テラーノベル
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コメント
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読み終わったよ!いきなりぬいぐるみが喋って血をくれるとか、導入から既にヤバくて最高だわ🔥 主人公が迷わず自分の目にハサミ突き刺してその血を流し込むの、マジで度胸ありすぎでしょ…痛みの描写がリアルでゾッとした。目が縦に割れて髪が赤くなるビジュアル変換、めっちゃ好み。最後の「古代の覇者が蘇った」で続きが気になりすぎる!世界観の不思議な感じと、主人公の落ち着いたキャラが合ってて、もっと読みたいって思った。散歩さんの世界、もっと見せてくれ〜!
にぎゃあっにっにぃ…ぎゅぃ……
謎の声に目が覚めた。腕の下で、何かが動いている気がする。
猫……?
掴み上げ、寝ぼけた目を凝らすと、リノアルがいた。
「ぎっ!にあっ!」
リノアルはぬいぐるみ。つまり、動いて鳴くわけないから夢なんだ。
「お…お話…しに来たの…!だかりゃ…ギュッて…手ぇ止めて…!」
「ぎにぃ……」
手の力を抜くと、リノアルはへたり込んだ。
もしかして生きている感じなのか?でも、破れた部分からは綿が見える、一体なんなんだ。
「手…退けてほしい…ぎにっ…!?」
「…喋れるんだね、話聞いてから止めるよ。
あと、話はなるべく手短にね」
「にぁぁ…?……そのね、大変なことになるからね、明日ね!」
「明日、なにが起きる?」
「にぃ……古代…?とにかくくるよ…明日」
「古代って?」
「……かいぶつ…ばけもの?
とにかく来るよ!だから、強くないと…手ぇ、出して…これ…」
リノアルが耳をはためかせると、破れかけていた部分から、2センチほどの小瓶が出てきた。
夢だからなんでもありか…。
中には赤い液体が入っていた。
「これは?」
「…これ、ぼくのち。強いから、これ君の中入れて…。そうすればきっと勝てる…にぃ。」
なんだかとても重要な気がする。
入れてということは、注射みたいな感じでやればいいのだろうか?
リノアルを放し、瓶の蓋を開けハサミを握る。
…これが夢なら…何でもできる。
「っ!あああぁぁ!!」
「にぁ!?な、何やって!?目に!何やってぇ!?」
滴る血の中。痛みに耐え、瓶の中身を一気に流し込んだ……。
目覚めると、何事も無かったかのように朝は来ていた。
周りには血が乾いた跡と、あの時使ったハサミが落ちていた。
だが、目に痛みや見えないといった症状は無かった。
隣にはリノアルがいたが、動く気配はない。
まだ夢なのだろうか、と思いつつ応急処置をする。
ここには鏡が無いため傷跡は見れない。
何故鏡がないのかは、自分でもよくわかっていない。
多分自分を見ることが怖いんだろう。
左目を慎重に洗って拭き包帯を巻いた。
そうだエドの所へ行こう、あいつらならきっと何とかしてくれる。
鞄に携帯と財布、何となくリノアルを詰めた。
もし死んで幻覚見てるのならだるい話だ。
いや、生きているのだとしても面倒な話だな。
ドアを開けると夕暮れだった。
エドに連絡した方がいいだろうか?
いや、遊びに行くわけじゃないんだしいっか。
鍵を閉め、階段を降りる。
外に出ると、少し冷たい風が吹いていた。
道には学生達がちらほらいた。
しばらく歩き、やがて橋を渡った。
川のせせらぎが心地いい。
…まだ、夢なのだろうか。
エドの家に着きチャイムを鳴らすと、ドタバタと足音が近づき、バタッと扉が開いた。
「やぁ…」
「え!…璃時(りと)?まぁ、上がってよ…」
家に上がると、知らない人がいた。エドの友達だろうか?
「何があったかは知らないけど、…血で髪染めたって言うんじゃないだろうね?」
「なんの事?それより目を見てほしいんだ」
「わかった。道具持ってくるから…、適当に座っといて」
椅子に座り、エドについて少し振り返る…。
エドはあだ名で、名前は江戸塚(えどずか)…だったかな。医者をやってて…あれ、やってたっけ?
あ、とうもろこし好きだったっけ。
エドの友達?はチラチラこちらを見てくる、挨拶ぐらいした方がいいだろうか。
話そうとした時、エドが戻ってきた。
「璃時、目見せて」
包帯を外すと自然に目が開いてしまった。
視界はぼやけ、ピントが合っていない。
それなのに、世界がとても輝いて見えた。
「ぇあ…!…ちゃんと…みえてる…の?」
エドが慌てて聞いてきた。
確かに目を怪我したのに、見えるっていうのは変な話だ。
「何故か、凄くいい感じ。ぼやけてるはずなのに、視界が澄んでる」
「…じゃあ右は?」
「いつもどうり」
「ちょっと見て…」
鏡を渡され見てみると、左目が横に別れていた。
髪も少し赤みがかっている。
「…えぇ?なんだよこれ…?」
「こっちが聞きたいよ!
まあ、とにかく、見えるならいいんじゃないかな…。」
鏡越しにこちらを見ていたエドの友達?は驚いている様子もなかった。
「…エド、あの人は誰なんだ?」
「あー…その…」
エドが答えづらそうにしていると、そいつは口を開いた。
「テト」
「まあ、未来人みたいなもんなんだってさ…」
「未来人?証拠は?」
「信じても、信じなくてもいい、それだけだ」
「…とにかくそういうこと、らしいからさ…!」
「エド、そんなに慌ててどうした。悪い話でも聞かされたのか?」
「まぁ…。」
「重要な事だ…、君にも言っておこう。
古代の覇者が蘇った。」