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駅前のスーパーでお酒を買い込んで、私たちは明那の家へ向かった。


扉の重さや部屋の空気感が なんだか懐かしく感じる。

少し前にも来たはずなのに。



akn「かんぱーい!」


こつんと缶を合わせる。液体がたぷんと鳴って、明那のメッシュが揺れるのを見る。


『ふわっちさんってお酒強い?』


akn「ふわっち超強いよ」


fw「超!? まあお酒は好きやなあ」


『私もお酒好き! 超強いし』


akn「菜央は酔ったらろうにゃくにゃんにょに絡むじゃん。強くはないでしょ」


『明那の滑舌よりは強いでしょ』


fw「仲良しやねえ」




ほろほろと酔いが回ってきた頃、ふわっちさんが仕事の電話で外に出た。


部屋……ここって密室!? 違うか

まあ約密室か



密室にふたりきり!?



ほろ酔いでも、少し緊張する。

あと何年友達を続けていても、ずっとそうなるのだろう。


飲み会に明那がいることはあっても、二人だけで飲む機会はあまりない。

新鮮で貴重で贅沢な時間を、薄い酔いの中噛み締めていると、明那が口を開いた。


akn「菜央それ何味? おいしい?」


そして 私が答えるより先に、私の飲んでいた缶を明那が手に取る。


『え、なにこれ。シークヮーサー? ……うま!』


ありがと、と返されて、脳内が ? で埋まったままの私はただ頷いた。


akn「俺のも飲む?」


『……酔ってる?』


akn「いや超酔ってない。今もう全然ムーンウォークとかできる」


それは超酔ってるね とかなんとか言いながら、

明那が飲んでいたものをぐいと飲んだ。


少しゆらりとする私の頭に浮かんだのは、無かったことにしようかと考えていた 頼み事。


明那の好きなタイプのことだった。

好きよりもっと「貴重」な気持ち

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コメント

3

ユーザー

(・∀・)ニヤニヤ関節キス(・∀・)ニヤニヤ 頑張ってください!

ユーザー

間接キスとゆう奴ですか⁉︎いいね、好き🫶 これも最高♡ありがとうございます~♡!

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