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こったんの部屋のソファは、僕の定位置になりつ つある。
大学の授業が終わると、そのままこったんの会社近くまで行って、一緒に夕飯を食べて、帰りにここへ寄る。
「眠いなら、無理しなくていいよ」
そう言いながら、こったんは僕の肩にブランケットをかけてくれる。
その距離が近くて、声が低くて、心臓が落ち着かない。
僕は大学二年。
こったんは社会人五年目。
年の差のせいか、こったんはよく僕を「弟みたい」って言う。
でも弟に、こんなふうに髪を撫でたり、ココアを作ってくれたりするだろうか。
「こったん」
「ん?」
「僕、もう子どもじゃないんだけど」
そう言うと、こったんは少し驚いた顔をして、それから困ったように笑った。
「知ってる。でも、放っておけないんだよ」
その言い方が、ずるい。
放っておけないなら、ちゃんと恋人として見てほしい。
僕は意を決して、こったんの服の裾をつかんだ。
「……恋人みたいなこと、したい…」
こったんの動きが止まる。
数秒の沈黙のあと、ため息まじりに僕の名前を呼んだ。
「こえくんはほんと……」
そのまま、額に軽く触れるキス。
優しくて、温かくて、胸がいっぱいになる。
「弟だなんて思ってない。大事すぎて、踏み込めなかっただけなんだ」
僕は思わず笑って、こったんの胸に顔を埋めた。
「じゃあ、これからは本当に恋人だね」
「ああ。甘えていいよ、こえくん」
腕の中は安心するのに、心はふわふわして落ち着かない。
こったんの鼓動を聞きながら、僕はそっと目を閉じた。
——弟扱いなんて、もうさせない。
ちゃんと、こったんの恋人になるんだから。
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