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ユーマ「俺は…皆んなと戦いたい!」
「戦闘の経験なんて無いから足を引っ張るだけかもしれないけど…それでも!皆んなと一緒に居たい…!」
強く拳を握る…。何かを決意したかの様に瞳に熱い炎をやどしカシェルを見つめる
それに応える様にカシェルが優しく微笑む
カシェル「うん…君ならそう言ってくれる思っていたよ…」
ゆっくりと椅子から立ち上がるとユーマへと近づき、こう言う…
カシェル「ユーマ…君を正式にエデンの仲間として歓迎しよう…!異論は認めん!」
サーヤ「ほ、本当に良いんですか…ユーマさん…?」
ユーマ「うん!最初は頼りないかもだけど俺なりに頑張るよ!」
サーヤ「し、しかし…!」
サーヤの言葉を遮る様にゼダがサーヤの肩を軽く叩く
ゼダ「サーヤ…ユーマの意思を尊重してやろう。危なければ俺達で守ってやれば良い」
サーヤ「それは……いえ、そう…ですよね!」
「ユーマさん!これからもお願いしますね!」
ユーマが笑顔で答える
ユーマ「はい!」
その後、10分程度だろうか?4人で話しをしていると誰かが扉をドンドンと叩く音がする
カシェル「誰だ!」
男性「申し訳ございませんカシェル様!しかし急を要する事が…!」
カシェル「入れ」
男性「はい」
1人の男性が焦りながら入ってくる
男性「じ、実は…街周辺で新種の天獣が出ました!」
カシェル「なっ!被害は!」
男性「被害は出ておりません。しかし…足止めがいつまで持つか…」
カシェル「足止めは誰が行っている?」
男性「アルマさんが1人で…」
サーヤ「え…?1人でですか?!」
「そんな…アルフィナさんは?」
男性「アルフィナさんは報告のため1人で帰還されました」
「詳しい事は本人に聞いた方が良いかと…」
男性が大声でアルフィナを呼ぶと余程急いで帰って来たのかいまだに息を切らしているアルフィナが入ってくる
アルフィナ「失礼致します。カシェル様…」
カシェル「まずは無事に戻って来てくれてありがとうアルフィナ」
アルフィナ「いえ……私にはこれくらいしか出来ませんでしたから…」
カシェル「何があったのか教えて貰えるかな?」
アルフィナ「はい。サーヤ達と別れた後、私はアルマと周辺調査へ行きました…」
数時間前…
アルマ「可笑しいな…」
アルフィナ「え?どうかしたの?」
アルマ「本来なら既に何体かの天獣と遭遇してるはずなのに気配すら無いんだ…」
アルフィナ「確かにそうね…逆に不気味だわ〜…」
そんな会話をしながら数十分間歩いていたが、いきなり大きな地震がおこった
アルフィナ「な…何?!この地震!」
アルマ「アルフィナ!何か来る伏せろ! 」
アルマが叫んだ通り森の奥から今まで見たことも無い天獣がこちらへ向かって走って来ている
アルフィナ「な…何よあれ…。あんな天獣知らないわ…それに大き過ぎるわ…」
天獣の大きさはアルフィナの身長の何十倍もあった
見たことも無い巨大な天獣を前にしてアルフィナは恐怖からかその場に座り込む
アルフィナ「無理よ…あんなの…」
天獣がアルフィナを狙い鋭い爪を突き立て攻撃しようとした時…
アルマ「アルフィナ!立て!」
アルマが腰に吊るしていた刀を抜きアルフィナを庇う様に天獣の攻撃を弾き飛ばす
アルマ「此処は俺がなんとかする!その間にアルフィナは拠点へ戻りこの事を報告しろ!」
アルフィナ「そんな…いくらアルマでもこんな天獣相手じゃ…」
再び攻撃して来た天獣の腕をアルマがたった一振りで切ってしまう。そしてアルフィナを横目で見る
アルマ「こんな天獣ごときに俺が劣るとでも?」
「さぁ、早く行って…」
アルフィナ「…わ、分かったわ…」
その後はただ急いで走り戻って来たらしい
カシェル「なるほどな…遭遇したのがアルマだったのが不幸中の幸いか…」
「アルマなら負けるという事はないだろう」
ユーマ「どう言う事ですか?」
カシェル「そうか、ユーマは知らなかったね」
「さっき、能力を使わずに天獣を倒せる8人がいるって言ったよね…アルマはね、その中の1人だよ」
ユーマ「え…?マジ…?」
カシェル「?…うん?大マジ」
ユーマ「え、ええぇぇ!!!」
「アルマさんが…あの8英雄の1人…」
カシェル「そうそう、8英雄とも呼ばれてるね。というかその様子だと既に会ったんだね」
ユーマ「は、はい」
カシェル「ん〜…あ!じゃあこうしよう!」
「ユーマの初任務はアルマのサポートだ!今すぐサーヤ達と現場へ向かいサポートしろ」
「いいね?」
ユーマ「はい!」