【 時透side 】
五条「まさかお前と花火を見ることになろうとはな。」
時透「それはこっちのセリフ」
いつも、家の窓から眺めていた。
誰かと花火大会に行って、
誰かと見ることになるなんて、、、
小さい頃の私に教えてあげたい。
五条「そろそろだな」
時透「だな。」
時透「硝子達どうしてるかな、?」
五条「傑はこの場所知ってるし、こっち向かってんじゃね?」
時透「そっか。、」
視界いっぱいに広がる大輪の華。
花火。
時透「綺麗、、」
誰かと見る花火がこんなに綺麗だったなんて、知らなかった。
1人で見ている時はいつも隣が寂しかったのに、
今は五条がいる。
不思議なものだ。
いつもはコイツにイライラしているのに、
花火をみたらそれが無くなった。
時透「………ありがと。」
五条「……お前、熱でもあんのか。」
時透「お前ってつくづく失礼!!」
時透「私1人だったら、見れなかった景色だからね。アンタには感謝してる」
五条「………」
時透「でも、花火が終わったら、もう夏が終わっちゃうんだね」
花火大会が終わった後のなんとも言えない寂しさ。
それは夏が過ぎ去った予感なんだと思う。
五条「………来年、」
時透「?」
五条「来年も来ればいんじゃね?お前はどうやら、寂しがり屋らしいし、」
五条「仕方ねーから来年も隣で見てやるよ」
時透「…ありがと」
花火って不思議。
コイツ如きの言葉でうっかり目頭が熱くなってしまった。
「来年」なんて、呪術師にはあるかもわからないのに、
約束してくれた。
時透「これも一種の呪いかな…」
五条「なんか言ったか?」
時透「夜なのにグラサン掛けてんじゃねーよ白髪って言った。」
五条「ンだとお前…💢」
夏油「あ、やっぱり此処にいた。」
時透「あ、!硝子ー!!」
硝子「いきなりどっか行かないでよ。焦った」
時透「ごめんなさい。」
夏油「宵、下駄どうしたの?」
時透「鼻緒が切れちゃった」
時透「あ、五条帰りもよろしく」
五条「傑に頼めよ」
硝子「宵寝たね。」
五条「人の背中で眠りやがって…」
夏油「疲れたんだろうね」
花火大会が終われば、夏が終わる。
けど季節はまた巡ってくる。
来年も、再来年も、
誰かの隣で花火が見たい。
時透「りんご飴、、、」
五条「夢の中でも食いもんかよ。ホント色気ねーな。」
夏油「悟、行きも背負ったんだろう。代わろうか?」
五条「いや、いい。」
夏油・硝子「「………」」チラッ
夏油・硝子((どんな心境の変化だよ))
拝啓 “ 私に呪いをかけた ” 君へ
来年もだよ。絶対だからね?
来年は金魚掬いもしたいな〜
コメント
3件
宵ちゃんかわいいよ〜❤
金魚掬いて可愛いかよ!!
「いやいい」って、、悟、時透ちゃんのこと好き!?好きであって欲しい、、でもきっと気づかないんだよな、、、 あ〜付き合って欲しいᵕᴗᵕ ♡ 続き楽しみにしてますね!