テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「文化祭〜!」
「いぇーい」
スマホを横に構えて一旦自撮りを挟む。
「ほんとはプリとか撮りに行きたいんだけどね」
「こんなクソ田舎にプリ機があると思うな」
「大阪とか行きてえ〜」
「そこは東京じゃね?」
「それはそうだな」
スマホを仕舞おうとして、ポケットがないことに今更気づく。
「ポケットねぇ!!」
「今!?」
「メイド服って不便だ…」
理子はメイド服のスカートをめくって太ももに装着したミニポーチにスマホを収納する。
「こっちは胸ポケがあんだよ☆」
対する未来は執事服の胸ポケットからスマホをチラリ。
「ずっる!!」
「くじ運最強だったー」
「うらやまー」
「客ウケいいのはメイドだしトントンでは?」
「馬鹿だな、男装執事ほど美味いものはねえよ」
「そういうもん?」
「いえす」
雑な返答を返す理子。
「んで、何食いに行く?」
「焼きそば焼きそば」
「おけ」
中庭の焼きそば屋台まで移動する。
「待ってお化け屋敷行きたくね?」
「行きたーい」
「行く前に休憩時間終わるかこれ」
「並びすぎだよふざけんな」
焼きそばののぼり(手書き)は遥か彼方。
お化け屋敷も長蛇の列で、ほぼ動きはない。
「人いすぎー」
「おかしいな全校生徒250人程度だったはずなんだけどなおっかしいな」
「地域の民が来てるんでしょ」
「言い方w」
未来の変わった言い回しに笑う理子。
「そいや浴衣どうだった?」
「それがさぁどこやったか覚えてないのよ」
「奇遇だね、うちもうちも〜」
「例年通り制服で行きます〜?」
「可決!!」
「了ww」
結局、制服になる。
最後だからって気取らない。
特別感もない。
普通の暮らしを終末まで続けるのが彼女達だった。