「…人の膝に頭乗っけて、何してるんですか」
ソファーに座っていた星導の膝に頭を乗せて寝転ぶ小柳。
「お前の足、柔らかいのかなぁって」
「それが理由だとしたら結構雑じゃない?」
星導は小柳の顔をじっと見つめながら、はぁと小さい息を吐いて
「どうですか?柔らかいですか?」
と問い掛けてみた。
「んー。直じゃないからわかんねぇわ」
「うわきしょ…」
へらへら笑いながらそう言う小柳の頭を軽くぺちんと叩く。
用事が済んだなら退いて、と小柳の顔を見て言う。
「…眠いから寝かせてくんね?」
少しの沈黙の後、小柳はそう言った。星導はもちろん、はぁ?と首を傾げていた。
「自室に行けばいいじゃないですか」
「動くのだりぃ、お願い!今だけだから!」
寝転んだまま、自分の顔の前で両手を合わせてお願いする小柳。星導は呆れたように言った。
「…じゃあもう好きにしてください…」
「サンキュ。おやすみ」
その二返事をしたあと、すぐに目を瞑って眠りに入る小柳を見て、星導は何なんだこの人…と思っていた。
けれど、膝の上でぐっすり眠っている彼を見るやいなや
『狼、と言うより…猫じゃない?』
なんて思って、小さく笑った。
寝ている彼の頭を撫でようか、と手を持って行くが余計な事はしないでおこうと腕を引っ込めた。
コメント
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2人ともめっちゃ可愛いです!!