。
ねぇ私の神様。また助けてくれる?
👻視点
いつも通りライと一緒に帰ろうと思って校門前で待ってたけどいつまで経ってもライが来ない。
もしかして帰ったのかと思い下駄箱を覗いて見たら靴は普通に入っているし何かあったのかと思ってライの教室に入ったら一人で掃除をしながら泣いていて。
「…ライ、?」
カバンなんてどうでもいい。
そう思いながら落ちていくカバンをそのままにライに急いで近寄って涙を拭おうとしたら震えた手であたしの手を握られた。
せめて抱きしめてあげたくて背中に手を回そうとしたら小さな声で大丈夫だよ。って言われた。
そんなに泣いてるのに平気なわけないでしょ。
なんて口から出そうになりながら嫌がってる理由も、泣いてる理由も私には分からないからとりあえず抱きしめるのは後でにしようと思って涙を拭ってあげたらずっと震えていたライが自分からハグをしてくれて。
今までずっと押し殺してたであろう嗚咽も小さな声ではあったけど漏れ出てきてて。
こんなに泣いたら明日は目腫れちゃうよ。
とか言いたかったのに。
綺麗な夕焼けのような朝焼けのような色をした瞳から溢れる透明なそれは酷く綺麗で儚く、白い肌に映えていて柄にもなく見蕩れてしまう。
直ぐに言いたいことを思い出して口を開く。
「…ライ、あたしも掃除手伝うから早く終わらせてさ。
あたしの家来ない?」
💡視点
今ロウの家に行ったら泣きついてしまいそうだから行かないようにしようって思ったのに予想してた声色よりも酷く優しくて甘い声で誘われて。
普段ならそんな声出せたのとか。行かないよとか。そんなに私の事好きなのとか。冗談も言えたのに今だけは言えなくて。
静かに頷く。
今だけは、今だけはロウの優しさに甘えていたい。
落ち着いたらロウの隣から居なくなるから。
今だけは。
そう思いながらロウと一緒に掃除をする。
それから数分で掃除を終わらせて一緒に帰ろうとしたらロウに引き止められた。
「ライ、ちょっと待って。」
「ロウ、?どうしたの?」
「ライ、足怪我してるでしょ。
ほら。背中乗って。」
「え、?いや、怪我はしてるけどそこまで酷くないから平気だよ。
自分で歩いて帰れるよ。」
「ここからお姫様抱っこで行くのとおんぶならどっちがいい?」
「…。」
さすがにお姫様抱っこは恥ずかしすぎる。
ずるい。
そう思ってロウの背中に乗る。
「お前めっちゃ軽くない?」
「そう、?」
「うん、めっちゃ軽い。」
なんて他愛も無い会話をする。
こんな時間がずっと続いて欲しいな、なんて思ってたら安心してきて眠気が限界になる。
👻視点
ライをおんぶしながら帰っていたら急にライからの返事が無くなった。
きっと寝たんだろうなと思ったからそのままにしておく。
それより気になるのはライの足の傷。
明らかに量が多すぎる。
しかも足だけじゃない。
ライは普段あんまり物にぶつかったり物を落としたりもしないので何かあったのだろうけど。
もしかして……。まぁ今考えても嫌な予感が色々湧き上がってくるだけで結論が出るわけではないし家に帰ってから話を聞くなりなんなりしようと思って帰路に着く。
家まであと少し。というところで苦手な後輩達に出会ってしまった。
いつもライの悪口を言ってくるやつら。
もしかして、ライの怪我はこいつらのせい…?
『あれ!ロウ先輩だ!!お疲れ様です』
「ぁ〜、ども。」
『それ、ライ先輩ですか?』
「ライだけど。それがなに?」
『いやぁ〜、ねぇ、?笑』
『その先輩、前ロウ先輩のこと悪く言ってましたよ?笑』
『その先輩と一緒に居ない方がいいんじゃないですか、?笑』
『いっつも笑ってて気味悪いし、口も悪いじゃないですか笑』
「あたしが、ライと居たくてやってるだけだからそれとライは人の悪口を言うようなやつじゃない。
話はそれだけ?もう家帰りたいんだけどいい?」
『え、。』
『ぁ、いや、』
「それだけなんだな。じゃあ帰るわ。
次ライのこと悪く言ったら許さないから。
覚えといて。」
そう釘を刺して家へ向かう。
まだやるべきことは残ってる。
ライのメンタルケアもそうだけど手当もしなきゃ。
ライの白くて綺麗な肌にアザをつけたこと絶対後悔させてやる。
それに今日の事でライの誰にも奪えない程の光を放つ太陽みたいな眩しいくらいの可愛くて元気が貰える笑顔が見れなくなったらどうしてくれるんだ。
ライに出会ったばかりの時にあたしは心は汚れきってて素直に話すらもできなかったのに、顔も見れなかったのに、ずっと酷い態度を取っていたのに諦めずに、捨てずにずっと真っ直ぐあたしに向き合って寄り添って話をしてくれた。
今度はあたしがライを助けるとき。
さっきは次、なんて言ったけど次なんてある訳無いだろ。
こういう時ばかりはあたしがロウルフのドンをやってることを褒めたくなる。
さぁ、明日は掃除をしよう__________。
きっと明日は燃えるゴミの日。
明後日にはきっと少しだけ世界が綺麗になってるはず。
まっててね、ライ。
ライのことを傷つける人は全員、あたしが消してあげるから。
きっと、きっと明後日には貴方の心に影を落とすものは全員いなくなってるから。
貴方はあたしの、あたしだけの神様。
でも、神様もたまにはゆっくり休まないと。
だから、明日はあたしがライの代わりに世界を綺麗にしてあげる。
あたしもライの、ライだけの神様になりたいから。