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翌朝。
国見家。
朝。
「お兄ちゃん、朝練遅れるよ~♡」
妹。
元気。
国見。
死んだ目。
鏡の前。
「……最悪」
そこに映るのは――
ホスト。
少し整えた髪。
黒シャツ。
アクセ。
ちょっと雰囲気違う服。
昨日まで。
メイド。
ぶりっ子。
平成ギャル。
つまり。
**今日が一番マシ。**
国見。
少しだけ。
納得。
「……まぁ」
妹。
にやっ。
「ちょっと気に入ってる?」
「フリルよりマシ」
「ホスト口調も忘れないでね♡」
静止。
国見。
死んだ目。
「……だる」
「学校終わるまでだから♡」
人生終了。
***
朝。
青葉城西。
校門。
ざわっ。
ざわざわっ。
「え、誰?」
「かっこよくない?」
「芸能人?」
「え、国見くん……?」
少し雰囲気違う。
でも。
いつもより。
なんか。
かっこいい。
女子。
ひそひそ。
「今日の国見くんやばい」
「雰囲気違う」
「話しかけたい……」
国見。
死んだ目。
(帰りたい)
でも。
妹ルール。
**“ホスト口調継続”**
つまり。
普通に喋れない。
地獄。
***
体育館前。
朝練。
一番乗りは。
金田一。
ストレッチ中。
その時。
がらっ。
扉。
開く。
「おはよ」
低めの声。
金田一。
反射で振り向く。
停止。
二度見。
三度見。
完全停止。
(え)
(国見?)
(なんか)
(今日)
(かっこよ……)
脳内終了。
国見。
少し首傾げる。
そして。
一歩近づく。
「朝一で待ってるとか」
少しだけ。
ホストっぽく。
「俺、指名入ってた?」
虚無顔。
なのに。
妙に様になる。
金田一。
顔。
一気に真っ赤。
「っ!?!?!」
「ま、待ってねぇ!!」
国見。
じー。
数秒。
「へぇ?」
少し近い。
距離。
近い。
「じゃあ、顔赤い理由なに」
低め。
少しだけ。
からかう感じ。
金田一。
終わる。
「っ、赤くねぇ!!」
国見。
少し間。
そして。
ぼそ。
「……かわいい」
金田一。
停止。
「え」
国見。
死んだ目。
でも。
少しだけ。
ホストっぽく。
「朝から反応いいじゃん」
金田一。
もう無理。
その時。
がらっ。
及川登場。
「おっはよ――」
停止。
沈黙。
三秒。
「……………………え?」
花巻。
停止。
松川。
停止。
岩泉。
眉間押さえる。
及川。
「え!?!?今日ホスト!?!?!」
花巻。
「急に方向性変わったな」
松川。
「昨日メイドだったよな?」
岩泉。
「妹、センスどうなってんだ」
国見。
死んだ目。
低めの声。
「本日もご来店ありがと」
虚無。
及川。
床。
「wwwwwwww無理wwwww」
花巻。
「今日の国見ちょっとノってるだろwww」
国見。
少し間。
「……昨日よりマシ」
金田一。
まだ真っ赤。
その横。
国見。
ぼそ。
「朝練終わったら」
数秒。
「また指名、待ってる」
金田一。
完全停止。
及川。
絶叫。
「金田一ィィィ!!!お前今日死ぬぞ!!!」
体育館。
朝練開始。
でも。
空気。
おかしい。
なぜなら。
ホスト国見。
存在感。
強すぎる。
ジャージ。
なのに。
アクセ少し残ってる。
髪。
ちょっと整ってる。
そして。
目だけ死んでる。
及川。
まだ笑ってる。
「待ってwww国見ちゃん今日なんか強そうwww」
花巻。
「“ちゃん”じゃねぇだろもう」
松川。
「今日は接客モード?」
岩泉。
「お前ら早く準備しろ!!」
国見。
低めの声。
「朝から元気だね」
虚無。
でも。
少しだけ。
ホスト感。
及川。
「無理wwwテンション上がるwww」
***
アップ開始。
ランニング。
前を走る国見。
普通に速い。
フォームきれい。
なのに。
途中。
及川が横に並ぶ。
「国見ちゃ~ん♡本日のおすすめメニューは?」
国見。
死んだ目。
数秒。
「静かに走ること」
虚無。
少し間。
「おすすめしとく」
花巻。
後ろで爆笑。
「接客雑www」
松川。
「塩ホストすぎる」
岩泉。
「喋ってないで走れ!!」
***
レシーブ練習。
国見。
普通に上手い。
いつも通り。
省エネ。
なのに。
女子バレー部。
ざわざわ。
「今日の国見くん雰囲気違くない?」
「なんか大人っぽい?」
「でも顔眠そう」
金田一。
ちらちら見る。
気になる。
でも。
見すぎるとバレる。
その時。
国見。
ぴたり。
視線。
合う。
じー。
そして。
少しだけ首傾げる。
「そんな見て」
低めの声。
「俺、なんか変?」
金田一。
即赤面。
「み、見てねぇ!!」
国見。
少しだけ。
口元ゆるむ。
「へぇ?」
花巻。
「金田一、分かりやすすぎ」
松川。
「顔赤いぞ」
及川。
「青春だぁぁぁ!!!」
岩泉。
「うるせぇ!!」
***
休憩。
壁際。
国見。
水飲みながら座る。
金田一。
少し迷って。
隣。
「……疲れてない?」
国見。
少し見る。
数秒。
「平気」
そして。
小さく。
「……来てくれたんだ」
金田一。
「え?」
国見。
目閉じる。
「隣」
少し間。
「なんとなく落ち着く」
金田一。
停止。
花巻(遠く)。
「おい、今の聞いた?」
松川。
「もうほぼ告白」
及川。
「付き合ってないの意味分かんない!!」
岩泉。
「練習戻れ!!」
でも。
国見。
珍しく。
休憩終わるまで。
金田一の近くから離れなかった。
朝練終了後。
教室。
――ざわざわ。
ざわざわ。
理由。
ホスト国見。
継続中。
がらっ。
扉。
開く。
入ってきたのは。
いつもの眠そうな顔。
でも。
ちょっと雰囲気違う。
黒めの服。
アクセ。
少し整えた髪。
そして。
目だけ死んでる。
女子。
ざわっ。
「今日の国見くんやばくない?」
「え、普通にかっこいい」
「雰囲気違う……」
男子。
「誰??」
「いや国見だろ!?」
「昨日メイドだったやつ!?!?」
国見。
席へ。
ぽす。
着席。
机に伏せる。
そして。
ぼそ。
「……朝から騒ぎすぎ」
数秒。
妹ルール思い出す。
静止。
低めの声。
「騒がれるのも仕事なんで」
虚無。
教室。
崩壊。
「無理wwwww」
「ホスト続いてるwww」
「今日なんか完成度高くね!?w」
***
数分後。
がらっ。
「く、国見!」
金田一。
来た。
教室。
ざわ。
(彼氏)
(違う)
(でも彼氏)
(今日どうなる)
国見。
ゆっくり顔上げる。
数秒。
そして。
少し首傾げる。
「来ると思ってた」
低めの声。
「朝から顔見せに来るとか」
少しだけ。
ホストっぽく。
「俺、人気だね」
金田一。
即赤面。
「そ、そんなんじゃねぇ!!」
国見。
じー。
少し近づく。
「へぇ?」
そして。
ぼそ。
「じゃあ、なんで来た?」
近い。
近い。
距離近い。
金田一。
限界。
「……話したかった」
静止。
教室。
「「「おぉぉぉ!!!」」」
金田一。
(やば)
(口滑った)
国見。
停止。
数秒。
そして。
少しだけ。
口元ゆるむ。
「……そっか」
珍しく。
普通の国見。
でも。
次の瞬間。
「じゃあ今日も」
低め。
少し笑う。
「指名、よろしく」
教室。
大爆発。
***
一時間目。
先生、入室。
「席――」
停止。
視線。
国見。
三秒。
「……………………また?」
クラス。
崩壊。
「先生もう慣れてるwww」
「昨日メイドでしたwww」
先生。
頭抱える。
「国見」
「はい」
「今度は何」
国見。
死んだ目。
数秒。
そして。
低めの声。
「期間限定、営業中です」
虚無。
先生。
天井見上げる。
「……もう聞かん」
***
授業中。
静か。
数十分後。
国見。
眠い。
限界。
ちら。
隣。
金田一。
数秒。
そして。
自然に。
こて。
肩。
着陸。
教室。
静止。
金田一。
停止。
(来た)
(また来た)
国見。
ぼそ。
低め。
「……指名客、逃がしたくない」
虚無。
でも。
眠そう。
金田一。
顔。
真っ赤。
教室。
ざわざわ。
先生。
黒板書きながら。
「金田一」
「は、はい!」
「今日も動くな」
クラス。
大爆笑。
そして。
数分後。
国見。
完全寝落ち。
寝言。
小声。
「……金田一」
少し間。
「……今日も来て」
金田一。
心臓。
終了。
きーんこーんかーんこーん。
昼休み。
同時。
教室。
ざわっ。
理由。
――また。
国見。
金田一の肩。
使用中。
しかも。
今日は。
ホスト。
情報量。
多すぎる。
金田一。
動けない。
なぜなら。
先生命令。
**“動くな”**
国見。
すぅ。
完全に寝てる。
そして。
数秒後。
ぴく。
ゆっくり目を開ける。
ぼーっと。
数秒。
状況理解。
そして。
低めの声。
「おはよ」
小さく。
少し間。
「……まだいてくれたんだ」
教室。
ざわ。
(なにその言い方)
(彼氏じゃん)
(金田一死ぬ)
金田一。
真っ赤。
「……昼だぞ」
国見。
少しだけ。
目細める。
「昼か」
数秒。
そして。
少しだけ。
ホストっぽく。
「じゃあ、ランチ付き合ってくれる?」
虚無顔。
なのに。
妙に様になる。
教室。
「うわぁぁぁ!!!」
「指名きた!!」
「金田一予約客じゃん!!」
金田一。
「……行く」
即答。
静止。
自分でも驚く。
国見。
少しだけ。
口元ゆるむ。
「毎度あり」
***
廊下。
二人。
並ぶ。
国見。
眠そう。
でも。
今日は。
少しだけ。
機嫌いい。
人、多い。
押される。
その瞬間。
ぐい。
自然に。
国見。
金田一の制服、きゅ。
「……離れると迷う」
小声。
数秒。
妹ルール思い出す。
静止。
低めの声。
「ちゃんとエスコートして」
虚無。
でも。
離さない。
金田一。
顔。
真っ赤。
「っ、任せろ!!」
後ろ。
及川。
「うわ青春!!!!」
花巻。
「即答すな」
松川。
「金田一、飼い慣らされてる」
岩泉。
「お前らうるせぇ」
***
購買。
混んでる。
国見。
少し後ろ。
人に押される。
ぽす。
自然に。
金田一の背中。
ちょっと隠れる。
「……人多い」
ぼそ。
珍しく。
普通の国見。
金田一。
少し笑う。
「守る」
静止。
国見。
数秒。
じー。
そして。
少しだけ。
ホストっぽく。
「頼りになるじゃん」
低め。
「今日、延長したくなる」
及川(遠く)。
「延長!?!?!?」
花巻。
「言い方!!」
松川。
「金田一もう限界だろ」
金田一。
顔。
真っ赤。
でも。
少しだけ。
嬉しそう。
***
屋上。
昼。
なんとなく。
隣。
近い。
近すぎる。
国見。
もぐもぐ。
普通に食べる。
見た目。
ホスト。
中身。
いつもの国見。
そのギャップ。
強い。
金田一。
ちら。
ちら。
国見。
気づく。
「見すぎ」
数秒。
低めの声。
「そんな気になる?」
金田一。
「っ、別に!!」
国見。
じー。
そして。
ぼそ。
「……ふーん」
少し間。
ぽす。
また。
肩。
使用開始。
小声。
「……寝る」
そして。
寝落ち寸前。
ぼそ。
「起きたら、まだいて」
金田一。
停止。
及川(遠く)。
「もう付き合えってぇぇぇ!!!」
コメント
8件
国見ちゃんイケメン♡及川さんすぐ床行くのやめてもろてwww
国見ちゃん!!!イケメンよ!国見ちゃん!
まーた国見のターンが来たー!!😭💕 ホスト口調で虚無なのに金田一だけにはちょっと甘える感じとか、朝練で「かわいい」って言っちゃうとことか、もうずるすぎるでしょ!!「指名待ってる」からの屋上で「起きたらまだいて」って…每次お互いの距離が縮まってるのが尊すぎて胸が苦しいです…! 先生も「動くな」とかもう慣れてて笑ったw 及川さんたちのツッコミも毎回完璧で、この作品のテンポ大好きです!! 次の話も絶対読むぞ~📚✨