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※口調迷子です

※作法や音の違いがあります


あたたかい目でご覧下さい!!!!!!!







不破視点

中三の時。父親と母親の言い争いに嫌気が差して、家を飛び出した。全く通った事のない道を通ったりして、全部を振り払おうとした。


そしたら、雨が降ってきたんだ。


天気予報なんて見ないし、飛び出してきた訳で傘なんて持ってなくて。

帰りたいと思える家もなくて、ただただ突っ立ってた。それしか出来んかったし。

雨のアスファルトの地面に当たる音が、母親の金切り声が、父親の怒声が、世界を多い尽くしてる気がして、耳をそっと手で塞いだ。そんな時、ある音が耳を掠めた。




パァン




その音は俺の心を一瞬で、貫いた。



いつの間にかまた、走っていた。確信なんてないのに、確かな足取りで。

雨の音が五月蝿かったのに、その音だけは鮮明に聞こえた。


ーー



パァン



走り出してからどれぐらいだろう。近くの高校だった。学校の裏?みたいな、開けた場所にたどり着いた。

汗と雨と色んなものが混じってシャツは最悪の状態だった。

どうやら音はここからなっているらしい。少しだけ顔を出して覗くと、人が見えた。

茶色みがかった黒髪に赤いメッシュで、俺と大して歳は変わらなそうに見えた。

その少年は背丈に合わない、大きな弓を、顔色一つ変えず引く。

手を離したと思った瞬間また、


パァン


と音がなった。呼吸の仕方を忘れる程、見惚れてしまった。

矢が飛んでいった先を見ると白黒の円の真ん中より少し下に刺さっていた。

そこには一本だけでなく、二三本刺さっていた。


刺さっていた矢に気をとられていると声がした。


[三枝~!!お前今日何本引くつもりだ~?雨も強くなりそうだし、矢が壊れちまうぞ~?]



その声で少年一人だけじゃなかったと気づく。


「○○先輩!!今日なんか調子良くてぇ…駄目になったら先輩の借りますよ!!」



[何言ってんだよww俺のが壊れるだろw]

「あぁww」

[ーーw?ー!!?]

「w!!~?!」


盗み聞きをするつもりはないが、なんとなく会話が気になった。

会話をきく限り、あの子は三枝というらしい。


雨が少しだけ強くなった。もう帰らなきゃ、帰らなきゃいけないのに、目があの子から、

離れない。

心臓の音も雨の音に共鳴するように強く、速く鼓動を刻む。


やっと会話が終わったのだろう。三枝君はいつの間にか、歩き出していた。




あの子はなんなのだろう。三枝、下の名前はなんなのだろう。何年生なのだろう。

さっきの光景が頭でぐるぐるして、あの子を知りたい、という想いしか考えられない。





ずっとずっと鼓動は速いままで、ずぶ濡れなはずなのに身体は火照っていて。





これを恋と気づくのに時間はいらなかった。





どうやら俺は、あの子に一目惚れをしてしまったらしい。









プロローグ 終





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うぉぉ……えも……

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