テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
亜久たちは洛真小学校にたどり着く
目の前にはきれいな小学校が立っている
「思ったよりも綺麗だな本当に廃校なのか?」
学校が綺麗すぎて本当に最高なのか亜久は疑う
その様子を見て零士は呆れたように口を開いた
「はぁ…あのね?廃校なったのは数日前
そんな数日でボロボロになったら警備員は何してるんだって話だよ」
寧々は後で零士の言うことに頷く
そして寧々の視線は洛真小学校へ向く
険しい顔をして見つめながら口を開く
「ねぇ?少し嫌な予感するんだけど」
「嫌な予感ってなんだよ?」
「なんとなく?」
「二人とも何ビビってるんだよ?怪異なんて噂
それを否定してやんよ」
零士は余裕そうな笑みを浮かべる
まるでどんな敵が来ても屈しない笑みだ
その顔を見て亜久は少し頼もしいと思う
しかし零士はオカルト苦手もし本当に出会してしまったら腰を抜かすんじゃないかって亜久は心配をしていた
「ここでビビってもしょうがないよね!!三人の絆が必要になってくるよ!!」
寧々は満面の笑みを浮かべて二人の方を向く
「よし!今から僕達はチームだ」
「ふん…何がチームだ馬鹿馬鹿しい」
「その馬鹿馬鹿しいのに助けを求めたのはどこの誰だっけ???」
零士は亜久を嘲笑う目で見つめて亜久を煽る
普段は殴り返す亜久だが今回に関してはぐぅの音も出ずに黙り込む
「今回は殴ってこないのかい?」
「今のはすべてお前が正しいそれだけだ」
亜久は立ち止まっている二人を置いて一人で小学校の入口まで歩き出す
「ふふ…本当は少し怖いくせにカッコつけちゃって本当に君は僕がいないと危なっかしい」
「っ…(幼馴染組ちょっと頼もしいかも…)」
亜久について行くように寧々と零士も続いて校舎へ向かっていく
この先《何か》が待ち構えている
「本当にこんな所に何かあるのか?」
「それが分からないんだから調べる…そうだろ?相棒」
「その暑苦しい呼び方やめろ背骨引きずり下ろすぞ」
「ぶ、物騒なこと言うなよ!!」
「ふふ…二人とも面白いのね」
「面白くない!!本当にやりかねないんだぞ?!」
3人で軽い会話を交わしながら調べていく
数分が経った頃入り口の方から声が聞こえてきた
3人は構える
入ってきたのはチャラい高校生三人組
「うわぁ…すごく派手な人たちだ」
少し引いた目で寧々はチャラ男達に視線を向ける
見るからに大人しめの人には苦手な見た目をしている
亜久は少し顔をしかめたがすぐに表情を戻す
「相手にするな、あんな奴らを相手するほど軽くねーしな」
「亜久っちの言う通りだね」
チャラ男達のことは気にせず前に進む
廊下は肌寒くてずっとどこかで水が流れる音が聞こえる
その音を聞いて亜久は零士の方をみると
零士の顔は真っ青だった
寧々はすごく興味津々なの表情をしている
「ねぇ?ここって警備員さんっていないのかな?」
寧々は不思議に思った
この時間なら巡回しててもおかしくない
亜久は少し気になって零士に聞く
そのことについて聞かれた零士はニヤつく
「さぁ?今頃海に行ってサボってるんじゃないかな?ふふ…」
亜久は零士の様子を見てなんとなく察しこれ以上の言葉聞くのをやめた
寧々は教室の方を指差す
「あそこから調べよ!」
亜久は頷き教室まで歩く
教室に入り隅々まで何か無いか探す
しかし目ぼしいものはなく隣の教室に行った
机の中を探る
「これは…?」
机の中には謎の封筒が入っていた
亜久は恐る恐る手に取る
中身が気になり開けようとすると零士も気になった様子で見に来る
「何だいそれ?見るからに怪しい封筒だね」
「さぁな?しかし廃校になった教室の机にあるってことは廃校になる前の洛真小に関する何かだろうな」
「そう考えるのが正しいな、亜久っち中を開けてくれるかい?」
零士は亜久に開けるように言う
亜久はそれに従って開けようとしたが寧々に止められる
「ちょっと待って…誰か来る」
亜久と零士は咄嗟に振り向く
こっちの教室に向かって《誰か》が歩いてくる
亜久は少し気になり教室から出ようとするも寧々に腕を引っ張られ止められてしまう
「佐島君のバカ!もし《顔無し女》だったらどうするのよ!!」
寧々は小声で亜久に怒る
亜久は少し困った表情をしながら何処か隠れられる場所がないのか探す
2つのロッカーがあり2人に声をかけロッカーに隠れようとしたが零士は窓の方を見る
「亜久っち一階なら窓から出て外に隠れる方が良さそうだよ」
「ちっ…時間がない!それで行くぞ!!」
亜久は窓から外に出る
後から2人は続いて出てくる
足音の正体は警備員の足音だった
「まずいなぁ…」
零士は顔をしかめる
「小細工したんじゃなかったのか?」
「それは今日の警備員を少し遠くへやったはずなんだけどこれは想定外…まさか2人目いるなんてねぇ」
「この状況どうやって切り抜けるの?」
寧々は少し焦る
「どうする亜久っち?」
「あの警備員をぶん殴る」
「おいおい…顔を見られたらどうするんだもう少し殴る以外の選択肢を覚えたほうがいい」
零士は呆れた表情で亜久を止める
寧々は少し震え出す
「どうした?すごく顔赤いぞ?それに震えてどうしたんだ?」
亜久は寧々の様子を見てどうしたのか聞く
零士は何かを察して警備員の様子を見る
「中々いなくなる様子はないな咄嗟に逃げたせいで机の引き戸を明けっ放しだったからずっとそこを眺めているよ」
零士は顔をしかめながら警備員の様子を教えてくる
亜久は「このまま隠れてればいい話だろ」と言うが零士は振り向き首を振る
零士には寧々後に何が起こってるのか分かってるからだ
「もう無理…っ…」
寧々は涙目になりもじもじし始める
亜久はようやく寧々の様子に気づく
亜久は周りを見渡す
すると足元には石が落ちている
亜久は石を手に取る
「そこを動くなよ!」
「亜久っち何をする気なんだい?!もしかしてそれ警備員に投げるつもりじゃないよね?」
「当たり前だろ、これを隣の教室の窓に投げるんだこれで窓を割れば警備員は必ず様子を見に来る」
「その手があったか!」
「隙が出来たら中には入れいいな?また後でな」
「ヘマすんなよ相棒」
亜久は零士と寧々を後にして隣の教室の窓へと向かうそして手に持っていた石を窓ガラス目掛けて投げる
ガシャーンと大きな音が鳴る
警備員はその音に反応して走って隣の教室に向かっていく
その様子を見た零士と寧々は窓から中に入る
窓ガラスが割れたため警備員は警察を呼んだ
「これはまずいぞ…後数分もすれば集まってくる」
亜久はメールで今日はもう引き上げると伝える
零士分かったと返信をして近くにいる寧々にも伝えた
亜久そのまま門まで走っていく
運よく3人集まることができた
「亜久っち上手く言ったのはいいけど少し行き過ぎたせいで少しまずいことになったな」
零士は苦しそうな表情をする
「ご、ごめんなさい…あんな所で私が…」
寧々は恥ずかしそうな顔で謝る
「いやそれは君のせいではないよ、あれは生理現象なんだから仕方な…ヒィッ?!」
爽やかな声で寧々を慰めていた零士は突然情けない声をあげる
寧々も零士と同じところを見る
「佐島君…後ろ!!」
「う…う…うし…うし…し…後ろ!!」
零士と寧々は震える手で亜久の後ろに指をさす
亜久は後ろを振り向く
そこには《顔》がなく全て《口》で覆われてる顔
そして服装はボロボロの《スーツ》
今目の前にいるのは間違いなく《顔無し女》
「っ…?!」
亜久は拳を固める
「お、おい!ばか!亜久っち!!あんな化物に勝てるわけがない!!君とは言えど無理なんだよ!!それくらい分かるだろ!!」
零士はいつもの軽いジョークすら言えない状態になっていた
「殴っちゃだめだよ!呪われちゃうから!」
寧々は優しく亜久を怪異から引き離す
しかし亜久はこのまま何もしなければやられると思い再び拳を構える
「お願い!佐島君冷静になって」
寧々は必死に亜久の手を押さえる
「み゛た゛の゛ぉ゛ね゛」
《顔無し女》は今にも3人を殺しに行きそうなほど殺意に満ちた声をあげる
亜久は冷静になる
《相手》が殺意に満ちていると言うことは何か誤解されているかもしれないと思っている
「白音?《顔無し女》は見たのねと言っていた、もしかして見ちゃいけないものがあるのか?」
亜久は寧々の方を振り返り質問する
寧々は首を傾げながら考える
「あっ!思い出した!!」
寧々はペラペラと話し始める
「見てはいけないのは噂では《生前》の記憶そして見たのねと聞かれた時に一番…」
寧々が真剣に説明してる時に《顔無し女》は再び恨めしそうな声を上げる
「あ゛な゛た゛み゛た゛?」
寧々はその声を聞き早口で話し始める
しかし慌てて話してるせいで上手く言葉にできず
亜久の頭には詳しい情報が入って来なかった
このままでは死ぬと悟った亜久は咄嗟に《顔無し女》の方を向き大きい声で言う
「見てねぇよ、見たのは封筒だその中身は一切見てねぇー!お前の顔なんて見てねぇよどんな顔をしてるのかすら分からない」
すると《顔無し女》はその場から姿を消した
ひとまず撃退を成功した3人は急いで洛真小学校をあとにする
その日は3人で情報整理をして解散した
亜久は家に帰った
手洗いうがいを済ませてから亜久は部屋に戻りゆっくりする
「(今日の夜ご飯は何にすっかな?餃子でもいいか)」
亜久は冷蔵庫を開き具材を出す
餃子のあんを作り皮に包んでいく
亜久は昔よく実の親と餃子を作っていた
そのおかげで餃子作りはほかの料理に比べたら桁違いに美味い
コンロに火をつけフライパンを乗せる
フライパンの中に餃子を乗せる
数十分後こめも炊けて餃子も完成する
皿にご飯と餃子盛り付けるテーブルに持っていき
手を合わせてから食事を始める
米の上に餃子を乗せ口に運ぶ
亜久は食事を終えたあとシャワーを浴びその後歯を磨き
ベッドに身を放り投げる
少し漫画を読む
亜久は眠くなり漫画を本棚にしまい布団をかけ目を瞑る
「っ…………すぅ…すぅ…すぅ…」
亜久の意識は闇の中へ溶けていく
明日も明後日もその先も《遊び》に参加することになる
それでも亜久は足を止めず前へ進んでいく
601
とあ様
68
いちごバナナスムージー
321
#よその子かわいい
MaruM
666
コメント
5件
第4話、読み終えたよ!顔無し女の「み゛た゛の゛ぉ゛ね゛」の声、めっちゃ怖かった…。あの緊迫感の中で亜久が咄嗟に「見てねぇよ」って言い返した判断力、かっこよかったな。あと、家で餃子作るシーンでほっとした。日常の温かさがホラーと対比になってて、亜久の人間らしさが伝わってきた。次も楽しみにしてる!