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#ベリアン・クライアン
ぷち
296
主は仕事終わりに指輪を着けて、執事達の居る世界に行く事が日課になっていた。その日は休日前夜で、ラトと一緒にお風呂に入る約束をしていた。
主は仕事が終わった後、お風呂に入る準備をしてラトが待つ大浴場へと向かって行った。
(…ん〜、やっぱり恥ずかしいな。でも、ラトがどうしても!って言ってたし…付き合って1度も一緒にお風呂入ってなかったもんね。)
そうこうしていると大浴場に着き、ラトが脱いだであろう服が置かれている事に気が付いた。
主は恥ずかしさもありつつ、服を脱ぎタオルで隠しながら大浴場に入っていった。
「◯◯さん、お仕事お疲れ様でした。一緒にお風呂に入りましょうか。私は待っている間に体を洗ってしまいましたので、私が◯◯さんの体を洗って差し上げます。」
主は一瞬戸惑ったが、ラトはボディソープのボトルを手に取り洗う気満々だったので強く言えずラトに洗ってもらう事にした。
主がメイクを落とし髪を洗いクリップでまとめると、ラトは主の背後からボディソープを泡立て主の体を優しく洗っていった。
ラトの手や指が主の首や胸元を撫でていき主の大切なところに手が伸びていくと、主は慌てて制止させようとした。
「ラ、ラト!?え…っと、ここは私が自分で洗うよ!?」
ラトは主の制止もきかず、主の大切なところに手を伸ばし、優しく洗っていった。
「遠慮しないで下さい。ちゃんと専用のボディソープで洗いますからご安心して下さい。」
主はそういう問題ではない!と心の内で思ったが、力でも言葉でもラトに勝てる訳もなくラトに洗われていった。
自身で洗うのと人に洗ってもらうのでは訳が違い、主はだんだんと息が上がっていき変な気分になってしまっていた。
「?おや…いかがされましたか?」
ラトは純粋に主の体を洗っただけなのに、といった感じで何故、主の息が荒くなっていったのかが分からなかった。
主は何でもないと言い、主の体についている泡を流し2人は湯船に浸かった。
ラトは主を包み込むようにして後ろから抱き締めていたのだが、主は先程の余韻があるせいかラトと肌が触れ合うだけで、心臓の鼓動が早くなっていった。
「…こころなしか◯◯さんの心臓の音が早くなっているように思うのですが、のぼせそうなのですか?」
「え…と、ラトに裸を見られるのってなんだか恥ずかしくて。だから、それで…」
主は歯切れの悪い言い方をしたが、ラトは気にせずに主の事をギュッと抱き締めた。
「…私は◯◯さんと離れたくないのです。◯◯さんがこちらに居る間は、ずっと私と一緒に居て欲しいです。」
主はラトに寂しい思いをさせてしまっている事に罪悪感を感じたが、ラトもそれは理解してくれていた。
「…私も、ラトと離れたくないよ。」
主はラトの腕を握り締めると、ラトは主の頬に優しく唇を当てた。
「フフ…どうしたら◯◯さんを私だけのものに出来るのでしょうか?いくらたくさんキスをしても満たされないこの気持ちは何なんでしょうか…」
ラトにキスをすると少しは満たされるだろうと思いキスを教えたのだが、それだけでは満たされないものを埋めるにはどこまで教えたら良いのだろうかと考えていた。
「私は◯◯さんの心も身体も…全てが欲しいです。○○さんは知っていますか?…教えてください。どうすれば、私の心は満たされるのでしょうか?」
主がラトの顔を見ると、ラトは苦しそうな表情を浮かべながら主を抱き締めているのを見て主はある決心をした。
「…ラト。お風呂から上がったら、色々教えてあげるね。」
「◯◯さんは知っているのですか?ありがとうございます。」
主はラトがどれだけ愛情というものに裏切られてきたのかは分からないが、知っているだけでも胸が痛むものがあった。
主とラトはお風呂から上がり、寝支度をして一緒にベッドに潜った。
「…ラト、服…脱ごっか。」
「?何をするのかは分かりませんが◯◯さんがおっしゃるのなら…」
ラトは素直に主の言う事を聞き全ての服を脱いでいる横で、主も服を脱いだ。主からキスを求めずとも、ラトから唇を重ねてきた。
荒々しさもあるが、ラトは優しく舌を絡め取りより深いものにしていった。
(◯◯さんはとても可愛らしいです。こうしてキスをしているとなんだかドキドキしますね… )
「◯◯さん、私はおかしいのでしょうか?キスをしていると、胸がいっぱいになってドキドキしてしまうのです。私は何かの病気なのでしょうか…?」
主は純粋で何も知らないラトに丁寧に優しく教えていった。
病気ではなく普通の反応である事、これからする事のリスクとやり方を恥ずかしさもあったがいずれ教えるなら今、キチンと教えなければと思ったのだった。
「っハァっ…ぁ、」
「痛くはないですか?…◯◯さんのその可愛らしいお顔を見ていると、とても愛おしく思って胸が苦しくなってしまいます。」
主はそろそろ入れても大丈夫だろうと思い先程教えた、指を入れたところにラトのものを入れてもらう事にした。
ラトがなかなか入れられずにいると、主はラトを少しだけ引き寄せた。
「私が誘導するよ…この状態でここかな?って思ったところの少し下あたりが目安だよ。」
主も手伝うとすんなり入ったが、思った以上にラトのものが大きかったため苦悶の表情を浮かべた。
「っ…ぁ、ハァっ」
「大丈夫ですか?痛くはないですか?…私は◯◯さんの中に入れてから高揚感と満足感が堪りません。
今、◯◯さんと1つになれている事がとても嬉しいです。教えて頂きありがとうございます、◯◯さん。」
主はラトの心の隙間を埋める事が出来たと思うと安心した。ラトは主の体を気遣いながらも動きたくてウズウズしているようだった。
主が動き方を教えると、ラトは最初はゆっくりと動いていたがコツを掴むと激しく動き始め主の中を掻き乱していった。
「ん゙ぁ…ハァっぁあ…ハァっん゙ぅ゙…ハァハァっ…」
「◯◯さん、キスして良いですか?」
主は頷くと、ラトは自身の唇を主の唇と重ね合わせた。
軽くキスをすると、もっと主が欲しい言わんばかりに主の体にたくさんキスの跡を付け始めた。
「っん゙ぅ゙…ハァっぁあ!ラト…気持ち良い?」
「はい、とても気持ち良いです。…何かが出そうな感覚があれば、外に出すんですよね?大丈夫です。◯◯さんの体に負担がかかる事はしたくはないですから。」
ラトは快楽に任せ無我夢中で主の中を掻き乱していき、主は何度も達し続けた。
ラトのもののかたちと相性が良いのか、ラトの動き方が良いのか分からないが、主の気持ち良いところを的確に突いていた。
「ハァ…っぁああ!ラト…止まって…ハァハァっ気持ち良過ぎて…ハァっ…ん゙ぅ゙っ」
「?…気持ちが良いのならこのままでも良いのではないですか?それにきっともうそろそろなのです。
◯◯さん、あと少々私に付き合って下さいますか?このゾクゾクするような高揚感の先に何かあるはずなのです。」
ラトは一層激しく動き、主の嬌声を聞きながら悦びに浸っていた。
(◯◯さんには、たくさん色んな気持ちを教えて頂いてますね…心も身体も繋がっているような感じがします。あ…この感じ、)
本能的に分かったのだろう、ラトは主のお腹の上にあたたかいものを吐き出すと主の額にキスをした。
主はラトの吐き出したものを綺麗に拭くと眠たさに耐えながら、服を着てラトに抱き締められながら眠りについた。
(◯◯さん…お疲れのところをありがとうございます。)
今でこそ他の執事達と平和な時間を過ごす事が出来ているが、人間兵器として育てられた事のあるラトに、心からの幸せを感じて欲しいと主は思っていた。
しとねを共にする事でラトの気持ちが軽くなるなら、と主はラトの重い想いを受け入れる覚悟をしたのだった。
†††
「…んっ…朝?」
主がゆっくりと目を開けると、隣には自身を抱き締めながら寝ているラトが居た。
(ラト…大丈夫だよ。私はラトの側にずっと居るからね。)
主がラトの頭を撫でると、ラトもゆっくりと目を開けた。
「ん〜…おはようございます、◯◯さん。昨夜はありがとうございます。今日は雨が降ってますから、何を致しましょうか…?
体調は如何ですか?そうだ!前に綺麗な絵が描いてある絵本を見付けたんです。一緒に読みませんか?」
主はラトに微笑みかけると、一緒に書庫へ向かって行った。するとそこにはフェネスが本を読んでいた。
「主様、おはようございます。…絵本をお探しですか?」
ラトは前に見付けた絵本を探そうとしている事を話すと、フェネスはラトに1冊の絵本を手渡した。
「これでしょうか…?」
その絵本はまさにラトが探そうとしていた絵本だった。以前、フェネスが新作の絵本をラトに勧めようと書庫に置いていたところラトが先に見付けたのだった。
「これです!ありがとうございます、フェネスさん。」
主とラトは2人並んで椅子に腰を掛け、絵本を読み始めた。
fin.
次回🪡🧵💙
コメント
1件
うわ〜第12話読み終えたよ!お風呂シーンからベッドまで、ラトの純粋な愛情と戸惑いがめちゃくちゃ伝わってきて胸がぎゅっとなった。「病気なんですか?」って真剣に聞くラトに、主さんが優しく教えてあげてるのが尊すぎる…。朝の絵本読みの穏やかさも最高で、2人の距離がどんどん縮まってく感じがたまらなかった!次回も楽しみにしてる🔥